昨日6月17日、東京・よみうりホールにてギャグトーナメント「ダイナマイト秒殺」が行われた。
これは
まずはトーナメントに出場できる4名の選抜挑戦枠を決めるために22名のギャガーが登場。狭き門を突破するため、それぞれが渾身のギャグを3回ずつ披露した。審査の間もまだギャグをやり足りないギャガーたちがギャグを披露するなど、すでに会場はギャグ一色。結果は、
2分1ラウンド、3ポイントマッチ制のトーナメント1回戦は早くも注目カードバッファロー吾郎・木村対FUJIWARA原西の同期対決。原西がポイント先制するも、木村が巻き返し先にリーチを奪った。インターバルを挟んで繰り出した原西のギャグはハマらず。すかさず木村がミュージシャンギャグでポイントを奪い原西を倒した。第2試合は第1回「大秒殺」優勝者の
2回戦第1試合には庄司が妻・藤本美貴の「ロマンティック浮かれモード」に乗せて登場。華麗な肉体ギャグで攻めるが、調子が出てきた木村のカウンタックギャグの前に屈した。第2試合の国場は先制するも、気合の入った先輩三度には歯が立たず。第3試合のちゅうえいは善戦したが、緩急を活かした佐久間のギャグが一歩リードし負けを喫した。第4試合は「秒殺」大阪大会でともに優勝経験のあるしもばやしと川原。またも強引なギャグで攻める川原がブレない勢いで準決勝に進出した。
準決勝第1試合冒頭には、木村と三度の小競り合いが勃発。互いの実力を認め合う仲がうかがえたが、試合は本気の攻防でリーチにもつれこみ、最後はジェネリックギャグで勝利をものにした木村が思わずガッツポーズで喜びを顕わにした。第2試合の佐久間対川原では、川原が1回戦から続けてきた“強引にポイントを決めようとするギャグ”でポイントならずも会場の空気が味方に。しかし最後は佐久間がまさかのヘイポーモノマネギャグを繰り広げて決勝に駒を進めた。
決勝戦は2分1ラウンドでなんと1ポイント先取というルール。会場の空気が張り詰める中、レベルの高いギャグが次々に飛び出した。ほとんどが会場を沸かせるギャグにもかかわらず、最後の1ポイントだけになかなか点数は入らず。ついに木村が伝家の宝刀「絶好調!中畑清です!」を出すと、佐久間も負けじと「関節大集合」を披露。会場は爆笑の渦となりその後はテッパンギャグのオンパレードとなった。最終的に「どういうこと~」と佐久間リズムが炸裂した天井ギャグで見事会場が大爆発。佐久間が「R-1ぐらんぷり2011」に続き今年2つ目の優勝をものにした。
佐久間は「『秒殺』トーナメントで勝ち進んだのは初めて。嬉しい」と喜びのコメント。最後は優勝を決めた天井ギャグを披露し今大会の幕を閉じた。
今後「ダイナマイト関西」「秒殺」の開催は、それぞれバッファロー吾郎、COWCOWのブログなどで発表予定。また1つお笑い界に歴史を刻んだ両イベントの新たな展開を期待して待とう。
佐久間一行、バッファロー吾郎、COWOCOWインタビュー
佐久間:「秒殺」ではトーナメント戦をやるといつも1回戦で負けてたんですよ。で、今回初めて。MVPはあるんですけど。楽しくやれればいいかなと思っててその力の抜け具合が良かったのかもしれないです。でも単純に弾切れでした。実は決勝の時点でネタがスッカラカンだったんです。決勝前に新ネタ考えましたから(笑)。
バッファロー吾郎・木村:正直認めてないですけどね。僕は負けたと思ってないですが……(笑)。いや、さっくんはしょっぱなから凄かったですから。リズムギャグがいいのかと思えばそうでもなかったりとか、流れをつかめませんでしたね。いい意味で戸惑いました。もっとたくさんの人に観てもらいたかったですね。
COWCOW山田:すごいイベントだなと近くで見て思ってたんですよ。いつもギャグやる方もそうでない方も、短いこの「秒殺」で攻めてきて。でもただ、木村さん……声でかいなと。今日も恐らくお友だちのAV女優の方とか観に来てたんだろうなと。
木村:それで声でかいってどういうことやねん(笑)!
山田:「R-1ぐらんぷり」の時もキョンキョンと結婚の約束して、声でかかったですもん。
木村:あれはね(笑)。
COWCOW多田:さっくんに負けてね。ちょっと、しばらくは休養取りたいなと(笑)。次開催されても僕出ないです。ほんとにね、結構打ち合わせずっとバッファローさんとやらせていただいたんですけど、あの時間何やってんと。
バッファロー吾郎・竹若:確かにね、一番多田の意見をよく聞いてたんですよ。ギャガーの代表として多田がやりやすいように仕上げたんで、多田が1回戦で負けて「なんだこいつ」ってなりました(笑)。
佐久間:でも確かにやりやすかったです。ギャグ1発1発というよりは、時間の中での駆け引きだったり、長いギャグをやるのかどうかとか、面白かったです。
山田:先行後攻の妙がありましたね。そこで大きく変わった試合もありましたし。
多田:ギャガーの立つ台がちょっと高かったかな……。あんな高くなくても……。
竹若:いや、あの台の高さ何回も調整してたやん。40オーバーの人もいるからつまずくかなとかいろいろ考えたり。
山田:大道具さんがあの台のこと“多田”って呼んでたで。
竹若:僕とか久馬さんとか、キンコメ高橋君とか伊藤修子とか、普段やらないメンバーも出てくれたし。改めてギャグ作ってみたら楽しいなって気持ちになりました。これは価値あることやなと。今日は前半から最高のギャグをぶつけな勝てへん勝負が多かったので、いろんな人がいろんな立場で発見があったんじゃないかと。多田がこんなにブーたれてるのがよくわらないくらいいいイベントやったと思います。
山田:「秒殺」は……、とりあえず長期休暇に入ります。
竹若:多田は2回くらい旅行せなな。
山田:一度大道具さんと打ち合わせして台の高さも決めつつ、来年くらいには高さ決めたいですね。でも、若手もまだいっぱいいますし、大阪とか場所変えてやっていきたいですね。
木村:最近マンガ家が調子乗って大喜利やってるんでね。ちょっとぶっ潰してやろうかと。おおひなたごうでしたっけ? 僕よく知らないですけど。今日偵察来てたみたいなので。ギャグマンガ家も許さないですよ。
竹若:ちょっと今年中に全面対決を実現したいですね。
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マンガ家大喜利に宣戦布告「ダイナマイト秒殺」レポート http://natalie.mu/owarai/news/51511