自作曲のこだわり
最近ヴィジュアル系バンドを組んだんです
──今後リリースしたい曲の構想はありますか？
しゅんしゅんクリニックP さっき話した、「ゴーゴーナース」っていうナース応援歌をちゃんと録音して出したいです。
──どういう曲調なんですか？
しゅんしゅんクリニックP 僕の中では欅坂46やK-POPを意識した曲です。
おばたのお兄さん 誰に作ってもらったんですか？
しゅんしゅんクリニックP あ、南部っていう……。
ひょっこりはん またか！（笑）
おばたのお兄さん 僕は東京オリンピックのテーマソングを勝手に作ろうと思ってます。ゆずさんの「栄光の架橋」みたいな。
しゅんしゅんクリニックP いいね！ 頼れる作曲家紹介しようか？
おばたのお兄さん マジですか？ なんて人ですか？
しゅんしゅんクリニックP 南部っていう。
ひょっこりはん おい！（笑） 僕は竹原ピストルさんが好きなので、めちゃくちゃ熱い感じのひょっこりソングを。やっぱり素直に自分の好きな曲にしたいですね。「ひょっこり体操」とかみんなで踊れるような曲も出したいです。
しゅんしゅんクリニックP あ、そうだ僕、最近ヴィジュアル系バンドを組んだんですよ。
ひょっこりはん えっ？
おばたのお兄さん サラッと言うことじゃないですよ！（笑）
しゅんしゅんクリニックP “サビだけバンド”で、ガヤありでライブしてるんです。サビしか演奏しないくせにいちいち水分補給して、「水飲む必要ねえだろ！」ってツッコんでもらうっていう。
おばたのお兄さん 僕も見たことありますけど、めちゃくちゃ面白いですよ（笑）。
しゅんしゅんクリニックP そのバンドでも曲を出したいです。
原点と今、そして次のステップへ
お笑いの原点はダウンタウンの松本さん
──みなさんの転身ぶりを見ていて、その原点が気になりました。憧れの芸人や、芸人になろうと思ったきっかけを教えてください。
ひょっこりはん 僕は大学の頃に誘われてなんとなくお笑いサークルに入っただけだったので、「この人みたいになりたい！」っていうのはあまりなくて。でも振り返ると志村けんさんやナインティナイン岡村さんのようなテレビスターが好きだったんですよね。そういう意味では、コンビ時代よりは憧れに近づけているのかなって思います。
おばたのお兄さん 僕もそんなにお笑いに詳しいほうじゃなかったんですけど、「R-1ぐらんぷり」の決勝でエハラマサヒロさんを見て「なんだこのめちゃくちゃ面白い人は！」って衝撃を受けて。そこからずっと憧れています。実際に芸人になってからは、顔やちょっと抜けているところが似ているって言われる陣内智則さんみたいになりたいと思うようになりました。
──しゅんPさんは？
しゅんしゅんクリニックP 僕のお笑いの原点はダウンタウンの松本さんです。いわゆる“松本信者”で。あと「M-1グランプリ」もずっと見ていて、2003年に優勝したフットボールアワーさんは特に憧れでした。
──憧れの芸人とは違う道に進んでいることに苦しさはないですか？
しゅんしゅんクリニックP 理想とかけ離れたことをやっているなあとは思います。でも今改めて思い返してみると、昔から音楽ネタもすごく好きだったんです。「武勇伝」も「ラッスンゴレライ」も心から面白いって思っていますし。最初に目指していたものとは違うかもしれないけど、好きなことをやれている手応えはあります。
世間に錯覚を起こさせるのが大事
──最後に、お互いに聞いておきたいことがあればぜひこの場で質問してみてください。
しゅんしゅんクリニックP あ、じゃあ僕いいですか？ 先に世に出た2人に聞きたいんですけど、僕の今くらいの段階で気をつけておいたほうがいいことってありますか？
おばたのお兄さん 「錯覚を起こさせる」っていうのがすごく大事です。今はまだ局所的にしか知られていない状態だと思うので、自分のことを知ってる人が多そうな場所に行って、「わー」って騒がれている様子を第三者から撮ってもらう。そういうのを発信していくと、「この芸人、人気あるんだ」って世間を錯覚させることができるんです。
しゅんしゅんクリニックP なるほど！
ひょっこりはん 誰かに真似してもらうっていうのも大きいと思います。僕がそうなんですけど、ほかのタレントさんがひょっこりをやってSNSにアップしてくれると、それがネットニュースになったりするんです。自分は何もしていないのに勝手に名前って広がっていく。これを僕は「ひょっこりのひとり歩き」って呼んでます（笑）。
しゅんしゅんクリニックP うんうん。
ひょっこりはん あと、途中から絶対アンチが増えてくるので気をつけてください。それでブレたらダメです。逆にチャンスやと思わないと。
しゅんしゅんクリニックP アンチはやっぱり増えた？
ひょっこりはん めちゃくちゃ増えました……。
おばたのお兄さん 僕もだいぶ心臓強くなりました。周りに「おばた、めちゃくちゃ叩かれてるよ」って言われるんですけど、「え、これが？」っていう。いい意味で鈍感になったと思います。
ひょっこりはん 今は好きな人の目にしか入ってないから好意的なコメントが多いと思うんです。でも知られれば知られるほど嫌いな人の目にも入って、批判が増える。ただそれは知名度が上がってるってことなので、マイナスに捉えたらダメです！
しゅんしゅんクリニックP 錯覚と、真似されることと、アンチにひるまないことね。勉強になりました！
Laugh & Peace Musicのアプリでは楽曲情報をチェックできるほか試聴も可能。
3人のオススメ曲はこちら！
- アイロンヘッド「夢に向かって」
- Runny Noize「We Are Runny Noize」
- しゅんしゅんクリニックP「ヘイヘイドクター」
- おばたのお兄さん「ジタバタオバタ」
- 「Laugh & Peace Music」特集
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しゅんしゅんクリニックP ×
おばたのお兄さん ×
ひょっこりはん
座談会 
ゆりやんレトリィバァと
愉快な仲間たち
インタビュー＆ライブレポート-
“ネオ渋谷系漫才師”
EXITの軌跡
- 「Laugh & Peace Music」
- アプリ配信中
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- 左 / しゅんしゅんクリニックP
（シュンシュンクリニックピー） - 1983年7月2日生まれ、群馬県出身。医者と美容師という異色の漫才コンビ・フレミングとして2011年より東京・ヨシモト∞ホールを中心に活動し、2016年6月に解散。医者あるあるをダンスミュージックに乗せて踊りながら披露する「ヘイヘイドクター」で話題に。2018年7月頃から「さんまのお笑い向上委員会」（フジテレビ系）の“モニター横芸人”としても注目を集めている。
- 中央 / おばたのお兄さん（オバタノオニイサン）
- 1988年6月5日生まれ、新潟県出身。2013年から2016年1月までコンビ・ひのでとして活動。現在の芸名はジャングルポケット太田の妻・近藤千尋による命名。日本体育大学出身の運動能力を生かしたネタと並行して披露していた、ドラマ「花より男子」の花沢類（＝小栗旬）のモノマネで脚光を浴びる。「お笑い向上委員会」モニター横でも活躍し、同番組内では妻・山﨑夕貴フジテレビアナウンサーとの結婚式が開かれた。
- 右 / ひょっこりはん
- 1987年4月28日生まれ、滋賀県出身。大学時代はお笑いサークル・早稲田大学お笑い工房LUDOに所属。2013年から2016年3月まで漫才コンビ・ダイキリ（のちにトロフィーズに改名）として活動した。2018年元旦放送の「ぐるナイ おもしろ荘」（日本テレビ系）出演をきっかけにブレイクを果たす。ドラマやCMに起用されたほか、学園祭やイベントに引っ張りだこ。2018年8月に絵本「ひょっこりはんをさがせ！」（宝島社）を刊行。
2019年3月29日更新
