起きたら矢作さんになってないかな

──そもそもこの番組は、マイケル・ジャクソンの扮装をした前身番組「THIS IS 嫉妬」からはじまりました。「いろんな場所であらゆるものに嫉妬してく」という番組企画を知ったとき、みなさんはどんな反応で引き受けましたか？

山崎　まあ、なんとなく……。

小木　本当なんとなくですよ。行ってみて知ったんです。

山崎　そう。「なんか小木さん今度一緒だよね？」みたいな。

小木　お互い何も知らずに。

山崎　で、「有吉さんも一緒みたいよ」くらいの。本当に始まりは軽い気持ちですよね。

──実際初回を収録してみて手ごたえはいかがでした？

山崎　いや珍しい組み合わせというか。有吉さん、俺、で、まあこういう言い方したら失礼ですけど、矢作さんが良かったなっていうのは常にあって。

小木　まあまあね。

有吉　こういうときって矢作くんだもんね。

山崎　普通は矢作さんがまとめてくれますから。この番組、まとめ役がいないんだよね。だから、矢作さんがいいなと思いながら、ずーっと今に至るっていう感じですかね。

小木　でも、ここで小木を使うスタッフの勇気はすごいですよね。

山崎　移動中にちょっと寝たりとかして、「起きたら矢作さんになってないかな」とか。そういう気持ちはちょっとありますね。

──まずは読者に向けて3人の関係性から教えていただけますか？

山崎　一番先輩なのは有吉さんで、次が僕、で小木さんです。年齢は上から、小木さん、有吉さん、僕の順です。

──けっこうゴチャゴチャしてますよね。

山崎　そのへんがスクランブルになってます。小木さんは一番後輩なんだけど、一番年上だから、「芸歴はあんま関係ない」みたいなスタンスなんですよ。

小木　そうだね、一回外してもらわないとね。外して考えないと。

有吉　そういう意味でおぎやはぎは、よくわからない謎の立ち位置が魅力的なんですよね。

山崎　で、有吉さんっていうのは先輩ですよ。先輩で、「まあまあ、そういうの気にしないで行こうよ 」なんていうタイプではなくて、あからさまに偉くなる。

一同　あはははは！

山崎　「お前ら俺の言うこと聞け」って。最初は「どうかな？」みたいな感じもあったんですけど。

小木　ある日を境に変わったんですよね。

山崎　今回のDVDの中で、それが明らかになる回がありますから。それを見ていただければわかると思います。最初はお互いに探りがあったんですよ。

小木　あるんですよ、わかりやすい分岐点が。「ここだ！」ってみんなわかりますよ。

山崎　ガッツリ長い時間やってると、そういうのがはっきり色濃く出てくるのもあるんですよ。明らかな回がありますから。