「文枝的いらっしゃい極めたい」桂三枝、久本雅美とトーク

本日6月27日、東京・銀座山野楽器本店7階イベントスペース JamSpotにて「『六代 桂文枝』襲名 桂三枝たったひとりではないトークショー～『花王名人劇場 桂三枝たったひとり会』発売記念～」が開催され、桂三枝とスペシャルゲストの久本雅美が登場した。

来月7月16日に「六代 桂文枝」の襲名を控えた三枝。このイベントは現在発売中のDVDシリーズ「花王名人劇場 桂三枝たったひとり会」のリリースを記念して行われた。20数年ほど仕事で顔を合わせてきたという2人は、30分にわたって仲睦まじくトークを展開。三枝が冒頭「マスクをした久本さんが銀行ATMに並んでいるのを偶然見かけた」というエピソードを繰り出すと、久本が「後輩にご飯を食べさせるためお金を下ろしていた。師匠が私のおっかけだとよくわかります（笑）」と返すなど、終始息の合った様子を見せた。三枝のDVDを見たという久本は「感動、カッコよすぎる。立ちふるまいもオシャレだし、面白い」と絶賛。さらに「若いころはめちゃくちゃモテたでしょう？」と尋ねたが、これには三枝が「西川きよしさんのほうがモテました（笑）」と軽くかわしていた。

そのほか三枝は「文枝になってからも創作落語は作ります」という宣言や、襲名にあたってレディー・ガガを撮影したこともあるカメラマンに写真を撮ってもらったエピソードなどを披露。文枝襲名については「落語家の使命であり宿命」と真摯に話した。

イベント後の取材会で「もう文枝の名前でしている仕事もあるが、台本に『文枝』と書いてあると、ん？ と思う」と率直な心境を明かした三枝。記者から「『いらっしゃい！』は文枝になっても言い続けますか？」と問われると、三枝は「私のギャグですから。『文枝的いらっしゃい』を極めていこうかな」と淡々と語り、久本に「マジメか！」と朗らかにツッコまれていた。