ナタリー PowerPush - JINRUI
奇跡の復活を遂げた名コンビ 第一弾ネタライブがDVD化
読書好きの2人
──プライベートな話題になりますが、お2人とも読書がお好きなんですよね?
加賀谷くん まぁ娯楽として好きですね。
シンカ でも、読んでるのにちょっと偏りがあるよな。
加賀谷くん ハードボイルドな警察小説とかですね。探偵、犯罪モノ、公安モノとか。国家公安委員会がどっかに絡んでるようなのしか読まないです。
──ふははははは(笑)。
シンカ それを読んで、どういうふうに感情移入してんの!? 例えばそういうのを読んだりすると自分を登場人物に置き換えることってあるじゃん。
加賀谷くん ダメですダメです!! あれはもう砂上の楼閣ですから! その砂上の楼閣をいかにして築き上げていくかっていうことを楽しんでるんですから! 要するに、あれ何書いてもいいんですよ、フィクションだから。「うわぁ~、これは意表突かれたな~」とか、「あっ、これはディテール細かいな、さすがだなぁ!」とか。
シンカ 人物っていうより、ストーリー全体に興味があるってこと?
加賀谷くん ストーリーとか、犯罪の手口とか。
シンカ 手口知ってどうすんだ、お前!
──あはははは(笑)。シンカさんはどんな本がお好きなんですか?
シンカ 僕は昔の文学小説が好きですね。一番好きなのは横光利一っていう、若い人にはあんまり知られてない人なんですけど。昭和初期の時代っていうのは、日本全国の国民が「横光利一が次は何を書くんだ?」っていうことで大注目していたらしいんですよ。この人は、例えが本当に面白いんですよね。僕は「蠅」っていう小説を一番最初に読んだんですけど、これは蠅の視点から書いていたりするんです。
加賀谷くん 渋いですねぇ。
シンカ そのへんの文学小説がすごく好きですね。
もっといろんな人の身近に出没したい
──テレビでの活動はどうですか?
シンカ もっと出ていきたいんですけど、ネタ番組がもうほとんどなくなってしまって……。
加賀谷くん 今何があるんですか? 「情熱大陸」はまだやってますか?
──「情熱大陸」やってます(笑)。
シンカ そっちに出たいんだ。情熱があるんだ。
加賀谷くん 情熱はありますよ!
シンカ どういうところに情熱があるの?
加賀谷くん いや、もう燃えたぎるような情念がありますよ、犯人に向かって突き進む……。
シンカ 公安じゃねえか!
──ふふふふ(笑)。では、最後に当面の目標を聞かせてもらえますか?
シンカ もっといろんな人の身近に出没したいなっていうのはありますね。テレビとかそっちのほうもやっていきたいんですけども、それプラス、「えっ、なんでこんなとこにいるの!?」っていうところにいたいですね。
加賀谷くん やっぱり隣のお兄さん的感覚ですよ。ヒヤッとさせたいです!
シンカ かみつきザルとか捕まえに行きたいですね。
加賀谷くん 僕もうエプロンとかして洗濯しますよ。
シンカ だいたい洗濯機回してるおばちゃんが噛まれるんで。ある意味、こいつがエサですよ。
加賀谷くん もうアキレス腱甘噛みされたいですね~。
シンカ そういうことも積極的にやっていきたいです!
JINRUI(じんるい)
左/加賀谷くん(1974年2月26日、東京都生まれ)、右/シンカ(1969年3月8日、三重県生まれ)。1991年に松本ハウスとして活動開始。1999年から約10年間の活動休止期間を経て、2009年10月に新コンビ名「JINRUI」として完全復活。JINRUIという名称は、「加賀谷くんに人間になってほしい」というシンカの願いから名付けられた。