驚きを隠せない吉田は、「18年間、がんばってきましたけど……」と言葉に詰まりながら、「1人じゃ何もできないので、先輩方、同期、後輩と一緒に新喜劇を作っていきたい」と抱負を述べる。アキは「いろんな先輩に支えられてやってきた。これからも座員の皆さん、社員さん、スタッフさん、お客さんに支えられながら、僕色の新喜劇を進化させて作っていきたい」と決意を新たにした。
終演後には「第十四回 吉本新喜劇GM月例会見」が開かれ、寛平GMが「吉田は座員にも好かれてるし、一生懸命やる子やなと思っていた。アキは人気があって、出前新喜劇で全国を回っているときも舞台に出るとお客さがわーっとなる。それと、長いこと苦労してここまでがんばってきた。年齢的には難しいががんばってほしい」と選抜の理由を説明。現座長の
吉田が目指すのは「ちゃんとお芝居を意識した新喜劇」。すっちーと吉田が共に座長になったことで2人のギャグ“乳首ドリル”が披露される機会は少なくなりそうだが、吉田は相手を変えるなど工夫して続けていきたいと希望する。これを聞いたすっちーは「こないだ祇園花月で青野敏行さんと(乳首ドリルを)やったら、まあまあしっくりいった。そのへんは心配なく。私は私でやるし、あんたはあんたで」と突き放してみせ笑いを誘った。
アキは東京・ルミネtheよしもとで座長を務めた頃を振り返り、「大阪でも座長をやりたいなという思いはずっとあった」。「芝居も締めるとこ締めて、そこにまたダンスや殺陣を入れたり、45分の中でギュッと畳み掛けるような感じでやっていきたい」と意気込んだ。
吉田裕はNSC大阪校23期生で、2005年の「第1個目金の卵オーディション」に合格し吉本新喜劇に入団。アキは1992年に相方ケンと水玉れっぷう隊を結成し、新喜劇には2014年に入団した。昨年実施された座員総選挙では1位を獲得している。
先日には川畑泰史の座長勇退が発表され、すっちー、酒井藍、吉田裕、アキの4座長体制となった吉本新喜劇。松浦景子、筒井亜由貴をリーダーとする若手ユニット「秘蔵っ子」の誕生や、第1回は吉岡友見の優勝で幕を下ろした「寛平GM杯争奪ネタバトル」など、新しい試みにも注目を。なお「吉本新喜劇記念日2023」は4月4日(火)まで見逃し配信される。チケットはFANY Online Ticketで販売中。
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宮川(企画) @air_srock
記事を読めば読むほど泣いてしまう
この新座長は熱い
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