男かな？女かな？パワーで悪を成敗、声援飛び交う「あぁ～しら喜劇」大団円

あぁ～しらきが座長を務める「あぁ～しら喜劇」が、昨日11月7日から本日8日まで東京・新宿角筈区民ホールで3公演上演された。これは元ニブンノゴ！の宮地ケンスケが長年温めていた企画をグレープカンパニーに持ち込み、実現した企画。記憶喪失になったあぁ～しらきが、恩を受けたラーメン屋のために悪者たちと戦うSFチックな筋立てで、ランジャタイ国崎、トンツカタン、TCクラクション、鳥山大介、雨宮萌果が脇を固めた。この記事では8日昼公演の様子をレポートする。

まずはTOKYO COOL、春とヒコーキ、スタミナパン、カナメストーン、わらふぢなるおによるネタコーナーから。このあと展開される、未知の舞台「あぁ～しら喜劇」へ向けて来場者の気持ちを高めていく。TCクラクションが登場し、前日の公演で起こった、あぁ～しらきの体から蛾が出てきたという奇跡のような出来事を回想。座長しらき自らそっと捕まえて、袖に逃がしてやったという温かいエピソードを紹介して会場を和ませた。

舞台は公園内で営業しているラーメン屋台。祭囃子に乗って「男か女かわからない者」ことあぁ～しらきが登場すると、待ってましたと言わんばかりに大きな拍手が沸き起こる。公園の階段付近で気を失って倒れていたというしらきは、名前も住んでいる場所も、なぜこの格好をしているかも思い出せない。「男かな？女かな？」の音頭しか記憶になく、混乱しているしらきに、ラーメン屋の店主・晋太郎（トンツカタン森本）と姉の萌果（雨宮萌果）はラーメンを振る舞ってあげるのだった。

そんな萌果は金持ちの社長・菅原（トンツカタン・お抹茶）に一目惚れされて以来、毎日言い寄られていた。猛アタックに迷惑していた矢先、寝耳に水のトラブルに巻き込まれてしまう。いつも手を合わせていた地蔵（ランジャタイ国崎）の助けを得てトラブルは解決したものの、さらなる悪意の矛先が晋太郎、萌果に向けられる。

2人に優しくしてもらったしらきは、勇敢にも悪者たちの前に立ちはだかり「男かな？女かな？」パワーで対抗する。「がんばれー！」「しらきー！」と客席から歓声が飛ぶさまは歌舞伎さながら。力を分けてもらったしらきは「一緒にやれる人はやってくれ！」と応援上映のようなスタイルで「お・と・こ・か・な？ お・ん・な・か・なー！」とエネルギーを発して悪を吹き飛ばしてみせ、拍手喝采を浴びた。

その様子を見ていた警察官（トンツカタン櫻田）が「合格だよ」としらきに語りかけ、失っていた記憶について何かを知っている様子。果たしてしらきは何者だったのか。本日夜公演の様子が11月15日（金）までZAIKOにてアーカイブ配信されているので、物語の結末や、しらきの躍動、ライブ感あふれるキャストたちの掛け合いを確認してみては。

あぁ～しら喜劇（配信）

アーカイブ期間：2024年11月15日（金）23:59まで
料金：2600円
＜出演者＞
あぁ～しら喜劇：あぁ～しらき / ランジャタイ国崎 / トンツカタン / TCクラクション / 鳥山大介 / 雨宮萌果
ネタ：わらふぢなるお / トム・ブラウン / ザ・マミィ / きしたかの / 春とヒコーキ