鈴木の目に涙、笑いと感動のアンガ田中舞台「田中が考え中」

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昨日12月7日に東京・新宿シアターモリエールにて、ドランクドラゴン鈴木、ロッチ中岡、オードリー春日、キングオブコメディ高橋、ヒロシ出演、アンガールズ田中脚本のイベントライブ「田中が考え中」が上演された。

舞台「田中が考え中」メンバー。脚本はアンガールズ田中、出演はドランクドラゴン鈴木、ロッチ中岡、オードリー春日、キングオブコメディ高橋、ヒロシ、仲間リサ。

舞台「田中が考え中」メンバー。脚本はアンガールズ田中、出演はドランクドラゴン鈴木、ロッチ中岡、オードリー春日、キングオブコメディ高橋、ヒロシ、仲間リサ。

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舞台はとある島。鈴木は役場の清掃員、中岡は漁師、ヒロシは元ひきこもり、春日は駐在、高橋は東京から出戻った農家という設定だ。彼らは全員独身であり、高橋は役場のサイトで島に嫁に来てくれる女性を募集するが鈴木のミスで募集してきた女性たちが次々とキャンセルしてしまう。焦った男性陣はそれぞれアピールのため作戦会議を決行。まったくまとまりのないメンバーたちに振り回される高橋だが、必死で彼らをフォローする。そして遂に女性が島に来る日を迎えるのだが……。

ヒロシの引きこもりぶり、中岡の舎弟ぶり、春日の春日ぶりに会場はすぐ爆笑。ツッコミ役の高橋も途中プライベートネタで大きな笑いを生み出していた。これまで「潜在異色」(日本テレビ系)で田中脚本のロングコントを演じた際、セリフを何度もとばした鈴木は途中一言ミスをし、高橋がやり直しを要求する場面も。そのほか各出演者同士アドリブで乗り切る箇所も多々見られたが、すべて笑いに変えてストーリーを進めていった。田中は舞台にストーリーテラーとして登場。型破りな説明やイレギュラーな展開に観客も笑いをこらえきれない様子だった。

ドラバタコメディながらも、最後は「結婚」をテーマに田中が考えたメッセージがしっかり詰まったシリアスな展開に。今夏演劇の舞台で主演を務めたヒロシがしっかり舞台を作り上げると、続いて語る鈴木は自然と涙を流し一気に観客を引込んだ。

エンディングでは鈴木自身驚いた様子で「涙が止まらないんだよ。ダメな自分のことがかわいそうになってきちゃって。俺すごい」とコメント。高橋も「舞台袖ですごく泣いてるの見えてビックリした」と鈴木の隠れた才能に脱帽した。田中も「僕も観てて泣いちゃいました。ああいう面があるからまた鈴木さんを使いたくなるんだと思う」と絶賛。しかし鈴木がアドリブで何度もフットマイクでボケたくだりは「世界観どん崩れ」とダメ出しした。続いて田中は春日にも「ボケたがりだよね」と言うと、ほかの出演者も「余計な言葉を付けたがる」と例を報告。しかし中岡が「その春日さんのボケをヒロシさんがパクッた」と暴露すると、ヒロシは「今回の舞台で春日さんの面白さをすごく吸収しているんです」と嬉しそうに語った。

そして、この日が誕生日の鈴木にサプライズケーキが登場。続いて翌日が誕生日の中岡のバースデーケーキも出てきて、「Happy Birthday to You」を会場にいる全員が合唱してお祝いした。今のところ再演の予定はないというこの舞台。今回見逃した人は次回公演を期待して待とう。田中脚本のこれまでの舞台はDVD「潜在異色」でも見ることができる。

「田中が考え中」出演者コメント

鈴木:いやー初めてなんですよ、こんなの。演技で涙が出てきちゃって。やたら悲しくなってきて、自分で「ダメなやつだ」って言ってたら「俺ってそんなダメなんだ」って思って。涙こぼれたら拭いちゃうので必死に堪えてたんですけどね。あと、僕は今日解説がしたかっただけなんですよ。でも声が通らなかったからフットマイク使ったら散々怒られました。調子に乗るのはやめようと思います。

中岡:僕と高橋さんだけ真面目にやって、鈴木さん、ヒロシさん、春日さんちょっとふざけすぎかなと。でもそのふざけてた鈴木さんが涙出てたんで、ちょっとイラっときました。最後のいいセリフは気持ちよく言えましたね。ほんとにいい芝居でした。

春日:役者・春日が見られる機会が皆さん方にあまり与えられていないなと。客席の反応も最初、役者・春日に戸惑いを抱いていたと思うんですが。やってるほうはお笑いの舞台とは違う快感がまたありましたね。与えられたセリフを伸ばしたくなる部分もあったんですが、そこをグっと我慢するのは春日であっても難しかったかな。

ヒロシ:テレビに出てる人と出てない人の笑いの取り方の質の違いというのを感じました。俺のとこ全部スベッてたし。普段下しか向かないネタをやるので、春日さんの「トゥース!」を人前でやれるっていうのが一番楽しかったです。張り切っちゃいましたね。新鮮でした。

高橋:やりながらすごく面白かったです。春日くんの部屋のシーンが僕すごく好きで、あの瞬間だけ「日活ロマンポルノ」観てるみたいな。そこだけ映像化してほしいですね。あと、フットマイクのくだりは僕も乗っちゃったので、楽屋に帰って気まずかったです。ヒロシさんのカカシのところも、鈴木さんが纒のボケをやると思ってたので、やんなかった瞬間にネタが飛びそうになりましたね。記憶力の限界を感じました、年齢的に。でも、なんとかできたと思います。

田中:自分で台本書いた状態からみなさんのパワーで10倍くらいの面白さと感動を引き出してもらった感じです。このキャスティングにして本当に良かったと。それぞれのいいところが詰まった舞台になったと思います。ヒロシさんとにかく芝居で一番最初にみんなを引っ張ってくれて、中岡は最初何をやらせたらいいかわからなかったんですけど、最終的に鈴木さんの弟子というのが一番ハマッたなと。この位置が最後まで見つからなかったんです、実は。春日はまぁ春日っぽさ。楽ですよね、書くのが。セリフセリフに温度をつけてくれたのはさすがだなと。高橋さんはほんとに期待通り。仕切れるし隙もあるし。鈴木さんは一番笑いの部分と真面目な部分の差ができてよかったです。フットマイクの件以外はね。

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