岡山県住みます芸人と地域住民の「江西劇団」大成功

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昨日8月24日、岡山・湯原温泉ミュージアムにて「江西劇団公演『湯気夢里寄席(ゆけむりよせ)』」が行われた。

湯原温泉郷「江西劇団」公演の模様。

湯原温泉郷「江西劇団」公演の模様。

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7月に発表会見が行われたプロジェクト「よしもとふるさと劇団」の先がけとなった、岡山県湯原温泉郷の地域住民と「岡山県住みます芸人」の江西あきよしによる劇団「江西劇団」。彼らは昨年2012年7月にも同劇団公演を成功させている。温泉と落語を一緒に楽しんでもらおうという趣旨で行われている「湯気夢里寄席」は、今年2013年で28回目を迎えた由緒あるイベント。寄席を主催する真庭市商工会青年部湯原エリアからの熱いラブコールに応え、「湯気夢里寄席」の中で今回の「江西劇団公演」が実現した。

会場には地元住民や温泉の宿泊客など約80名が来場。真庭市からの挨拶や真庭市長のメッセージ代読、湯原観光協会会長・小河原靖弘氏の挨拶のあと開演となった。まずはトップバッターとして江西が登場。昨年3月から半年間、同会場で「お笑い温泉番頭」を務めた江西が「僕のこと知ってる人?」と定番の質問を投げかけると、浴衣姿の宿泊客以外は全員手を挙げるという意外な展開に。おなじみのギャグ「エニシングOK!」も、江西が教える必要もなく、完全なる“ホーム”な雰囲気の中でネタを披露することができた。

続いては同じ中国地区の住みます芸人である「島根県住みます芸人」の桂三段の一席。その後、連日の厳しい稽古で鍛えてきた江西劇団の出番となった。まずは座長で桃太郎役の江西と本人役の三段が見事な掛け合いを見せて会場を温める。それに続く劇団メンバーも江西、三段に劣らぬ芸達者ぶりで、場内にはどんどん笑いが広がっていった。

物語は、湯原に伝わる「はんざき」と呼ばれるオオサンショウウオを退治するために、桃太郎がイヌ、サル、キジの家来たちと地元湯原の英雄・三井彦四郎らとともに立ちあがるというもの。三井彦四郎の仲間である地元のガソリンスタンドの店員、旅館の若旦那兼ミュージシャン、ハワイ帰りの宿の支配人と、個性豊かなキャラクターが続々登場してくる場面は特に大きく盛り上がり、終始和やかな笑いに包まれたまま終演となった。

公演後、座長の江西は「内容を変えたので、去年来てくれたお客さんも楽しめたんじゃないかなと」「(手応えが)あったところもなかったところもありますが、それも含めて100点。今までやってきたことが出せてのこの成果。今後は湯原以外の場所でもこのメンバーで公演していきたいです」と満足そうにコメントした。劇団員には「まだまだできた」と悔しさを表すメンバーもおり、劇団としてさらなる進化を示唆していた。

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