この別所温泉は上田城の城主・真田氏やその家臣が入っていたという記録もある温泉地。到着すると「真田幸村公の隠し湯」と堂々と銘打たれている。しかし、幸村公の隠し湯だというのは、あくまで池波正太郎の小説「真田太平記」に記された架空の話だという。

「本物の隠し湯ではない？」という一行の疑問を解決するべく地元の人に話を聞くと、そこには若き真田幸村に関する、なんとも色っぽいエピソードが。いったいどんな温泉なのか、3人で入浴してみることに。

車に乗って一行がやってきたのは、いかにも秘境といった風情をたたえる山奥の秘湯。そこには「猿飛佐助が修行した」という伝説があった。

2種類の湯が楽しめる露天風呂は混浴可能だが、男3人で入浴する。鉄分を含んだ炭酸泉は空気に触れると鉄分が酸化して茶褐色に。もう1種類の湯には、角間温泉から出た湧水が使われている。ここでは突然藤本が絶叫！ いったい何が起きたのか？

草津温泉は江戸時代から現在に至るまで日本有数の温泉地で観光客も極めて多い。治めていたのは真田家にまつわる人たち。戦国から江戸にかけて、複雑な人間関係の中で温泉を巡るドラマが生まれていた。

数々の武将たちを魅了した湯を楽しもうと向かった温泉施設で一行を待ち受けていたのは、まさかの地獄のような熱湯風呂だった。「鬼が入れって言うヤツや……」という声も漏れる中、苦悶の表情で立ち向かう3人は、果たして草津の湯を楽しめるのか？

雪深い志賀高原の温泉は、標高1700メートルの山奥に人知れず湧いていた。幕末に発見されたこの温泉こそが「真田氏最後の隠し湯」だ。

当時から湧き出ている貴重な源泉を使っているのは、この地域のホテルでは熊の湯温泉が唯一。濃厚な翡翠色の湯は、「真田氏最後の隠し湯」にふさわしい。ここで珍道中はエンディングを迎える。