本日4月17日、デスペラードのエマミ・シュン・サラミの著書「イラン人は面白すぎる!」(光文社新書)が発売された。
デスペラードはイラン出身のサラミと、東京出身の武井のコンビ。「M-1グランプリ2010」では準々決勝まで勝ち上がり、勢いのあるイランネタ漫才で会場を大いに沸かせていた。サラミはイランの首都テヘランで生まれ、10歳のときに来日。同書ではその経験から感じたイラン人への違和感やツッコミどころについて愛を持って解説している。
前説では、メディアを恐れず笑いを取りに行く自分たちコンビのネタを「タブーのミルフィーユ」と表現。「こんなネタテレビで放送したら国際問題になっちゃうよ!」と怒られたこともしばしばだという、そのネタの一部を紹介している。また、イスラム教徒がいかに日本で誤解されているかを日本の事件などを例に出してわかりやすく説明。さらにイランでも日本のアニメやドラマが人気であることや、イラン人がどれほど日本好きかということを紹介し、「この『片思い』を少しでも『両想い』に近づけたい」と、本書を執筆するに至った思いを明かしている。
中には「聖地わくわくスタンプラリー」「お金持ちに忍び寄るイランの寅さん」「戦争は知っているが、豚肉を知らない子どもたち」「トイレでケチャップを食らうヤンキーたち」「一円あったらイランへ行こう!」「合コンは命がけ」「ポーウッ!禁止令」など気になる見出しが盛りだくさん。イラン人のお笑い芸人・サラミだからこそ語れる笑い満載のイラン本となっている。デスペラードの漫才にハマった人は必読のこの1冊。気になる人はぜひ手にとってみよう。
イラン人は面白すぎる!
第1章 陽気なイスラム教
第2章 豚肉とラマダン
第3章 すべてはバザールと食卓にある
第4章 中東の恋愛不毛地帯
第5章 イランの罪と罰
第6章 学校という名の階層社会
第7章 アラブの中のイラン
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