ハワイ公演実現なるか、東京03ファン感謝イベントレポート

昨日10月20日、東京・豊島公会堂にて「東京03ファン感謝イベント」が開催され、東京03が登場した。

これは、東京03の11枚組DVDボックス「東京03 DVD-BOX」とDVD「第14回東京03単独公演『後手中の後手』」の2作品を両方購入した人だけが参加できる限定イベント。14時からと17時からの2回行われた。お笑いナタリーでは14時開演の回をレポートする。

この日はあいにくの雨だったが、全国各地からたくさんのファンが来場。オープニングでは、北海道や沖縄から駆けつけたファンに対して、3人が「（遠くから来たことを）証明できるものある？」「これだけのために来たの？」とフランクに話しかけていた。

まず最初は、スクリーンにコントを上映しながらステージ上で副音声をつけるコーナー。3人は、単独ライブ「trio de sunshine」の中から、版権の都合でDVDに収録できなかったコント「TRUE LOVE」をセレクトした。今はもう見ることができない貴重なコントだけにファンも大喜びだったが、飯塚が豊美（女装した豊本）を相手にカッコつけて話すシーンになるとクスクス笑いが会場のあちこちから発生。本筋ではない部分で笑われたことに堪えきれなくなった飯塚が思わずVTRを強制停止する一幕もあった。

この日一番の盛り上がりを見せたのは、豊本が書き下ろしたネタをその場で読み合わせしながら即興で演じるコーナー。普段ネタ作りの段階では参加していない豊本のネタが見られるということで、客席も期待に満ちた反応を示していた。「最上階の戦い」と題するそのコントは、なんとカンフーもの。これまでの東京03のコントには出てこないような設定にも関わらず、飯塚と角田は初見とは思えない演技を披露する。コントを終え、「初見ですごいね！」と驚きを隠せない豊本に対して、飯塚は「普通だってー」と謙遜しながら、「もっと褒めてもいいんだよ」と満面の笑みを見せていた。

その後はファンからの質問コーナーへ。「純粋に好きな芸人は？」という質問に、角田が「サンドウィッチマン」と答えると、飯塚も「同じ台本で同じテンポでやっても絶対あの2人には勝てない。あの声質がいいんだよね」と賛同。一方、豊本がバカリズムの名前を挙げると、飯塚と角田は「それはズルいよー！」と身内の名前を出したことを強く非難していた。また、「オンバト＋」で彗星のごとく現れたパーマ大佐を推したのは飯塚。「19才のピン芸人なのに（※現在は20才）、めっちゃくちゃ達者なの！ パーマ大佐すげえの！ フレッシュさゼロ！」と、パーマ大佐のことをよく知らない観客そっちのけで興奮気味に語っていた。

イベントも終わりの時間に近づくと、「角田さんが加入して良かったこと悪かったこと」という質問を最後にチョイス。飯塚は悪かったこととして「単純に、今日とか雨降るし」と笑わせつつ、「あとは良かったことづくめですよ。角ちゃんが入らなかったら辞めてたよな」と語った。「角ちゃんが入ってくれたからなんとかやってこられた」と豊本が同意すると、飯塚は「神様からの贈り物ですよ」と締めのひと言で笑わせる。そんな2人のやりとりを見て、角田は「このあとおごらせてくれよ」と笑顔を浮かべ、会場からも大きな拍手が送られた。

最後に、東京03のマネージャー根本氏からファンへのアンケートとして、「ハワイ公演をやったら来ますか？」と質問。アンケート用紙に本音を記入するよう呼びかけた3人によると、その回答によっては本当に海外公演が実現するかもしれないのだという。東京03の次の一手を見据えたファン感謝イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。