昨日5月26日、東京・ヨシモト∞ホールにて
オープニングMCとして登場したサンシャイン坂田は「高ぶってます!」と興奮気味に挨拶。「青春ってやつは、学生時代だけのものじゃない。ぐあっと心臓がちぎれるような、駆け出したくなるような夜の気持ちを、僕は全部まるごと青春と呼びたいんです! この気持ちを、僕は歌手じゃないから歌にはできない。だから今日はコントでぶつけようと思ってるんですよ!」と叫ぶようにライブの趣旨を説明した。熱を帯びた表情で語り続け、相方の信清が「今日の動き!」などとボケようとすれば「今日はそういうのじゃない! お客さんも今日はこういうので笑わないでください」と注意する。
トップバッターのジェラードンは学生服に身を包み、大人びたマドンナとウブな男子生徒のコントを展開。続くスパイクはアイドルを目指すよきライバル同士をコミカルに演じてみせる。スパイクと対照的に淡々とした様子の大谷健太は「青春のない人生を歩んだ場合、その人生は不幸なのか。青春ってそもそも何なのか。本当にその人生に青春はなかったのか。考えながらご覧ください」と静かに前置きし、ホームレスと猫が主人公の紙芝居を披露。ラストの畳み掛けに客席は笑いを堪え切れない。
ラブレターズは学生服姿で登場し、おっぱいを巡って真剣に口論。GAG少年楽団は2人の医者と患者の三角関係を演じたものの、トレンディドラマのような清々しい結末には至らず、納得のいかない福井がジタバタする姿が大きな笑いを生む。そしてライブの発起人であるサンシャインのコントは、シンガーソングライターの彼女を10年間見守ってきた彼氏が鬱憤を爆発させるというもの。暗転後の展開でも笑いを誘った。
その後、だーりんずはある事実が発覚してしまった父子家庭のコントを、しずるはこじらせた友情を緻密に表現するコントを披露。全員集合したエンディングではさざなみのBGMが流れる中、告知タイムへ。出演者たちは探り探りながらも青春を気取ってミニコントを繰り広げる。なぜか中島みゆきの「ファイト!」を合唱する場面もあり、会場からは手拍子が。また、出口の見えないコントにしずる池田を巻き込んでしまったGAG福井が「すいませんでした……」と謝ると、一瞬素に戻った池田は「謝ったら恥ずかしいだろ!」と激怒。するとGAG宮戸が「青春に失敗はつきものだろ!」と福井をかばい、流れを元に戻してみせた。
最後に坂田は、カラオケに行こうと舞台を後にする出演者たちの群れから、スパイク松浦を呼び止める。松浦が仲間に「ごめん、先行ってて!」と声をかけると、どこかで見たことがあるようなシーンに客席は拍手して喜んだ。坂田が愛を告白するも、松浦は「ありがとう。でも光くん(=坂田)の『俺の魂を浴びてくれ』とか『この夏は俺らにまみれてくれ』とか、今日みたいな感じ、ちょっと無理で!」と拒否。舞台上に残された坂田が「予想なんだけど、俺この帰り初めてタバコ吸うわ」とつぶやいて終幕となった。
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