ザブングル「しっくりきた」作者異なる6つのコントで新境地

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昨日6月21日(金)、東京・下北沢OFF OFFシアターにて、ザブングルのコントライブ「ザブングルに愛を込めて」が開催された。

コントライブ「ザブングルに愛を込めて」に登場したザブングル。写真はオープニングトークの様子。

コントライブ「ザブングルに愛を込めて」に登場したザブングル。写真はオープニングトークの様子。

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このライブは既報の通り、各界で活躍する著名人5名から提供されたコントをザブングルが演じる試み。ネタは普段自分達で作っているという2人だが、今回はそれぞれ作者の異なる5つのコントにザブングルによる自作の新作コントを加えた全6ネタで会場に笑いを届けた。

オープニングトークで、加藤が「まぁセリフが入らない(笑)。『普段こんな言い方せん!』というのもある。楽しみ3割、不安7割!」と率直な思いを口にすると、松尾も「今日の練習で加藤さんセリフ飛びまくってた(笑)」と心配しながら「いい化学反応が起これば」と期待。最初に披露されたのは放送作家・興津豪乃が書いたコントで、松尾が得意のモノマネで歌手になりきり歌唱力を存分に発揮したほか、音楽番組のスタッフを演じる加藤と緩急のある巧みな掛け合いを見せた。

続いて俳優・脚本家の福田転球が執筆したコントでは、加藤が酒に酔って自滅する悲哀に満ちた役を熱演。さらに、誰もが知る国民的なお笑い番組をモチーフに、松尾が「単独ライブではなかなかやらない」というスライドネタを駆使しながら、加藤が「すさまじい急展開でしたね!」と振り返るほど観る者の頭脳を揺さぶった文筆家・せきしろ作のコント、そして加藤の恋心に囚われた暴走とそれに気づかない松尾の出会いがおかしくもせつない、シベリア少女鉄道・土屋亮一によるすれ違いコントが演じられた。

しずる池田の作品は、池田本人のリクエストによって2人が台本を読みながら披露された病院コント。異様に口の悪い医者・加藤と我が子の病状を真剣に問いただす松尾のどこか滑稽なやりとりが笑いを誘ったほか、後半には重層的な仕掛けも展開され、観る者を翻弄した。加藤は「斬新すぎる!」、松尾も「この機会にしか披露できないネタ」と池田とのコラボを振り返っている。

ラストにはザブングル自身が作った新ネタが披露されたが、これは加藤が小道具を用いたギャグを連発する彼ら本来のテイスト。6つのコントを無事に終え、最後に松尾は「もともと作家さんを入れたことはなかったけど、どれもいざやってみたらしっくりきた」と充実感を滲ませ、加藤は「次回公演は4年後くらいですかね(笑)」とうそぶいてライブを締めくくった。

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