東映京都撮影所での斬られ役を経て、森田健作の現場マネージャーとして上京したリッキーが、どのようにして社長にまで至ったのか。囲み取材でリッキーは「サンミュージック55周年で本を出しましょうという話をいただいた。東京を中心としたお笑い論、会社がどのように動いているのかなどを真面目に書かせてもらいました。芸能界のおもしろエピソードが詰まってます」と本書をPRした。なおブッチャーブラザーズと40年前から親交のある糸井重里が帯文を担当している。
自身の社長就任については「世の中、何がどうなってんのか。社長になってしまいました。社員100人、所属タレントがざっと300人。こうやってしゃべると責任の重さを感じる(笑)」と挨拶。ぶっちゃあも「令和の『太閤記』ですよ」とその出世をたたえる。今日までの歩みを振り返り、ぶっちゃあは「サンミュージックを一度クビになっている。人力舎に10年行って、そこから出戻り」と説明。やがてサンミュージックのお笑い班の育成をブッチャーブラザーズが任されたという。リッキー曰く「我々の一番弟子」というダンディの大ブレイクをきっかけに、会社から「裏をちょっと手伝ってもらえないか」と誘いを受け、リッキーは芸人をやめないことなどを条件に裏方も務めることになったと説明した。
社長業と芸人とのウエイトを取材陣に聞かれると「95%が芸人で5%が社長です(笑)」と社長業を軽んじるジョークを交えつつ、「90%が社長です。どちらもやるときは100%ずつ」といった本音を明かす。ぶっちゃあは「僕はピンでもやってるので100%で社長をやってもらっていいです!」と相方を思いやった。4月にはブッチャーブラザーズの単独ライブが開催される予定だという。本日の囲み取材後には同じ会場でブッチャーブラザーズのトークイベントがスタート。
岡博之著「サンミュージックなお笑いの夜明けだったよ! 付き人から社長になった男の物語」目次
はじめに:理想の家
1:付き人はじめました
2:幸福な京都時代
3:
4:東京のお笑いは夜の世界に花開く
5:サンミュージックへの帰還――お笑い班復活
6:進撃のお笑い班――なぜ、一発屋が次々誕生するのか
7:現役お笑い芸人、経営者になる
あとがき
晶文社 @shobunsha
【会見レポート】サンミュージック社長に就任したリッキーの私小説風エッセイ本 相方ぶっちゃあも推薦 https://t.co/NZFIZGZHSx