迫田による異様な演出で幕を開けたこの単独ライブ。暗闇の中、迫田は「1回、僕らと感覚を合わせてほしい。今まで脳に蓄積してきたものをゼロにして」と客席に訴えかけ、回り出したミラーボールの光を見つめさせる。「すぐにゼロにするのは難しいから、光の作用を使う。皆さん、好きな(光の)一粒を選んで目で追ってください。自分はこんなちっぽけな一粒なんだと思ってください」と続けてファンを異空間へいざなった。
漫才は「人間の祖先はカニである」と力説するネタや、理想の弁当屋を語るネタなど、いずれもデルマパンゲの本領が発揮される。そしていよいよ「最強ゲストのコーナー」に「よく似ていると言われる」(迫田)という千鳥が登場。千鳥ノブは「まだ大悟と迫田はわかるけど、こっち(ノブと広木)は全然似てないやろ!」と納得いかない様子だが、大悟は「(ノブと広木は)形が似てる。結婚する前、あんな感じやった」と迫田の味方についてみせる。
大喜利対決はそれぞれの個性をはっきりさせ、「似ている」という意見を払拭するべく、名前を伏せたまま迫田と大悟の回答を発表し、観客にその回答がどちらのものだと思うか拍手で問うというもの。「100対0になるまでやる」と宣言した迫田だったが1問目から100対0を叩き出してしまい、仕事を終えて帰ろうとする千鳥を引き止め迫田とノブ、広木と大悟でも試したい申し出る。すると予想に反して広木と大悟の発想が似通っていることが明らかになり、ノブは驚きを隠せない。対決を終えると迫田が「中身はある程度わかってもらったから、外見をじーっと見てもらいたい」と言い出し、舞台にただ4人並ぶだけ、という時間もあった。
エンディングには先ほどまであった髪を丸刈りにし、大悟の衣装を身につけて登場した迫田。驚く広木に「今まで同じ髪型のコンビはいなかった。だからまったく同じ髪型にしよう」とバリカン片手に迫ると、千鳥の2人が止めに入った。最後まで振り回されたノブが「コーナーのクセがすごい!」とため息をつく中、迫田が「もうすでに同じ髪型のコンビがいた」と思い出したように言うとザ・ぼんちの写真が神秘的な音楽をバックに映し出され、ライブはそのまま脈絡なく終演となった。
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