（1）シャツの収納・持ち運び術

──では、ここからはコジマジックさんにいろいろな収納術をレクチャーしてもらいましょう。

コジマジック　コントとかでシャツがシワになると嫌やないですか。僕たち以外にも女性の方だったら掛けておくと型崩れするし、でもたたみにくいシャツとかあると思うんです。収納するときにすごく便利なのが、100円ショップで売ってる書類ケース。普通はA4の書類を入れるものなんですけど、このケースにシャツを入れておけばシワにならないでしょ。

金子　へえー。

コジマジック　家で収納するときなんかも、このまま縦型に並べるだけ。

金子　あ、家でも。

コジマジック　そう。引き出しに縦型に並べて入れておくと、パッと見ただけでわかりやすい。で、男性の方だったら出張のときはこの書類ケースに入れた状態のままカバンの中に入れていく。

阿諏訪　ほおー。

金子　すごーい。

阿諏訪　どうしても中でグチャってなっちゃうんで、これは便利。

（2）Tシャツたたみ術

コジマジック　どんなTシャツでもシャツでもできるんですけど、基本として、横半分にラインを入れて、次に縦の4分の1のところにラインを入れて、その交わったところ真ん中が[1]、肩ギリギリのところが[2]、そして裾ギリギリのところが[3]。この[1][2][3]を覚えれば、たった5秒でTシャツをたたむことができるんです。

金子　5秒？

コジマジック　うん。1回やってみるな。1、2、3、4でひらひらってやってもらって、5。

金子・阿諏訪　おおー！

金子　1回やってみたい。

コジマジック　左手で[1]をつまんで、右手で[2]をつまんで、[2]を[3]に持っていく。で、[3]も一緒につまむ。そして、[1]をつまんだまま引き抜く。で、ひらひらひらー。

金子　あああー、さっきのだ！

阿諏訪　おおー！

金子　……俺ができる！

──あはははは（笑）。

阿諏訪　金子ができるのはすごい。

金子　僕、なんにもできないんです。

阿諏訪　なんにもできないです、金子は。

コジマジック　なんにもできないの？ 金子くんは。

金子　はい。今生まれて初めてできたことがこれです。

（3）縦型収納のススメ

コジマジック　Tシャツもそうやけど、縦型収納にするのが基本。収納のキーワードって「一目でわかる」ってことやねん。上から重ねちゃうと、結局上のものばっかり使うねん。縦型収納にすると、パッと見て一目でどこになにがあるかわかるっていうのと、出すときにクチャッとならない。縦型収納でも、自分に対して縦型に収納するのがコツ。人間って横着やから、引き出しもちょっとしか開けへんやろ。でも自分に対して縦型やと一目で全部見えるっていう。

阿諏訪　なるほど！ ちょっと開けただけで全部見えますもんね。

コジマジック　たとえばタオルとかでも縦型収納にしてあげて、お父さんとかお子さんには「タオル使うときは右から使ってね」って言うねん。で、お母さんは洗濯をして乾いたら左から収納していく。そうすると全部順ぐり順ぐり使えるやろ。

金子　ほおー。

コジマジック　本とかも一緒。読んだら右、読んだら右ってすると、自動的に読まない本は左にくんねん。で、新しい本を買ってきたら右に足して、左のものを処分すると一生本って増えへんねん。

金子　ああー！

阿諏訪　すげー！

コジマジック　な、今のくだり一切笑いないやろ。

金子・阿諏訪　あははははは（笑）。

金子　でも笑いいらないですよ！

コジマジック　CDとかでもそうですね。聴いたら右、聴いたら右って。で、CD買ってきたら左のものを処分して右に足すと一生CD増えへん。収納って、みんな大きく間違えてるのが、収納スペースに使わないものを入れてて、使うものは自分の周りに置いてるっていうパターンが多い。

阿諏訪　確かにそうですね。

コジマジック　収納スペースっていうのは、本来は使うものを入れるところやねんな。で、使わないものはなるべく外に出していく練習をするねん。そうすると、すごく住み心地がいい環境になる。それはカバンの中も一緒。大きなバッグを持ってる芸人があまりにも多すぎる。クロちゃんとかそうやな。

金子　ああー（笑）。