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「キングオブコント2010」準決勝1日目レポート

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昨日8月29日、東京・赤坂BLITZにて「キングオブコント2010」の準決勝1日目が行われた。

あべこうじによる軽妙なMCのもと計35組が次々に登場。制限時間の4分をオーバーする組もなく、3時間にわたって熱い戦いが繰り広げられた。

出場者のネタは下記の通り。

●2700
大物ミュージシャンを名乗る男が「♪右ひじ左ひじ交互に見て」と歌い出すと、舞台袖から登場したもう1人の男がその歌に合わせてダンスを開始。2700らしいリズム感や身体能力を見せつけた。

トット
コント「英会話教室」。アメリカのチャイナタウンに20年間住んでいたという中国人の日本語教師が教壇に立ち、中国語なまりの英語指導で生徒を翻弄する。

スリムクラブ
スーツ姿の男と電車の中で相席になったのは、謎のタンクトップの男。馴れ馴れしく話しかけられたスーツの男は、その一言一言に困惑してしまう。淡々とした間合いの中で着実に笑いを重ね、会場も盛り上がった。

ザ・アンモナイト
「南米ベネズエラで放送されている昼ドラ」をテーマに女性2人が躍動。ハイテンションな小競り合いや濃厚なラブストーリーを、外国語と日本語を巧妙に織りまぜたセリフ回しで演じた。音楽的な小道具も効果的に活用。

ジューシーズ
立てこもり犯を追い詰める2人の刑事。しかし2人とも口にすべき重要なセリフをことごとく言い間違い続けてしまう。やがて舞台に登場した犯人もやはり言い間違ってばかり。緊迫したシチュエーションが次第に呑気なものになってゆく。

アイロンヘッド
コント「おっちゃんがなんとかしたるからな」。明石に住んでるおっちゃんが「流れ星を捕まえてみんなの願い事をかなえてあげよう」と熱弁する。頭に星のかぶりものをした「流れ星」がステージを颯爽と駆け抜けるが、おっちゃんは流れ星をなかなか捕まえられない。するとおっちゃんは交通標識を持ち出して……。

●ブレーメン
ライブ終了後の楽屋で労をねぎらい合うミュージシャン2人。しかしその1人が「俺バンド辞めるわ」と突然切り出した。結局「今日が最後のライブだ」という話になり、2人はその場でバンド最後のバラード「誰やねん、どこやねん」を歌い出す。

GAG少年楽団
定食屋でカレーを食べようとするスーツ姿の男。しかしその近くのテーブルでは、学生2人が大便をネタにしたトークを無邪気に続ける。スーツの男性の怒りは爆発寸前だが、なかなか注意することができない。

かまいたち
ホームルームで教師が「サイトウの給食費がなくなった。犯人探しが目的ではないが、心当たりのある者は手をあげろ」と学級裁判を開始する。1人の男子生徒は正義感いっぱいの態度で周囲に怒りを向けるのだが……。終盤まで客席の笑いが増幅していった。

ピース
「人間の背中を見るとつい襲う習性がある」というヤマンバの住処に、役場勤務の男が就職相談のため訪れる。ヤマンバは隙あらばその男を斧で斬りつけようとしてしまう。しかしその後2人の意外な関係が明らかになり……。

さかなDVD
ボクシングジムを舞台にしたコント。「ジム通いの息子が口の中を切った」と、その息子の母親があたかもモンスターペアレントのごとく、ジムのトレーナーに文句を言い続ける。

学天即
葬式コント。全身黒タイツに黒ジャケットを羽織り、顔を黒塗りにしてすべてを履き違えてしまった男が葬式に出席する。葬式が始まってからもことごとくマナーを間違い続ける非常識な男と、それを必死でたしなめる男の掛け合いに会場が沸いた。

タイムマシーン3号
エレベーターに閉じ込められた2人の話。1人は俳優、もう1人はその俳優のファンという関係性によって意気投合するが、やがて意外な共通点やつながりが次々と明らかになっていく。畳み掛けるような構成のネタに客席も盛り上がった。

インパルス
ニュース番組が舞台。女性アイドルの熱愛報道を伝えるトップニュースに、そのアイドルのファンらしき男性キャスターはすっかり意気消沈。別のニュースを読みながらも理不尽にキレ続ける。

テンダラー
文化祭の出し物「西遊記」の主役・孫悟空を決めるクラス会議で、いかにもダルそうな態度を取る不良っぽい生徒2人。しかしそのうち1人が実は内心「孫悟空の役がやりたい」と思っていることが明らかになり始める。

天竺鼠
夫婦コント。帰宅した夫は妻に対して亭主関白ぶりを発揮する。たまに優しさを見せる反面、夕飯時には気まぐれにやりたい放題。夫の言動に振り回された妻はやがて……。

銀シャリ
部屋から出前を注文しようと電話をする男。しかし出前の店員はまったく要領を得ない方法で男の前に姿を見せる。

和牛
コント「なんで俺に聞くねん」。京都観光に来ていた来日1年目の外国人に、別の観光客の男はなぜか清水寺への行き方を尋ねる。外国人は戸惑いながらも丁寧に応対しようとするが……。

チョコレートプラネット
道ばたで無言で交錯する2人の男。怪しげな男はナイフを突き出して相手の命を狙おうとする。しかしスリリングな展開には少しつづほころびが見え始め……。

ドランクドラゴン
舞台は不動産屋。家探しに訪れた客に、ベテラン風の店員が理不尽な物件案内を続ける。

ソーセージ
コント「知らんこといっぱい」。文化祭の実行委員3人が横断幕の制作を進める。しかしその作業の途中、1人が突然「帰りたい」と言い始めた。果たして彼が抱えていた事情とは……。

モンスターエンジン
自動車教習所の最終試験。芸人のような口ぶりの教官が、生徒に対して「かも知れない」をキーワードに非常識な教習を繰り広げる。エキセントリックなオチには会場がどよめいた。

●ムートン
会議室でキザな1人芝居をするスーツの男。海外転勤が決まり、さっそく浮かれてロマンティックなラブストーリーを夢想している。1人芝居の様子を目撃した同僚の男はひたすら苛立つばかり。

しゃもじ
沖縄に一人旅で来た男を、地元で野菜直売店を経営している老人が出迎える。老人は男を昔からの顔なじみと勘違いして……。

トータルテンボス
自宅のリフォームを考える男とその家を訪問したリフォーム業者が、家の中を歩きながら改築計画を進めていく。途中で挿入されるテレビネタが観客をくすぐった。

ジャルジャル
会社の先輩と後輩の飲み会。先輩は話しながらいきなり奇声を発し始め、後輩を驚かせる。しかしこの奇声は実は……。理屈を超えたジャルジャルワールドに、会場からはこの日最大級の笑いが起こった。

平成ノブシコブシ
病院の待合室で「自分の子どもが生まれる」とソワソワする男。すると近所の小学校で運動会に参加しているジャージ姿の男が病院内に現れ、その男を運動会に引っ張り出そうとする。ジャージ姿の男は「父兄参加の借り物競争」で「子どもが生まれるのを待っている父親」というお題を引いたのだという。

フラミンゴ
教室で文化祭の出し物を考える先生と生徒。激しくヤジを飛ばす生徒に、進行役の先生もツッコミを入れながらマイペースを貫く。しかし彼らの関係性が次第に明らかになっていき……。

アジアン
服飾店で働く2人の女性はあまり仕事に身が入らない様子。仕事の合間をぬって「下ネタなぞなぞ」で下世話に盛り上がる。

COWCOW
この日の準決勝で唯一スクリーンを使ったネタ。テーマは「世界の偉人」。優雅なBGMに載せて「偉人とその名前に由来するもの」が解説されていく。途中からとある歌手の名前がフィーチャーされた。

●THE GEESE
謎の男2人が交互に入れ替わりながら演技指導を繰り広げる。しかし徐々に話が予測不可能な方向へ展開していき、舞台上は混沌とした状態に陥っていく。


「妄想ショートコント」を連発。「ビストルの弾をより早くする職人」や「ポッキーのチョコをなめるだけの祭」などといったありえないシチュエーションを、ハイテンションかつコミカルに演じた。

ずん
スーパーの実演販売。チーズ入りウィンナーを調理する販売員のところに男性客が立ち寄る。販売員が客の職業について延々と憶測を連ねるくだりでは、飯尾ワールド全開のマイペースな妄想芝居に、会場には笑い声がじわじわと広がった。

アンジャッシュ
居酒屋の個室を舞台にしたすれ違いコント。電話をしながら社員旅行の予定を決める男と、その男に注文を聞こうとする店員。しかし店員は個室の外で電話の会話を聞くうち「自分に向けて話しかけられている」と勘違いする。

TKO
「モロゾフ後藤」ネタ。ディナーショーのステージに現れた歌手・モロゾフは、一見堂々とした佇まいだがスタッフにはやたら厳しい態度を取る。観客の1人がツッコミ続ける中、モロゾフオンステージが幕を開けた。

準決勝は、本日30日にも東京・赤坂BLITZにて開催される。今年2010年の決勝の舞台にコマを進めるのは果たして誰なのか、お笑いファンは引き続き注目しよう。

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