昨日8月31日、新宿・ルミネtheよしもとにて、
吉田は今年2012年4月に初めて同ライブを開催し、ニブンノゴ!・宮地、麒麟・川島、カナリア・ボン溝黒、ブロードキャスト房野、タモンズ安部の5人を相方に計5本の漫才を披露。今回は、
オープニングでMCのアホマイルド坂本に今回の出来を尋ねられた吉田は、「100%仕上がってる人と、5%しか仕上がってない人がいる」と告白。「困ったことに100%の人は『ネタ合わせしよう』って言ってくるし、5%の人は雑誌読んでる。人柄が出る」と2回目にしてさらに漫才の奥深さを噛みしめている様子だった。トップバッターは江崎で、「この夏やり残したこと」をテーマに、江崎がツッコミ、吉田がボケを担当。元気な江崎と大人しい吉田と好対照なだけに、江崎の声のボリュームに慣れない吉田が「下げてもらえませんか」と頼む一幕も。下げられないことがわかり合わせていると、「結構僕も声出るんだな」と自分の新たな一面を引き出されていた。ネタを終えると、江崎は「不安でしょうがなかった!」とホッと一息。吉田が「声の出方が素晴らしい」と褒めると、「NSCの講師に褒められた感じ」と漏らした。
続いては、大阪から参戦の村本。「東京に嫌われている」と思い込む村本が東京の勝手なイメージでボケまくった。ウーマンのネタを彷彿とさせるスピード漫才ながら、ちょこちょこ村本が挟むアドリブに、ネタ後吉田は感謝しつつも「イライラした」と苦笑。中でも、ウーマンのネタでは見られない、村本の「え?」というとぼけ顔は、村本自身が味を占め連発していたため「俺はあんなボケ入れない」と吉田から物言いが入った。一方、村本も吉田のペースを「おっそー!」と反撃。「ポイズンさんの4分ネタ、1分でできる」と言い返していた。
3人目は吉田と同い年のとろサーモン久保田。“松坂世代”のようなネーミングをつけようと久保田が言い始めるも、冒頭からおふざけが過ぎる展開に。久保田の自由演技に吉田が振り回される姿が観客の笑いを誘った。その久保田はネタ後に「ライブ前から満たされていた」と大満足の表情。「僕のあるあるですけど、キツネ目の人は面白い人ばっかり」と、自論をさらに確信に変えていた。
4人目は先輩のトータルテンボス藤田で、吉田はトータルの野球チームに所属する仲。吉田の飄々としたボケに、トータルの漫才でおなじみの独特なフレーズがいつも以上に飛び出し、そのたびに会場が笑いに包まれた。吉田も「ワードを入れてくるので、こっちが負けないようにした」と脱帽。藤田は「うちのコンビだとそこを広げさせてくれない。変化球も入れさせてくれない。却下になる」と普段のネタ作りを明かし「今日はやりがいがあった。吉田を笑わせたくて」と、自身のやりたいことを存分に披露し満足気だった。
最後に登場したのは「M-1グランプリ」「THE MANZAI」チャンピオン、パンクブーブーのボケ担当・哲夫。最初のフリと最後のオチしかない台本で吉田は哲夫に依頼したそうで、吉田の「相談したいことがある」というフリから、漫才は怒涛のボケオンパレードで会場からは大きな拍手が沸き起こった。哲夫はあらゆるキーワードから縦横無尽にボケを繰り出し、これまで4人の漫才のネタからもボケを抽出。動きも大きく観客も巻き込み、圧巻の漫才に仕上げた。「すごい!」と舌を巻いた吉田に哲夫は「違うよ! ボケ決まってないんだもん。オチ下ネタでスベったじゃねーか!」と憤慨。そんな哲夫に構わず、吉田は「こんなすげーんだと思った」としばらく感動していた。哲夫は漫才チャンピオンらしく後輩の吉田に「まさかのカーディガン。そういうとこピシッとしなさい」と注意も。しかし相方・黒瀬との違いも十分楽しんだ様子だった。
今後、いろんな相方とやりながら、NGK、5大ドームツアーと、目標を大きく掲げた吉田。果たして次回は誰とどのような漫才を見せてくれるのか。次回開催に期待しよう。
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