今週9月13日(金)から9月16日(月・祝)の4日間、いとうせいこう総合プロデュースのコメディ映画祭「第6回したまちコメディ映画祭in台東」が既報の通り開催される。先日都内にて、いとうが記者取材会に登場した。
この通称「したコメ」は、上野、浅草といった東京の下町の魅力を、国内外のコメディ映画を通じて存分に味わってもらおう、という催し。いとうは「今回はベストです! 隙がない。ベストプログラミング賞をスタッフに差し上げたい」と、第6回を迎えるしたコメの開催へ向けて手応えを明かした。
いとう一押しの作品は、オープニングを飾る園子温監督の「地獄でなぜ悪い」。「すばらしい作品。映画愛がある。スプラッターで笑える。僕はオカルトとかダメなんだけど、その僕が大丈夫だった。何度も泣いちゃった」と力説する。また各国の映画に関して、フィリピン映画「アイ・ドゥ・ビドゥビドゥ」などを例に取りながら「経済状況によっても違ってくる。映画の向こうに時代背景が見える」と解説した。
「コメディ栄誉賞」受賞者として、本映画祭の「堺正章リスペクトライブ」と「クロージングセレモニー」へ姿を見せる堺正章の特集上映も注目のポイント。いとうは「ズッコケ芸は、堺さんときたろうさん」と名前を列挙し「コメディアンとしての堺さんのすごさを検証したい。どうしてそういう身体芸に至ったのか。僕もロングインタビューをする」と意気込みを見せる。
「日本の映画業界にコメディを作る人が出てきたことに寄与していると思う」と、したコメの果たす役割について語ったいとう。コメディに欠かせない要素として「リズム。接続と切断。言語を超えて最高のテンポで笑いが来ると、ウォー! ってなる。“間”ですよ」と持論を展開し「作り手は共通する“間”を知ると世界に出られる。世界のマーケットを目指す人が、したコメから出てほしい」と期待を込めた。
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- 第6回したまちコメディ映画祭in台東
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