真空ジェシカがイルカと“ネタ”対決、戦略に脱帽「向こうのほうが勝ちにこだわっていた」

真空ジェシカがイルカとコラボするイベント「真空ジェシカ VS イルカ in 新江ノ島水族館」が昨日9月23日、神奈川・新江ノ島水族館で開催された。このイベントでは、タイトルの通り真空ジェシカがイルカと“ネタ”対決。真空ジェシカは5分ネタ2本、イルカたち5頭はこの日のために作ったというパフォーマンス＝新ネタを披露し、約500人の来場者を楽しませた。

開場中のBGMはフォークシンガーのイルカの楽曲が使用され、会場にはイルカムードが充満。対決への期待が高まっていく。ステージに登場した真空ジェシカは「バチバチ。水族館イジりとか、イルカたちをフリにするようなことはしない」と真っ向勝負を宣言。「M-1グランプリ2024」では令和ロマンくるまと同じポーズをしてしまった時点で負けていたと振り返り、反省を生かして勝ちに行くことを誓う。ネタは先攻の真空ジェシカ、後攻のイルカと交互に披露。真空ジェシカは初めて立ったイルカショースタジアムのステージに戸惑うことなく、堂々とした姿でしっかりと笑いを起こす。対するイルカたちは、1本目にそれぞれの特技を中心としたパフォーマンス、2本目にジャンプや宙返りなどダイナミックで楽しいパフォーマンスを展開し、激しい水しぶきも上げて観客の心をキャッチした。

勝敗は、観客が「よかった、楽しかった」と思うほうを選んで決定。大差をつけてイルカが勝利を収めた。「勝ったら真空ジェシカにお水をかける」という約束通り、イルカたちは水槽からバシャバシャと真空ジェシカに水をかけて大はしゃぎ。イルカと川北が同じ動きをして心を通わせる場面もあった。その後、「THE SECOND～漫才トーナメント～」方式で観客に審査理由を尋ねることに。「真空ジェシカは声が出ていた」「どちらで笑ったかで、イルカに入れた」「イルカのほうが盛り上がっていた」などの意見が寄せられていた。

真空ジェシカの着替えタイムには、オットセイのセシがかわいらしいパフォーマンスで客席を虜に。バイバイや敬礼、頭を上下に動かす頷きのしぐさに歓声が上がる。続いて、なぜか人間のガク（真空ジェシカ・ガク）も登場。トレーナーに魚をもらいながらセシと同じパフォーマンスに挑戦した。

最後は新江ノ島水族館公式キャラクター、あわの妖精・あわたんと真空ジェシカによる大喜利対決。真空ジェシカは直近のネタも取り入れた切れ味ある回答を、あわたんはみんなを笑顔にすようなほっこり回答を連発し、来場者はコントラストの効いた大喜利の応酬を堪能した。大喜利対決も観客による判定で、あわたんの大勝利。憤った真空ジェシカ川北はホースの水を前方の客席に噴射してみせた。

終演後、真空ジェシカに感想を聞くと、イルカとのネタ対決に満足げ。ガクは「本当にうまく2本を使っていた。1本目は自己紹介に留めて、2本目で一気に見せるという構成の妙」と拍手を贈る。「M-1」だったら1本目で負けていたかもしれないが、「今回は2本できるというルール。イルカのほうが上手だった」と素直に称えた。イルカから「戦略」を学んだという川北は「ただ漫才を披露しているだけではなく、いかに勝つか。向こうのほうが勝ちにこだわっていた」と勝負の秘訣を得た様子。「漫才師として、人間代表として（イベントを）やらせてもらえる機会をちゃんと生かせたのかなと。自分らのできることはやりきった。悔いの外にあります。厳しさの中にはありますけど」と潔く語りつつ、「負けるにしても、もうちょっと票が入ってもよかったんじゃないか」「後攻有利だろ」「あわたんには完全に勝っていた」などとぶつぶつ不満をこぼす場面も。「イルカは今日何ステもしたあとだったと思う。我々は今日これだけ。その状態で負けたってことはちゃんと持ち帰らないといけない」と貴重な経験を胸に刻んでいた。

「真空ジェシカ VS イルカ in 新江ノ島水族館」は、昨年「真空ジェシカのつまんなテレビ」を放送したCS・TBSチャンネルが開催したもの。10月4日（土）10時からはイベントの様子がアーカイブ配信される。チケットはPIA LIVE STREAMで販売中。

「真空ジェシカ VS イルカ in 新江ノ島水族館」配信情報

配信日時

2025年10月4日（土）10:00～10月17日（金）23:59

配信料金

2750円

チケット

PIA LIVE STREAMで販売中。

出演者

真空ジェシカ