芸人としてのみならずバンド「マキタ学級」を率いた音楽活動も続けるマキタ。「作詞作曲モノマネ」ネタや、「ヒット曲に共通する要素」を分析・分解した結果作り上げた楽曲「十年目のプロポーズ」などで注目を集めてきた。そんなマキタが本書では「アイドルとは終わりを愛でる芸能である」「ビジュアル系とはビジネスモデルである」といった数々のロジックをもとにヒット曲の謎を解明。最終的にはタイトルにもある「すべてのJ-POPはパクリである」という結論にたどり着く。
音楽評論本であると同時に「オリジナリティとは何か」を考えさせる批評書ともなっている本書。マキタスポーツ名義では初となる1冊にぜひ目を通してみよう。
すべてのJ-POPはパクリである~現代ポップス論考
第1章 ヒット曲の法則
ヒット曲を生み出す時代背景 / カノン進行は一発屋を生む? ほか
第2章 なぜCDが売れなくなったのか?
ファッション化する音楽 / AKB48の曲がヒットする2つの理由 / ももクロのジャンクさは確信犯 / ジャニーズという「ジャンルのすごさ」 / ビジュアル系をビジュアル系たらしめる3要素 ほか
第3章 モノマネから発するオリジナリティー
作詞作曲モノマネはオリジナルなものを生み出す / オリジネイタータイプとフォロワータイプ ほか
第4章 日本のポップスはすべてノベルティー・ソングだ
アーティストの非常に「柔らかい部分」 / 「ノベルティー・ソング」とは何か / 「人格/規格」という見立てでアーティストの秘密がわかる / パクリ論争などバカバカしい ほか
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- すべてのJ-POPはパクリである|書籍詳細|扶桑社
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マキタスポーツ/小説『雌伏三十年』文藝春秋社より発売中 @makitasports
「パクリ論争」という戦争後の荒野に咲く一輪の花を目指して書きました。ぜひ RT @owarai_natalie: マキタスポーツ自著でJ-POP論、オリジナリティとは何か http://t.co/ly9zGvb1Hi