ノンスタ石田の漫才論を詰め込んだ書籍が本日刊行 現段階の「答え合わせ」です

1

161

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 38 105
  • 18 シェア

NON STYLE石田著「答え合わせ」(マガジンハウス)が本日10月31日に刊行された。これは「M-1グランプリ2008」王者の石田が漫才や「M-1グランプリ」について語り尽くす書籍。本日、東京・芳林堂書店 高田馬場店にて記者会見が行われ、石田がこの「答え合わせ」に込めた思いを語った。

書籍「答え合わせ」の記者会見に出席したNON STYLE石田

書籍「答え合わせ」の記者会見に出席したNON STYLE石田

大きなサイズで見る(全3件)

答え合わせ

石田明「答え合わせ」
Amazon.co.jp

NON STYLE石田著「答え合わせ」表紙

NON STYLE石田著「答え合わせ」表紙[拡大]

本書は「漫才論」「M-1論」「採点論」「コンビ論」「未来論」の全5章。「真空ジェシカを筆頭に増えてきた『共闘型』」「『漫才じゃない』の元祖ジャルジャルが見せた涙」「令和ロマンに授けた『漫才身体論』」「『見逃してもいいボケ』で4分間を駆け抜けたヤーレンズ」といったトピックが収められた。表紙には博多大吉、ナイツ塙、令和ロマンくるまのコメントも。記者会見後の本日19時からは石田と大吉のトークイベントが本書の購入者を対象に開催される。

会見中には、後輩芸人があらかじめ寄せた質問に石田が答えるコーナーも。ぐろう家村の「(休止前の)“旧M-1”と“新M-1”の違いは?」という質問には「旧M-1は決勝に出たことで損をする人が多かった。評価される人は一握りでダメな烙印を押されやすい。今のM-1は決勝メンバー全員で売れていくみたいな雰囲気すらある。旧M-1だとネタ終わりにふざけたりできたコンビは笑い飯さんくらい。みんな空気に飲まれた状態だった」と回想する。また、ぎょうぶ為国からの「家族、親戚、友人からの漫才のアドバイスを取り入れたことは?」との質問には「自分たちのことを知ってくれてる人からのアドバイスは諸刃の剣。漫才、特にM-1は基本的には初見の人たちをどれだけ驚かせられるかなので、まったく知らない飲み屋のおじさんとかのアドバイスのほうが、まだ合っているのかな、というのが今の段階での答えです」と話した。

そのほか会見での一問一答は下記の通り。

NON STYLE石田 コメント

──「答え合わせ」刊行の経緯は?

書籍「答え合わせ」の記者会見に出席したNON STYLE石田

書籍「答え合わせ」の記者会見に出席したNON STYLE石田[拡大]

10年以上前から出版のオファーはたくさんあったが断っていました。お笑いは常に進化していってるもので、書き終わった時点で古くなるから。ただ、最近はお笑いが進化しすぎていて、逆にいい機会だなと。現段階の僕の意見を置いていこうと思いまして。これからのお笑いの発展、進化のためにも、伝統を守るためにも新たに考えていこう、と書籍化に至りました。今の自分の答えが全部つまっています。10年後、全部間違っていると思うかもしれない(笑)。

──「答え合わせ」というタイトルにこめた思いは?

お笑いの追っかけから始めて、分析することも好きだった。そのうち、M-1後に東野幸治さんなど先輩と話すことも多くなってきました。たまたま全然違う角度からナイナイ岡村さんとM-1について話す会にも僕が召喚された。岡村さんと僕がどちらも人見知りで、その間に入るのが大吉先生。3人でM-1後に話す会が年末の忙しい時期に行われた。岡村さんが「飲み屋でやっておくだけじゃもったいない」というので「オールナイトニッポン」に呼んでもらった。コーナータイトルで「M-1の答え合わせ」と言われてビックリ(笑)。そこから言語化することに重きを置き始めた。そのきっかけとなった「答え合わせ」をタイトルにしました。

──本書にコメント寄せたくるまさんと石田さんの関係性は?

令和ロマンは実力者なのに人の意見を聞き入れてくれる。小難しそうな雰囲気はあるけど、僕がやっているお笑いにダメ出しするイベントもこっそり見に来てくれている。話をしやすい間柄だったので「答え合わせ」も読んでもらった。なんと僕が本を渡したときに、くるまも本(「漫才過剰考察」)を書いていた。僕のを読んで、数カ所、書き換えたらしい(笑)。僕はまだくるまのは読ませてもらってないけど、2人でイベントをできたら楽しいですね。

──岡村さんには本書についてお知らせしましたか?

「おかべろ」の収録で月2回は会うので、書籍をこの名前にすることもあらかじめ伝えました。「渡すの遅いんちゃうか!」と言われましたけど、最初に渡しました(笑)。帯のコメントも書いてほしいとお願いしたが「恐れ多い。漫才師の人に書いてもらったほうが本がよくなると思う」と言われました。

──10月末の刊行はM-1の予選も盛り上がっているタイミングですが意識はされましたか?

ちょうどお笑い熱が上がってくる頃に読んでほしいなと思う本なんです。皆さんそれぞれにM-1の答え合わせをしながら読んでほしいなと思い、この時期にしました。本当は僕が皆さんと一緒にM-1を観るイベントをやりたいくらい。「それは! 実は!」って(解説しながら)。それを、どの家庭でも楽しんでもらえるように、という感じです。

関連記事

この記事の画像(全3件)

読者の反応

  • 1

お笑いナタリー @owarai_natalie

【会見レポート】NON STYLE石田の漫才論を詰め込んだ書籍が本日刊行 現段階の「答え合わせ」です

ぐろう家村、ぎょうぶ為国からの質問にも答えた記者会見の一問一答
https://t.co/Rb2ASOWyxW

#NONSTYLE

コメントを読む(1件)

関連記事

NON STYLEのほかの記事

リンク

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのお笑いナタリー編集部が作成・配信しています。 NON STYLE / ぐろう / ぎょうぶ / 博多華丸・大吉 / 令和ロマン / ナイツ の最新情報はリンク先をご覧ください。

お笑いナタリーではお笑い芸人・バラエティ番組のニュースを毎日配信!ライブレポートや記者会見、番組改編、賞レース速報など幅広い情報をお届けします。