「俺たちのヒロイン」小泉今日子に藤井、A、友近ら緊張

「第5回沖縄国際映画祭」6日目となる昨日3月28日、桜坂劇場・ホールAにて「桜坂映画大学 僕たちのヒロイン学科 女優・小泉今日子の魅力に迫る！」と題し映画「空中庭園」を特別上映。生オーディオコメンタリー＆トークショーに、主演の小泉今日子のほか藤井隆、バッファロー吾郎、小籔千豊、レイザーラモンRG、椿鬼奴、友近、とくこが登場した。

まずは芸人たちによる上映中のコメンタリー。映画が始まると口々に「カワイイ！」というコメントが飛び出し、「振り子のように揺れるカメラアングルが独特ですね」（RG）、「面白いけど、怖いですよね」（小籔）などと感想を語る。しかし佳境になるにつれ物語に引き込まれた芸人たちはだんだんと口数が減り、終盤は無言に。

上映後には小泉が登壇。この映画に出演したきっかけについて「男の子がカッコいい映画はたくさんあったんですけど、女の子がカッコいい映画を作りたかったんです」と、自分から働きかけた作品であることを明かす。「家族をテーマにした話なら作れるよ」と豊田利晃監督が声をかけてくれたことや、劇中の子供の頃の写真は実際に小泉の写真を使用していることなどの裏話も披露した。また、小泉がどうしても共演したかったという大楠道代との映画終盤の2人だけで演じるシーンの話も。「2人とも集中しすぎていてすごく小さい音とかも聞こえていたんです。シーンが終わってから話をしたら大楠さんも同じだったって言うんです」と現場にも張りつめた空気が流れていたことを語った。

憧れの小泉を前に、芸人たちは緊張してあまり話すことができない。「背、伸びましたか？」（バッファロー吾郎A）、「昔、ひょうきんベストテンで小泉さんそっくりの子供が小泉さん役で出ていたのを覚えています」（友近）と、映画と関係のないことを話しかけ、とくこは小泉を見ているだけで涙ぐんでしまう。見かねた小籔が「みんな、ビビりすぎちゃうん？」とツッコミを入れる場面もあった。

藤井が「小泉さんは周りの人を幸せにしてくれます。人がパワースポットになるんですね」と話すと、小泉は「自分は幸せになれないんですけどね（笑）」と茶目っ気たっぷりに返答。また、沖縄には映画やCMの撮影、コンサートなどで訪れたがあると話し、「いつか桜坂セントラルあたりでやりたいですね」と展望も語った。最後には「映画って50年前のもの観ることができるし、ずっと残っていくすごく素敵なものだと思うんです。これからも映画を応援してくださいね」とメッセージを残し、イベントを締めくくった。