お笑いナタリー Power Push - NSC・YCC・YOEC特集

“雑草軍団”から「M-1」王者へ! 銀シャリが語るNSCの強み

特別授業レポート

生徒をイジりながら特別授業スタート

特別授業の様子。

12月12日、NSC大阪校にて銀シャリの特別授業が実施された。銀シャリが教室に入ってくると、生徒は一斉に立ち上がって「よろしくお願いします!」と挨拶。何か尋ねると直立したまま「はい!」と緊張感たっぷりに答える生徒たちの様子に、橋本は「その軍隊のやつやめて?(笑) 今だけは解除しても誰も怒らんから」と笑顔で投げかける。

橋本直

授業は質疑応答形式で進めることに。生徒たちは質問メモを片手に勢いよく挙手する。「M-1」直後の王者から話を聞けるチャンスはめったにないと、ここぞとばかりにたくさんの手が挙がった。最初に指名した生徒が話し出す前に、さっそく橋本が「パーマあてすぎてんの? 地毛でそれ? 細麺の焼きそばやな!」と彼の見た目にツッコミを入れる。質問は「橋本さんのツッコミが大好き。独特な言葉のチョイスは、お客さんに伝えることと自分が面白いと思うこと、どちらを優先させているのか」という踏み込んだもの。さらに「ボケに対してツッコミを考えているのか、言いたいツッコミワードに対してボケを当てはめているのか」という実践的な質問も。これに鰻は「橋本はボケから思いついてあの感じのツッコミを入れてるんですよ。天才です!」と大げさに返してみせる。苦笑いで否定しながら、橋本も「アドリブで出たツッコミでウケたものをネタに組み込んでいってる。あとは、普段から僕がいろいろ言いたい奴っていうのもあります」と丁寧に説明する。語彙の増やし方については「本はそんなに読んでないですよ。僕はテレビが好きなだけ。自分の好きなことを追求してたら勝手に言葉が入ってくるんじゃないですかね?」とアドバイスを送った。

パーマヘアのコンビの質問に答える銀シャリ。

質問者の相方の髪型を見るなり、「それは(パーマ)あてに行ってるよね?」と橋本。「地毛です!」と答えが返ってくると「地毛なん!?」と驚いてみせ、「UAEの10番やん!」とアフロヘアのサッカー選手、オマル・アブドゥッラフマーンを引き合いに出して笑いを誘う。「これもサッカーが好きだから言いたい、ってだけなんです。漫才ではお客さんにキョトンとされても困るから考えるけど、こういうフリーな場では言いたくなる」と自身の心理を明かした。

よしもとだから「M-1」直前にもお客さんの前に立てる

鰻和弘

「ネタは降りてくるか、絞り出すか」といったネタ作りに関する質問が飛ぶと、鰻は「降りてくるタイプの人も、結局はずっと考えてると思う」とコメント。橋本は「ちょけたバージョンでネタあわせやってみるとか。とりあえず相方とは毎日会ってるほうがいいと思います」と助言する。

続いて鰻が「じゃあ、そのショートカットのお兄さん」と指名すると、生徒たちは誰が当てられたのかわからない。ざわつく教室の中で橋本は「男性にショートカットって言わへんやろ……」と鰻の天然ぶりに唖然とする。「『M-1』のような大舞台で緊張しないようにするには?」と聞かれると、橋本が「『どうせいつか死ぬし』と思ってます。『関係あらへんがな』精神で乗り切る」と持論を展開し、鰻が「僕もやったことあるんですけど、街行く人に話しかけてみたらどうですか?」と荒療治を紹介。また橋本は「緊張しないよりはしたほうがいい。不安症な人は芸人に向いてるって言われますよ」とNSC時代に講師から言われたことを思い出しながら語った。

銀シャリ

「よしもとに入ってよかったことは?」という質問には「劇場でしょう!」と鰻が即答する。橋本も「『M-1』直前に劇場に立てるなんてなかなかない。お客さんの前に立って試せるっていうのは圧倒的に強い」と同意した。さらに「今後みなさんが売れていったときに、知ってる芸人さんが現場にいる確率が高い」と同期や先輩が多いのも強みだと述べ、「テレビで活躍されている方も普通に劇場にいますから。ちょっとでも楽屋で面白いと思われれば、飲みに連れていっていただけるかもしれないですよ」とよしもとならではのメリットを伝える。

ギャガーやひがみキャラ、銀シャリがNSC生の個性を発掘

NSC生が繰り出すギャグをチェックする銀シャリ。

授業中には1人のギャガーが橋本の目を引く場面も。橋本は何度振っても応えてくれる強靭なハートの持ち主を「ギャグのイベントがあったら推薦しておくわ!」と大いに気に入った様子。一方で、すがすがしくギャグを披露する彼とは対照的に同期たちを独自の評価でランク付けする生徒が出現。自分がSランクから転落したことに焦りを感じているようで、「銀シャリさんも『NSCのときはそんなにやった』と言ってくれたらすごく安心する」と訴えると、橋本は「希望の答えを押しつけてくるなよ!(笑)」と一喝する。

特別授業の様子。

鰻が「全然やったよ。最下層も最下層」と答えてやると、その生徒は「すごいうれしい!」と大喜び。しかしまたしてもギャガーの生徒にスポットが当たってしまい、「彼は今期一番注目されてて、NSCのイベントのポスターにも載ってるんです。だからあんまチヤホヤせんといてください!」と卑屈さを爆発させた。これに銀シャリの2人が「それ! めちゃくちゃいい」「そんなまっすぐにひがむ奴おらん。このまま一番嫌われたらええやん!」と活躍の糸口を見出すと、彼は「ついに光が……!」と天を仰いだ。そんな彼に橋本は「そのまま立っといて」と指示し、次の質問者のランクを尋ねるなど随所で彼を登場させる。銀シャリはNSC生の個性を掘り当てながら彼らとの交流を楽しんだ。

スクール案内

2017年4月入学生募集中

吉本総合芸能学院(NSC)
吉本総合芸能学院(NSC)は1982年に大阪校が開校して以降、さまざまなタレントを輩出。2015年にはトレンディエンジェルがNSC東京校出身者としては初の「M-1グランプリ」王者に。新人オーディションなど芸人としての実力を試すチャンスが豊富で、成績優秀者は在学中から舞台やテレビなどで仕事の現場に立つ。
  • 第3次募集締切:2017年2月末日(必着)
  • 第4次募集締切:2017年3月末日(必着)

詳しくはこちらまで

よしもとクリエイティブカレッジ(YCC)
よしもとクリエイティブカレッジは2008年度にNSCの姉妹校として誕生。各種番組やイベント、ライブなどに携わるスタッフや、クリエイター、構成作家の養成を目的としている。
  • 第3次募集締切:2017年2月末日(必着)
  • 第4次募集締切:2017年3月末日(必着)

詳しくはこちらまで

よしもと沖縄エンターテイメントカレッジ(YOEC)
よしもと沖縄エンターテイメントカレッジは2011年4月に開校。独自の芸能文化が根付いている沖縄での新たな才能の発掘を目指す。「沖縄から世界に発信するコンテンツを」という志を掲げてタレントやスタッフ志望者によしもと流のノウハウを教えている。沖縄国際映画祭など県内各所で行われるイベントにて実践を積む機会も多数。
  • 願書受付締切:2017年4月末日(消印有効)

詳しくはこちらまで

銀シャリ(ギンシャリ)

銀シャリ

左 / 鰻和弘(ウナギカズヒロ)

1983年8月31日生まれ。大阪府出身。NSC大阪校25期生。

右 / 橋本直(ハシモトナオ)

1980年9月27日生まれ。兵庫県出身。NSC大阪校25期生。

2005年8月にコンビ結成。「第28回ABCお笑い新人グランプリ」新人賞、「第40回NHK上方漫才コンテスト」優勝、「第2回ytv漫才新人賞」優勝など受賞歴多数。関西では多数のレギュラー番組を持つ。2015年7月、結成10周年を記念する単独ライブをなんばグランド花月にて開催し、エンディングで鰻が結婚を発表。今年2016年は5月に「上方漫才大賞」で奨励賞を受賞、12月に「M-1グランプリ2016」で優勝を果たした。


2017年3月16日更新