より自由なコントユニットをやるために

──ところで「コントの人」が10回目をもって終了すると「エレマガ。」で読んだのですが、これはどういう決断なんでしょうか？

やつい　「コントの人」を10年やったので、3人しか出ないコントは1回ここでやめてみようかなと。ものすごい人数を入れようとかも考えているんです。30人とか。

──なるほど。これまでできなかったことをやるために。

やつい　そういうことです。続けることもできたと思うんですけど、11回目をやったらまた次の10年同じことやるだろうから。1回やめて、違う可能性を考えてみようと思って。本当は8人必要だけど3人用に作り変えたり、3人ではできないからやめたりっていう選択を全部取っ払ったらどういうものができるのかなと。だってブスしか出てこないの嫌じゃないですか？ この3人の中の誰かが“美人”やってるっておかしいでしょ（笑）。カッコいい役は今立がやってるんですよ？ どうかしてますよ。

今立　「どうかしてる」まで言わなくていいだろ！

片桐　40歳超えて“カッコいい”は無理無理。

やつい　喜劇みたいなものもやってみたいですし。

片桐　お芝居？

やつい　クレイジーキャッツじゃないけど、映像化やドラマ化できるようなものにすれば、もっと広がるんじゃないかなーって思ったりもしていて。そういう意味なんです。より自由なコントユニットをやりたいなっていう。いろいろやって最終的に「やっぱ3人だ」ってなるかもしれないですけどね。

──もしかしたらラジオが終わってしまうのかなと心配していたので、そういう前向きなお話が聞けてよかったです。

今立　でもその不安は常にありますよ（笑）。

やつい　今後は素人の面白い人で構成されたエレ片ライブになっていくと思うので、そのためにもDVDを買ってちゃんと観ておいてもらいたいですね。全国エレ片新ユニットスカウトキャラバン、始まります。

今立　何それ？

やつい　コントのスターを生み出すオーディション。

片桐　「スタ誕」だ！

今立　まあオーディションは受けないにせよ、今作は比較的ネタが（カットされずに）入っているDVDですし、変なピー音も入ってないので（笑）、ここから入って遡っていくのもいいと思います。