コントは勝てる気がしない

──コントも面白かったんですけど、なぜ「キングオブコント」には出場されないんですか？

永沢　予選を戦い抜くほど自信のあるネタがないんですよ。勝てる気がしないっていう。

──いや、大丈夫ですよ。やってみないとわからないですって。

永沢　じゃあ、やってみましょうか（笑）。落ちたら責任をとってもらって。

──あははははは（笑）。

佐々木　地味に2回戦とかで落ちて、どんよりしそうです。まあ、ちょっと漫才に対してムキになってる部分があるのは確かですからね。

──幕間VTRや特典映像には永沢さんが参戦された「詩のボクシング」が収録されていて驚きました。これはどういう経緯で参加されたんですか？

永沢　「オールナイトニッポンモバイル」（ニッポン放送）っていう番組で詩を読むコーナーをやっていて、リスナーの方から「詩のボクシングっていうのがありますよ」って教えてもらったんです。ネットで調べたら本当にあったんで、自分からメールで応募したっていう。DVDとか単独ライブとか一切関係なく、プライベートで出てみようと思って応募したんですけど、せっかく出るならVTRを回してみようって、ちゃんと許可をもらってVTRを回しました。あれはお笑いとは違う緊張感がありましたね。大変でしたけど、いい結果を残せたんで、またいつか挑戦したいです。

第三者的な視点を持った人が入ってくれた

──ユニットライブイベント「FKD48」をやるようになってから環境に変化はありましたか？

永沢　人の作ったコントをやるのはすごいラクだなと思うようになりました。

──いままで単独ライブで作家さんを入れたことってないんですか？

永沢　ないんですよ。入れたいんですけどね。アドバイザー的な感じで入ってる人が多いですよね。

佐々木　そういう人がいないんですよ。アドバイザーは浅井さん（マネージャー）くらい（笑）。

永沢　浅井さんからのアドバイスはないです（笑）。ネタに関しては任せてくれてるというか。バナナマンさんや東京03さんで言うところのオークラさんみたいな感じで、第三者的な視点を持った人が入ってくれたらいいなって思うんですけど……。特に、コントは作っていて「これでいいのかな？」ってわからなくなるんで、アドバイザーが必要なんですよ。今回、ちょっとギースの尾関に声かけてみたんですけどね。でも予定が合わなくて来てくれなくて。ああいう作り込んだコントができる人に自分たちのコントを見てほしいです。

──最近は漫才の中で「ブス」をイジるくだりが挟み込まれるようになりましたが、あのくだりを取り入れるようになったのはなぜですか？

佐々木　練習段階では昔から2人ともちょいちょいダークな部分を出してたんです。「面白くてもこれは言っちゃダメだ」って封印している中で、ブスのくだりはギリギリのラインでOKなんじゃないかなって。もともとは、こっち（永沢）が結構ストップかけてくれてたんです。「テレビだから」とか、「お客さんがこう思うから」って。でも、最近はそのストッパーがゆるんできたんで、その隙間からブスがこぼれ落ちたんでしょうね。

永沢　ある程度開き直ったというか、どうでもよくなったんです（笑）。

──実際のところ、お客さんからの反応はいかがですか？

永沢　結構否定的な意見をもらうようになって、単純に我々に対する意見が増えましたね。

──でも、ブスのくだりは確実に客席が沸きますよね。

佐々木　たまにヤバいときありますよ。客席にブスが多い日とかに（笑）。

単純に去年よりネタの出来がいい

──今年2012年を振り返ってみて、どんな年でしたか？

永沢　なかなか大変な年でしたね。ネタ番組も相変わらず少なかったですし……。

佐々木　僕は去年結婚して今年子供が生まれたんで、そのへんもバラエティ番組のエピソードトークとかにつながればいいなと思ってます。

──これからやっていきたいことは？

佐々木　永沢さんは「ドラマに出たい」って言ってますけど（笑）。

永沢　ドラマ出たいですね。いろいろやりたいですけどね。

佐々木　確かにそれはいろいろやりたい。

──どんなドラマに出たいんですか？

永沢　やっぱ月9に。

佐々木　ははははは（笑）。

──今回のDVDはどんなふうに見てもらいたいですか？

佐々木　今回のDVDは12月19日発売ということで、ちょうど「THE MANZAI」の決勝戦で盛り上がってる頃だと思うんですけど、その結果には関係なく見てもらいたいなと（笑）。

永沢　でも、今年は単純に去年よりネタの出来がいいと思ってるんですよ（パクパク……）。

佐々木　なんでこのタイミングでチップスター食べ始めるんだよ！

永沢　もう写真撮り終わったみたいだから（笑）。

──あらためて、もうすぐ「THE MANZAI」本戦サーキットです。去年よりネタに自信があるということで楽しみですね。

永沢　もうイヤですよー。お笑いで争いたくないですよ（笑）。でも勝ちたいですね、やっぱり。

佐々木　年に1回ですからね。

──ご健闘を祈ります。今日はありがとうございました。

永沢・佐々木　ありがとうございました。