タカトシが注目の芸人を総ざらい

トシ　（出場予定者の資料に目を通しながら）いろんな若い子が出る可能性がありますから楽しみですね。

タカ　錦鯉なんてね、もう若手バリバリ。

トシ　ジジイだろ（笑）。

タカ　今一番勢いがある若手って言われてますから。

トシ　どこがだよ。（長谷川は）我々と同期じゃねえか。

タカ　長谷川は札幌吉本時代、大喜利めちゃくちゃ強かったですよ。大爆発してた。まだ「フットンダ」で出していないから、それを見たいですよね。

トシ　錆び付いてなければ爆発するんですけどね。僕らが見ていたのは30歳前のアイツですから、今でもできるのかと。

タカ　期待しているのはロングコートダディ堂前。すごく強いですよ。コントも漫才も面白いし、すごくセンスがあるなと感じるので、優勝しそうな気がしています。ラランドも出てくるんだね。

トシ　サーヤはたぶん強いでしょう。大学のお笑いサークルを出て、すごい実力者で。そろそろワイルドカードからのチャンピオンにも出てきてほしいですね（※後日、今回のワイルドカードは9番街レトロ・京極風斗とトンツカタンお抹茶の2名に決定）。

タカ　今まで出たことがないから。ワイルドカードも能力が高い人、大喜利が強い人たちが集まるので。令和ロマンのケムリはワイルドカードから決勝に来て、面白かったからね。

トシ　今年プロ野球で日本一になった横浜DeNAベイスターズみたいな活躍がワイルドカードから出てくるのが楽しみです。（コロコロチキチキペッパーズの）ナダルも出るんだ。強いイメージはまったくないですが（笑）。

タカ　一応いたら、なんか「おっ」てなる（笑）。目立つじゃん。

トシ　目立つ、目立つ。

タカ　“目立ち枠”としていい。豪華な、福袋的な感じでね。エバースも出るのかな。「NHK新人お笑い大賞」を獲りましたし、「T-1グランプリ」の第1回大会のチャンピオンです。

トシ　「T-1グランプリ」は、僕らがやっているラジオ（NHK「タカアンドトシのお時間いただきます」）のコーナーね。誰も知らない？（笑）

タカ　「タカアンドトシ-1グランプリ」ですね。タカアンドトシが選ぶチャンピオン。その勢いのまま「NHK新人お笑い大賞」も獲った。

トシ　恥ずかしいよ、その2つの大会を比べるのは（笑）。

タカ　もしかしたら（「フットンダ王」の生放送時には）マジで「M-1」を獲っている可能性があるんですよ。今年けっこういい感じなんで、そのままの勢いで来るかもしれない。

トシ　あとは川北の2連覇も見どころとしてはありますし、今決まっているだけでもなかなか熱いメンバーですね。ここからさらにいいメンバーが来ますから。マユリカも強いですよ。

タカ　中谷はマンガ家を目指してたくらい絵がうまいからね。あれくらいの深い時間だと絵とかのほうがわかりやすくて笑える。

トシ　（以前常連だった）麒麟の川島は絵でうまいこと笑いを獲ったりしていました。マユリカはコンビで中谷も阪本も期待できます。

──お二人は「ジンギス談！」（HBC）などで若手芸人と共演する機会が多くあります。ほかに活躍に期待している若手はいますか？

タカ　僕はシシガシラ。若手と言っても40歳くらいなのかな。脇田の見た目が面白いんですよ。

トシ　まあスキンヘッドですね。

タカ　かわいいんですよ。

トシ　スキンヘッドの人、「フットンダ」には結構いるんですよ。

タカ　“スキンヘッド枠”を作って欲しい。「Bブロックはスキンヘッドしか出てない」みたいな。ナダル、錦鯉・長谷川、シシガシラ。

トシ　ハリウッドザコシショウもそうだし。

タカ　あと5GAPの秋元、作家で元芸人の長澤。

トシ　「作家」って言ってんじゃねえか！

タカ　元マキシマムパーパーサムの長澤です。あと昼メシくん。

トシ　マイナーどころが揃ってんのよ。

タカ　スキンヘッド枠も「初日の出ブロック」と言って。

トシ　それは違うコーナーをやってくれよ。本戦には上げられないよ、そいつらは。

タカ　脇田のボケも見てみたいなという気はします。

トシ　あと金属バットは強そうだよね。ボケ倒しますから。

タカ　小林も（頭の）形的には……。

トシ　なんでスキンヘッドにこだわるんだよ！ 別にスキンヘッド基準で選んでいないよ。

タカ　カゲヤマも面白そうだよね。

トシ　カゲヤマは「ネタ祭り」には出たことがありますね。それと天才ピアニストは、毎月単独ライブをやっていてコントも漫才も作って、面白いしすげえなと思って。すごく能力が高いんじゃないかなと思います。

気づいたらスキンヘッドがまわりに集まってくる

──前回は「フットンダチルドレンの祭典」がテーマでしたが、今回は「“今をときめくお笑い界の顔”大集結！」がテーマですね。

トシ　原点回帰と言いますか。「フットンダチルドレン」は、そう言われている芸人たち本人にはそんなつもりがなかったみたいで。

タカ　俺たちはそういうつもりだったんだけど。（フットンダチルドレンを略して）「フトチル」なんて勝手に言っちゃって（笑）。

トシ　今回は2024年に大活躍した人たちに来ていただこう、ということです。

──どんなジャンルの方に来てほしい、というような希望はありますか？

トシ　もし自信があってやりたいっていう方がいれば、いろんなジャンルの方に期待したいですね。

タカ　今はテレビだけじゃなくてSNSとかYouTubeとかいろんなのがあるから、YouTuberとか人気の人に出てもらって、叩きつぶしたいです。

トシ　目の敵じゃねえか！（笑） 「盛り上げてくれる」って言えよ。

タカ　いろんなジャンルで活躍した人を呼ぶって言っていますから、劇場で活躍している、くまだまさしとか。ネタブロックのほうには出てほしいよね。

トシ　あいつの芸はめでたいし。

タカ　ザコシの前の出番ぐらいでね。

トシ　……ここもスキンヘッドだな！（笑） お前、好きだなあ、スキンヘッド。

タカ　気づいたらスキンヘッドがなぜかまわりに集まってくる（笑）。

タカトシは結成30周年

──今年2024年を振り返っていかがでしたか？

タカ　いい年でしたよね。

トシ　僕らがちょうどコンビ結成30周年だったので、北海道芸人を集めたライブを全国でやりました。

タカ　あと北海道でやってる番組に、結成30周年ということで有吉さんや相葉（雅紀）くんが出てくれたりとか。人とのつながりを大切にしていると、長い月日で関係性を持った人たちが手伝ってくれる。すごい1年でした。あと劇場にもけっこう出させてもらって、また漫才をがんばっていきたいなというモードになっています。もともとテレビに出る足がかりとして漫才を始めたんですけど、テレビに出させてもらえるようになってからも、ちゃんと漫才でもっと面白くなりたいと考えるようになってきて。お前はどう？

トシ　僕は随分前から思っていて、漫才は常にうまくなりたい。テレビに出るためとかじゃないですから。

タカ　今はウケたときにもちろんうれしいし、漫才をやっているときに一喜一憂できる。もっと面白く、もっとウケたい、となってきています。

──2025年は漫才の年？

タカ　そうですね。「欧米か！」を超える作品を作っていきたいなと思っています。

トシ　今年がコンビ結成30周年で、いろいろ祝っていただきました。来年はデビュー30周年です。

タカ　まあ「30周年詐欺」とは言われています（笑）。

トシ　「周年詐欺じゃねえか！」って。来年は「デビュー30周年なんで」と言って、もう一回祝ってもらう年にしようかなと思っています。

──ちなみにお二人の正月の過ごし方は？

トシ　僕は「フットンダ」の生放送が終わって、家に帰って荷物を整理して、そのままハワイです。先に家族が行っています。そのルーティーンですね。

タカ　僕は「フットンダ」が終わって家に帰って、だいたい午前の便で家族で北海道に行って、向こうで両親に子供を会わせて、みたいな感じです。

──お正月らしい過ごし方ですね。

タカ　子供の頃、北海道だと大晦日に盛大にごちそうを食べて、おせちも食べるんですよ。大晦日に紅白を観ながらワーッてやるのがすごく楽しみで。それがこの「フットンダ」が始まってから、できてないので、ちょっと残念なんですけど。

トシ　なんでだよ！（笑） さんざん「ありがたい」って話しただろうが！ 僕らは「フットンダ」が終わって、やっと年明けという感覚です。

タカ　みんな「年始め」と言うけど、僕らは「フットンダ」で「仕事納め」という意識があります。仕事納めでもあるし、仕事始めでもあるから、めちゃくちゃ気合いが入る番組です。