「僕はどうしても捨てられない。」は、モノを捨てられない男・小田が自身の物持ちのよさのルーツを辿る自伝的エッセイ。20年以上使用しているガス式炊飯器やラーメン鉢、ボロボロで黒ずんでいる10年選手のタオル、7年使い続けているのに減らない目薬などのエピソードは知られているが、まだまだ本に盛り込めなかったモノも。小田は「ビックリマンシールやキン消し、ガシャポン。実家にまだあります。一生捨てないと思う。小4のときに図工で作ったベニヤの箱に入ってます」とここでも捨てられない男っぷりをアピール。自他共に認める「もったいながり」だといい、少しだけ鼻水を拭いたティッシュをしばらく取っておいたときには、小田の性格に理解を示している妻もさすがに「目に余る」と苦言を呈したそうだ。
そんな小田がすぐに捨てるモノは、「飛行機の搭乗券」。「昔は取っておいたと思うけど、意味ないなと思って捨てるようになった。映画の半券は微妙なところです。1回財布に入れておいて、あとでまとめて捨てる。その日には捨てないですね」と説明する。ティッシュはちまちま使うが、トイレットペーパーで「ギャンブルはしない」。贅沢するわけではないが、「1回のミスが命取り」と確実な量を使うと話し、シングルかダブルか記者から問われると「シングルです」と答えた。
初の書籍発売には「不思議な気持ち。いろんなことあるなあと思います。ほんまにここ2年くらいでいろいろ経験させてもらって、もう驚くことはないと思ってたんですけど、まだまだあるんやなっていうのが正直な感想。自分で意識していなかったことも一生ないことじゃない。向いてないとか、やらんとか思わないほうがいいなと思いました」と実感を述べる。執筆にかかった期間は2カ月ほど。「20年、30年くらい考えていたことで、モノに対する僕の考え方をただただ文字に起こしただけ。ペンが進まないということはなくて、書き足らんくらいでした」と話し、次にまた本を出すことがあれば「これの第2弾」と想像していた。
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