本人も100点満点「田中が考え中 第2幕」レポート

昨日1月29日、東京・下北沢 本多劇場にて、アンガールズ田中作・演出の舞台「『田中が考え中』～第2幕～」が上演終了。出演者たちが感想を語った。

キングオブコメディ高橋、ドランクドラゴン鈴木、ヒロシ、ロッチ中岡、鬼ヶ島・野田出演の同舞台。2作目の今回はこれまで出演していたオードリー春日と、初出演の鳥居みゆきがWキャストを務めた。

今回の舞台は、ある商品を開発している会社。この会社にはマジックミラーの付いたモニタールームがあり、モテないダメ社員の鈴木と中岡は、ここに商品モニターとなる女子高生が来るのを日々楽しみにしている。そこに、この会社が大好きな野田が入社。寝てばかりのストリートミュージシャン社員ヒロシ、社長の高橋とともに、新たな商品開発に取り組むことになる。ところが、この会社の業績の悪さから親会社が倒産を考えているという噂が。さらに高橋を尋ねて美少女がやってきて……。

昨日のWキャストは春日で、登場早々から自身のギャグを自信満々に披露。ところが、思わぬところで、過去のスキャンダルを次々とメンバーたちに暴かれ七転八倒し始めた。エンディングの挨拶では、春日がこの登場シーンで「楽屋で聞いててすごいウケてるから『トゥース』に全力をかけたのに、とんでもないスベり方した」と不満を漏らすも、「そりゃそうだよ。舞台の端っこすぎて暗くてて見えなかった」と初歩的なミスを指摘される始末。「ヒロシさんの春日のモノマネのほうがウケてた」と言われると、「トゥースのプロなのに」と反省していた。

初日に鈴木が涙を見せた野田迫真のシーンでは、野田が「マジックミラー」という今回の重要なキーワードを、なぜか「マジックルミラー」とまさかの言い間違い。これには出演者をはじめ、中でも隣で演技に入っていた高橋が「なんでクイックルワイパーの言い方!?」と怒っていた。しかし終演後、田中は今回の出来に大満足の様子。全員が期待以上の活躍を見せたことを喜んでいた。

この舞台本編を含めたアンガールズ田中の特別番組は、スマホ向け放送局「NOTTV（ノッティーヴィー）」にて、2月に放送することが決定。舞台の模様以外にもさまざまな企画が予定されている。詳細は後日ワタナベエンターテインメント、NOTTVオフィシャルサイトにて発表されるので、お楽しみに。

「『田中が考え中』～第2幕～」出演者コメント

ヒロシ：30分寝てましたからね。後半ちゃんとするっていうところが、どうしたらないいのかなと、難しかったですね。稽古がもう終わっちゃうんですが、今回は春日くんが短かったのが残念でしたね。最近「トゥース」が面白くて（笑）。あのシーンを今回僕は楽しみにやってました。この舞台では普段やらないことをやらされるので。

野田：楽しかったです。でも僕下手くそだから、いかにナルシストになるかって感じでした。集中しないと恥ずかしいじゃないですか。あとは田中先生の指導の賜物です。それと、本番中に何回もヒロシさんが俺のズボンのシャツをめくろうとするんですよ。あれだけはやめてほしかったです。あと、噛んでしまったのが悔しいですね。でも心折れなかったのが救いです。またこの舞台がないと、金を借りる人がいなくなっちゃうので、ぜひ参加したいと思います。

中岡：楽しかったです、僕このメンバー好きなので。私生活もプラスされて、前回よりも鈴木さんの子分はやりやすかったですね。ほんとに週2、3日は飲みに行ってるので。今度は野田くんを子分にして、次回さらにパワーアップしたいなと思ってます。

鈴木：そんなに重いパートがなかったので、やりやすい感じでした。最初はきっかけがあるので、それを忘れないように机にカンペを書いたり。そのカンペは中岡がバラさなければずっとバレなかったのに。あと今回はあんまり僕からふざける感じじゃなく、結構中岡くんがワーっと行ってくれるから、抑える感じでしたね。昨日はふざけすぎて意外とスベりまくったので、抑え気味に。

高橋：今回はみんながワイワイやってるときに俺がいなくて、ツッコミでもないし。春日くんが来て盛り上がるところも速攻投げられて、まさかの気を失うという。唯一楽しく参加できる場かと思ったら、座長の残虐さで参加させないって。見事に机の陰に自分から飛んでいきました。寂しかったですよ。ただ最後の場面に向けてその分気持ちを高めてるんですけど、まさかの野田が一番やっちゃいけない所で噛むって。ほんとに僕涙があふれる寸前だったのが、ビタっと止まって、鈴木さんもそうだったんですよ。あと、僕が唯一主役のコーナーでも、僕が初めて弁護士に会うときに買ったスーツのボタンがブチブチって飛んだので、弁護士の身に何かあったんじゃないかと。

田中：みんな非常によくやってくれました。野田くんが無茶苦茶になって気持ちを語るところが今回一番メインでそこができたので良かったです。噛んだりとかしょうがない。だってできない人を集めてるんですから。僕が稽古で6回くらい言わないと直さない人たちですから。高橋さんは、今回彼の人生をちょっと切り取りたいなと思って。でもまだまだハラミくらいですけど（笑）。あと、中岡の笑いの成長ぶりがすごかったです。台本以上のことをどんどんやってくれて。鳥居さんと春日さんはどっちも素晴らしかったです。僕が予想していた何倍も笑いをとってくれて。この2人がメインの話もぜひ書きたいです。やりたいことはできました。まだまだ質は上げられると思いますが、今回はこれで100点だったと思います。今後もみなさまがぜひチケットさえ買っていただけたら次々できると思います。次のアイデアは……まだ考えてない。ちょっと休ませてもらっていいですか（笑）。