昨日3月22日、「第6回沖縄国際映画祭」桜坂劇場にて「リアルドキュメント科 特別授業」として、
これは本坊の1年後輩である村田が2年間本坊に密着して撮影した実録映像。芸人としての仕事がなく、過酷な肉体労働のバイトをしながら、ときに悩み、ときに苦しみ、ときに笑う本坊の姿を30分にまとめている。上映前の舞台挨拶に登場した本坊と村田が集まった多くの観客を見て、「わー! ほかにも映画やってるのにこんなに集まっていただいて」と感動。「東京でそこそこ売れてる芸人のソラシド本坊です」と調子よく自己紹介した。
「大阪でやってて根にも葉にも(正しくは箸にも棒にも)かからんから、負けてたまるかと思って東京に来ましたけど、大阪でダメなやつは東京でもダメで」と事の経緯を説明し始めた本坊。バイトしかない毎日に「東京にビル建てに来たのかと思った」と振り返ると、村田は「家が近かったのでよく一緒に遊んでたんですが、卑屈なことばかり言う毎日でした(笑)。現実逃避ばかり。『2人でモロッコ行ってバーせえへん?』とか。そういう悲しみの発言を撮ってて」ときっかけを明かした。
この映像をイベントで流したところ大好評。芸人たちの間で噂になり始め、YouTubeにアップしたところ評判に。番組でも取り上げられ、今回見事沖縄国際映画祭の1枠を勝ち取った。そして、ゲストとして本坊をよく知る野性爆弾が登場。さっそく前編15分を一緒に鑑賞した。
2012年7月7日朝5時から始まるその映像には、ストレスからの癖で襟元をありえないくらいのばしたTシャツを着た本坊の姿。家から作業服を着て工事現場に向かいう本坊に会場中がいきなり大爆笑となった。その後、どんどんすさんでいく本坊に、ロッシーが「心が曲がってる」と心配するも、突然エイサーを習い始めるなど、謎の行動にまたも会場は爆笑。さらに彼女ができて幸せそうな本坊に安心したり、すぐに調子にのる本坊に呆れたりと、大盛り上がりだった。
一旦舞台上に4人が戻ると、エイサーの映像について「僕、本当に沖縄が大好きなんですよ」とアピールし、観客から拍手。「昨日の夜も沖縄民謡のライブがある居酒屋に行った」と語り、ネーネーズのライブに感動したそうで、この上映会のことをメッセージに託したと言うと、メンバーの1人が来場していることがわかり、会場は大歓声に包まれた。
後編15分では、村田が本坊と彼女とのデートや実家への帰省にも密着する濃密ぶり。実家では両親が2人を温かく歓迎し、本坊が16年前大阪に旅立った日のことを思い返し、母親が涙する場面も。そして、笑い飯・西田の結婚披露宴をきっかけに芸人たちから大絶賛を受けた名作替え歌ネタ誕生の瞬間を激写。その完成PVが流れると会場は爆笑に包まれた。
再び舞台に戻った川島が「すごいな」と笑いながら賞賛し、ロッシーも「たどり着いたな」と喜ぶと、「襟がちゃんとしてるだけでも嬉しい」とコメント。本坊は、「明日は芸人のみんなに会えると思うとバイト頑張れる。気持ち的には落ち着いてきてる」と語り、このネタがテレビで流れて以降は街で声をかけられるだけでなく、バイトの現場も優しくなったという。さらにネタにしている現場監督からサインを求められたといういい話も。しかし、「いいのか悪いのか。みんな優しいけど現場はしんどいだけでネタにならない」と複雑な心境を明かした。
最後は替え歌の新ネタをカラオケで生披露。横で聞いていた野爆らは、ディープ過ぎる歌詞に「なんなこれ」「知らん!」と爆笑しながらツッコんでいた。本坊と村田からは「どこかの映画館で流したい。配給会社の人がいたらぜひ連絡ください」とメッセージ。大きな拍手でイベントの幕は閉じた。
これまでの苦労が報われるかのような好スタートを切った本坊。果たして今後この作品は日の目を見ることができるのか。ぜひ彼らの今後の活動をお楽しみに。
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