ABCお笑いGP優勝かまいたち「右足と引き換えに」

1月末に行われた「第33回 ABC お笑いグランプリ」では、お笑いナタリーにてセミファイナリスト36組によるアンケート連載を実施。大会ではかまいたちが優勝、さらば青春の光が準優勝した。これを記念して今回この2組に大会後の心境などをインタビューした。

エントリー総数449組の中からコントで頂点に輝いたかまいたち。今月3月頭には「第42回NHK上方漫才コンテスト」にて漫才でも優勝の座を射止めた。さらに、濱家は自身がプロデュースする「めしざかや はまいえ」をオープン。山内は5uppersの一員としてSEAMOプロデュースのCDを発売するなど、勢いに乗っている。

決勝進出者の発表では2位だった彼ら。準決勝の舞台では「そんなに手応えはなかったです」（濱家）、「順番が早くてまだ会場も温まってなくて。その後の様子が気になったんですが単独ライブがあって見られず」（山内）とそれほど自信はなかったという。またその後準決勝の様子を聞いたところ、さらば青春の光の評判が非常によく、2人とも周囲から「さらばは決勝固い」という話を耳に。実際さらばは1位通過で決勝に勝ち進んだが、濱家は「2位は最高の順番でした。1位は嫌で、ハードル上がりまくるじゃないですか」と振り返った。

決勝の舞台では、「まだドカンとハマってる組はなかったので、なんとか僕らのネタがハマってくれたら」と願っていた山内。さらばのネタを観たあとは「非常に内容もよく、オチもしっかりしていて……ドキドキ」と当時の心境を語った。結果発表ではかまいたちの点数の横に、最後にネタをやったさらばの点数を表示。それまでは3ケタの数字の明かす順番を変えたり、ゆっくりになったりしていたのが、最後はスッと表示されたため、山内は「そこからまた動くのかと思った」と、すぐには優勝だと気づかなかった。しかしその後テレビでも目に涙をためて喜ぶ2人が映し出された。

3月20日に掲載したさらばの記事でも「賞金折半」話について山内に尋ねると、「優勝した瞬間から、そんな話は僕から一切してないです。一切触れないようにしてます。なんの話かわからない」とコメント。優勝会見で痛風になったことを明かした濱家は「優勝して嬉しいという気持ちと、ここで誘惑に負けて、お酒やお肉食べたときの足痛くなったら怖いなっていうのが同じくらいの気持ちでしたね。右足とひきかえにABCをいただきました」と笑い飛ばした。

今後の賞レースも積極的に狙う姿勢のかまいたち。5upよしもとでは毎月単独ライブも行っており、まだまだ彼らの活動から目が離せそうにない。詳しい情報は5upよしもとオフィシャルサイトなどで確認を。

かまいたちコメント

――大会後の周囲の反応はいかがでしたか？

濱家：そんな言うほど変わってないですけど、周りの人に「面白かったなあ」って言ってもらえたり、いろんな人が見てくれたことで、優勝の実感が改めて沸いたり、単純に嬉しいですね。

山内：久々に大量に「おめでとう」とかお祝いのメールをいただきました。実家が島根なんですけど、別の日に流れたみたいで、後日改めて電話もらったり。

――優勝続きのお2人ですが、今年のかまいたちはどうなりそうですか？

濱家：月末にごはん食べられへんとか、給料前しんどいとか、っていうのは逃れたいですね、今年中に。

山内：レギュラー番組が増えたらいいなと。出られる賞レースは全部優勝する気で頑張ります。毎月単独ライブをしてるので、結果を出していきたいです。賞金もらってこんなに潤うんやって、実感してます。

濱家：打ち上げのときに渡辺正行さんから「面白いけど華がないよね」って言われたので、今服をめちゃめちゃ買いまくってるんです。それで結構お金使ってるんですけど、口座に150万入ってるっていう安心感から、仕事がうまくいきだしてて。「俺は今口座に150万あるんだ。じゃあ、ある程度大丈夫だ」って思うと、今まで言えなかったコメントも言えるように（笑）。

山内：それありますね。ほんまにでかいです。競馬めっちゃ好きで、賞金いただいてから、結構予想が外れてるんですけど、残高見たら、まだ買えるなと。

濱家：あんまようないやろ、その流れ。あかんあかん。単純に買い目が増えてるって話やろ。

――読者にメッセージをお願いします。

濱家：賞も2つ獲らせてもらって、今年やなと、頑張らなあかんなと思ってます。相方は昨日5uppersというユニットでCD出して、僕が居酒屋をオープンして居酒屋デビューしましたので、今年のかまいたちは話題に事欠かないなという感じにしたいです。痛風デビューもダイエットデビューもしました。来年あたり山内はハゲデビューもすると思いますし、スカルプデビューもしたいと思います。

山内：単独ライブにぜひ足を運んでいただきたいなと思ってます。賞金使って2月に単独ライブしたときに、アジャ・コングさんに来ていただいて大盛況だったので、また賞を獲ってゲストに来ていただきたいです。