僕らが食べていたソフト麺ではなかった

溜口　給食の時間も盛り上がりましたね。金子さんは今回出された給食にピンと来ていなかったですけど。

金子　給食って全国で同じ感じなんですか？ 「こんなにみんながベタっぽく言っているものを自分だけ知らないの？」って思いました。

阿諏訪　（金子の出身地の）新潟は本州のわりと真ん中なんだけどね。

金子　ソフト麺、なんで自分たちのときはなかったんだろう？ しかも、よりわからなかったのが、みんながそんなにおいしそうに食べていなかったこと（笑）。

阿諏訪　僕らが食べていたソフト麺とはちょっと違ったんですよ。

溜口　当時と味覚が変わったのかもしれない。

金子　あと、給食時間にいじめって起きにくくないですか？ お弁当は「何だお前の弁当！」ってなるかもしれないけど、給食はみんな同じものだから。

阿諏訪　でも、牛乳をピュッてかけられることはあったかな。

金子　チョークの粉といい、基本的に白いものをかけられるよね？

塚本　黒い学ランにかけるとよく目立つからでしょうね（笑）。

溜口　食事で遊んじゃいけないですよ。よい子は真似しないでください！

阿諏訪が「ASUWAMAN」を生み出した問題作

溜口　これ、問題作ですよ。

塚本　強烈だったな。

──皆さん、もともと上履きにペインティングをしたことはありましたか？

阿諏訪　できなかったですね。「何してんの？」って怖い人に言われる。

塚本　この企画をやりたいって言っていたの、誰でしたっけ。

阿諏訪　俺！

溜口　だから「ASUWAMAN」（阿諏訪が上履きに書き入れた文言）が生まれたんだよ。

塚本　その思いを握りしめてきてたんだ、あの日は。

阿諏訪　そうだね。カッコいいのを作りたかったんです。あの頃はみんなド派手にやっていたから。憧れていました。

溜口　たしかに一番クオリティが高くて凝っていましたもんね。

阿諏訪　でも俺、自分のは無難だなと思った。

塚本　無難？

金子　全然変だと思ってないんだよなあ。

阿諏訪　そう言うけど、（金子の卒業アルバムで）全校生徒がマスゲームみたいに揃っている写真は、変だと思っていなかったわけでしょう？

金子　あれは俺、変だと思っていなかった。うしろシティが正しいって思っていることって、実は全部違うのかもしれない（笑）。

学校の廊下はスターしか牛耳れない

金子　楽しかったなあ！

塚本　ただただ楽しかったですねえ。10ゲームくらいやりたかった。

金子　あの頃は感じなかった成長を感じられました。投げるごとに「うまくなっていってる」と。今後どこにも生かせない技術（笑）。

溜口　誰が一番うまかったんでしたっけ？

塚本　金子さんが、いきなりボーンと倒していましたよね。

金子　観ていてやりたいって思う人がいても、長い廊下がないとやれないですもんね。

溜口　廊下をあんなに長い時間占拠できない。

阿諏訪　そこを牛耳ることができた。スターしか牛耳れないですよ。

──敗れたチームの罰ゲームは「電気あんま」でしたね。

金子　やっぱあの頃、電気あんまはマジで最強でしたよね。

溜口　あれは、なにが面白いんですか？

阿諏訪　当時は単純にこそばゆいってだけだったけど、大人になって羞恥心が加わる。

塚本　あんなのマジで変態ごっこですよ（笑）。大人になったんだなあ。