太田プロ芸人×俳優の化学反応、トップリード新妻演出舞台「カケル」開幕

トップリード新妻が脚本・監督を務めている舞台「カケル」が昨日1月10日に開幕した。

「カケル」は太田プロダクションのドラマ部とバラエティ部に在籍するタレントによる、「ショートストーリーロングコント」と銘打った公演の第1弾。バラエティ部からトップリードとやさしい雨、ドラマ部から進藤学、水沢駿、佐藤峻、山本麻貴、杉浦琴乃の計9名が出演している。展開される物語にはそれぞれ笑いがふんだんに散りばめられており、芸人たちの瞬発力溢れる掛け合いはもちろん、ドラマ部の俳優たちが弾ける姿にも注目だ。

終演後、初日を迎えた感想や手応えをキャストに尋ねると、「（笑いが）来ると思ってたところで来なかったり、ここ来るの？っていう部分もあった」とトップリード和賀。お笑いライブとは違った客層ならではの反応を実感する。台本にないセリフすら拾ってツッコんでいた和賀は、「大人数いるときは和賀さんがいればどうにかなる」とメンバーからの信頼も厚く、相方の新妻は「（お笑いに）誘ったの僕なんですよ。小学校4年生のときです」と得意そう。わらわらと集まってきた男性たちを次々とさばいていくシーンを見事に演じ切った杉浦は、トップリードのネタを観てツッコミを学んだと言い、「初舞台にしては度胸あったよ！」とメンバーを感心させた。

俳優陣は芸人との共演でボケとツッコミの“笑いの法則”や“笑い待ち”の体験といった新たな発見が多かった様子。コント調の演出を体に馴染ませ、「だんだんみんなが“コント”になってくれてた。それが楽しかったです」と新妻を満足させる演技を披露した。また稽古を重ね、絆を深めた彼らは同じメンバーでの第2弾開催を期待。「マシンガンズがやりたいって言ってましたよ」と松崎が明かすと、新妻は「演技下手くそだからなあ！」と苦い顔をしてみせた。第2回以降は誰が演出を手掛け、どんなキャストが集まるのか。今後の「ショートストーリーロングコント」にも期待が高まる。

舞台「カケル」は1月12日（月・祝）まで、東京・笹塚ファクトリーにて上演される。新妻はメンバーを代表して「いろんな化学反応が起こってると思う。俳優と芸人を“カケル”っていう意味でもあるので、それをぜひ観に来ていただきたい」と読者にメッセージ。各日当日券が用意されているので、俳優と芸人の掛け算の結果を確かめに会場へ足を運んでみよう。なお終演後には、メンバー全員との記念撮影会に参加できる来場者特典も用意されている。

出演者のコメント

トップリード新妻：お笑いの舞台より難しかったですが、徐々に（会場を）温められてよかった。ただみんなが仲良すぎちゃったもんで、袖で「大丈夫、大丈夫！」「行ける行ける！」って。とてもいい仲間ができました。明日もあさっても、もっと楽しく、アドリブを入れながらやりたいなと思います。最近心にポッカリ穴が空いてるなあと思っている方、来ていただけたら何かが見つかると思います。

トップリード和賀：心にポッカリ穴が空いてる人、お笑いナタリー見る？

新妻：（笑）。みんないい顔でお芝居やってますので、ぜひ観に来てください。みんなのいつもと違う面が見られると思います。

やさしい雨・松崎：笹塚ファクトリーでトップリードさんの第1回単独ライブを手伝っていたので、この舞台でそのトップリードさんと一緒にやれるっていうのはとても幸せなことだなと、感動しております！

佐藤峻：ズバリ新鮮でしたね。芸人さんの瞬発力には俳優陣は劣ってると思うので、少しずつ千秋楽までについて行けるようにがんばります。

水沢駿：緊張したんですけど、初めて“笑い待ち”という体験をさせてもらった。いてもたってもいられないような感じになりながらも、それが快感にもなったりして、こんな面白い舞台ないなと。終わってほしくないと思うくらい演者側も楽しませていただきました。

杉浦琴乃：初めてのコントで不安とか戸惑いもあったんですけど、和賀さんにツッコミを教えてもらったり、色々とアドバイスをもらって楽しくできました。

和賀：2人だけの単独ライブと違って今回は9人いるから「楽だろう」と思っていたんですが、しゃべってないときもセリフを聞いてたらあんまり（単独と）疲労感は変わらないですね。楽ではなかったな、と（笑）。

進藤学：お客さんが入ってみて、「ここが来る（ウケる）んだ。じゃあ明日から若干濃い目に行こうかな」という判別ができましたので、明日からもっと楽しくできるんじゃないかなと。あとはボケで笑いが来るよりもツッコミで成立して笑いが来るっていうことがたくさんあったので、さすが芸人さんとやると確かな笑いが来るんだな、と勉強になりました。

山本麻貴：今年に入ってからインフルエンザにかかり、何日間か稽古できずぶっつけ本番の部分もあったので今まで以上に緊張感があったんですが、実際初日を迎えてみるとすごく楽しくて、稽古通りできたので残り4回、もっともっと上手にできたらいいなと思いました。

やさしい雨・吉本：俳優さんの息の吸い方と声の出し方が芸人とは違って、すごい勉強になるなと思いました。僕自身としては毎日違うセリフを言っていくつもりです。