サンドを抑えて逆転優勝! 東京03が語る“勝因”とは?

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9月22日、「キングオブコント2009」の決勝戦が東京・赤坂TBS放送センターで行われ、東京03が優勝、同日記者会見が行われた。

優勝記者会見の東京03。優勝に浮き足立つこともなく、ライブへの強いこだわりを記者に向けて話した。

優勝記者会見の東京03。優勝に浮き足立つこともなく、ライブへの強いこだわりを記者に向けて話した。

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角田は質問が終わったあとの記者の「ありがとうございます」という挨拶に対して、もはや慇懃無礼ともいえるくらい丁寧な口調で「とんでもないです」と、絶妙なタイミングで返し、優勝会見で一番となる会場の爆笑をさらった。

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2ネタ目の「豊美」の格好で記者会見に臨まざるを得なかった豊本。会場に着くなり「こんな格好でごめんなさい」と恐縮しきりだった。

2ネタ目の「豊美」の格好で記者会見に臨まざるを得なかった豊本。会場に着くなり「こんな格好でごめんなさい」と恐縮しきりだった。

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質疑応答では飯塚が中心となって質問に答えることが多かった。芸能マスコミのテレビカメラに向かって「単独ライブが草月ホールでありますので来て下さい」とちゃっかり宣伝する余裕も。

質疑応答では飯塚が中心となって質問に答えることが多かった。芸能マスコミのテレビカメラに向かって「単独ライブが草月ホールでありますので来て下さい」とちゃっかり宣伝する余裕も。

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決勝進出会見でネタ順で1番を引いてしまい、不利な立場からのスタートだった東京03だが、評価の高い「コンビニ強盗」と「温泉旅行」という渾身の2ネタを繰り出し、見事優勝を勝ち取った。

特に2ネタ目は、角田得意のブルースハープ、飯塚のキレ芸、豊本のシュールキャラがそれぞれ冴え渡り、この日唯一の900点台となる953点を獲得。準決勝で敗退した芸人たち50組100名が自分の持ち点10点のうち、ほぼ9点か10点を付けるという文句なしの結果となった。

会見で優勝の感想を聞かれた飯塚は「とにかくビックリ。今日はテレビにたくさん映れて良かったなくらいに思っていたんですけど……」と、戸惑いつつも優勝した喜びを感慨深げに表現した。一方、番組中終始テンションが高かった角田は「今日はこんな華やかな舞台に立たせてもらってうれしいです。生きてるとあるんですねぇこういうことが」と、芸歴の長さを感じさせる苦労人コメントで優勝を喜んだ。

記者から今後の予定を聞かれた東京03だが、3人ともこれまでと同様にライブを中心に活動していくスタンスであることを表明。今回コント日本一に輝いたことで、今でも入手困難と言われるライブチケットがさらにプレミア化しそうな気配だ。

飯塚はライブにこだわる姿勢を見せつつも「(ライブが中心だが)もうちょっとテレビに出させていただければうれしい」と、謙虚にテレビへの欲も覗かせた。年末から来年にかけて彼らがテレビに露出する機会は間違いなく増えていきそうだ。

会見一問一答

――この喜びを誰に伝えたいですか?

飯塚:やはり(所属事務所の)人力舎の仲間や先輩たちですね。おぎやはぎやドランクドラゴン、アンジャッシュ……励ましてもらったみんなに伝えたいです。

――優勝賞金の1000万円の使い道は?

角田:沖縄とかで暮らしたいですね(笑)。

飯塚:僕らはライブを今まで頑張ってやってきたので、今回の優勝をきっかけにまたライブを頑張っていきたいなと。賞金で豪華なライブをしたいですね。

豊本:要は経費ですね(笑)。

――トップバッターでしたが、そのときのお気持ちはどうだったんでしょうか。

飯塚:1番を引いたときは「終わったな」と(笑)。完全に。

角田:やっぱり1番は緊張しますね。楽しみながらやりたいと思ってたんですけど……1番は引くもんじゃないと今でも思ってます。まあでも、結果ね、良かったですから。

飯塚:(声をひそめて)優勝したよー。

角田:(声をひそめて)ビックリしますねー。

――トップバッターだと待っている時間も一番長いわけですが、そのときのお気持ちは。

飯塚:もう胃が痛くてね。あれは地獄でした。最初は決勝に残れただけで満足だったんですけど、1番最初に点数が出て、そのあと皆さんがやって点数が出てくると気になっちゃうんですよ。ただ、途中でサンドウィッチマンさんに抜かれてちょっとほっとしました。解放された、みたいな。

――大逆転になった2本目のネタはどういうシチュエーションで決まったのか。自信はあったんでしょうか。

飯塚:僕らはいつも基本ライブで10分くらいのネタをやってるんです。今回決勝は4分ということだったので、“4分でまとまるネタ”という少ない選択肢の中から選びました。だから自信とかはまったくなかったですね。

――2回目のサンドウィッチマンのネタを見たときに勝ったと思いました? それともヤバいなと思いました?

飯塚:ネタは見ていたんですけど、頭には入って来てなかったというか……ちゃんと見られなかったです。

角田:あれは何とも言えない感じでしたけどね。一瞬1000万がちらつくんですよ。「いかんいかん! これでダメだとかもあるぞ!」とかそういう気持ちを押し殺すことに費やしていたので、正直ちゃんと見られなかったです。

――人力舎は賞金を事務所に何割か取られると聞いたのですが。

飯塚:4割事務所に取られます(笑)。

豊本:そこから3等分するので、1人頭200万円くらいですね。

角田:でも大金です!

――M-1も含めて3人というトリオで優勝したのは初めてかと思うのですが、トリオのいいところを教えてください。

飯塚:トリオのいいところって……。

豊本:ケンカしないところじゃないですか。もめごとがあっても、1人が仲裁に入れるので、そういうのが良かったり。

飯塚:ネタ的にはコンビでよくやられている設定でも1人追加されるだけで違った感じを出せるというところですね。

角田:あとプライベートは基本的に全員人見知りなので、“群れ”ができてると安心するんですよ(笑)。

――勝因は?

飯塚:(全組中)一番優勝を意識していなかったから勝てたんじゃないでしょうか。緊張はしてましたけど「無理だな」とどこかで思っていたからガチガチにはならなかったんじゃないですかね。

角田:無欲の勝利ですね。

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