このドラマは、約30年前に発表された赤川次郎のミステリー「毒(ポイズン)」(集英社文庫)が原作。映像化はこれが初となる。本作の最大の鍵となるのは「完全犯罪を可能にする究極の毒薬」。そんな毒薬を手にした人間がどんな運命をたどるのか、人間心理の深淵に迫る1話完結のミステリーだ。
綾部は世界的に著名な薬物研究の科学者・松井十一(まついといち)の役で、本作のストーリーテラー的存在。臼田あさ美が女性刑事役、渡辺いっけいが臼田の先輩刑事役として綾部と共演する。本作のプロデューサーを務める岡本浩一(読売テレビ)は、連続ドラマ初主演となる綾部について「芝居ができて二枚目で人気がある。三拍子揃っている」と起用の理由を説明。連続ドラマ初主演となる綾部がミステリーで見せる演技に注目が集まりそうだ。
脚本は「金融腐蝕列島・呪縛」で日本アカデミー脚本賞を受賞した鈴木智ら。音楽は「踊る大捜査線」でも知られる松本晃彦が担当する。「ゲスト主役」が毎回登場する予定で、第1話には小泉孝太郎が出演。シリーズの後半にはまさかの展開が待ち受けているという「毒」に、綾部の芝居ともどもぜひ期待しよう。
ピース綾部のコメント
連続ドラマ初主演、とてもありがたいです。
ドラマが昔から好きなので、一生懸命やらせていただきます。プレッシャーを感じつつも楽しみながら演じたいです。今までやったことのないクールな役。こんな役をやってみたかったのです。いい経験になります。普段の自分とはナルシストという点以外は真逆なので、「スケベ」とか「熟女好き」とか、芸人としての自分のイメージを消す作業からやっていこうと思っています。とにかくクランクインが待ち遠しいです。
(ドラマの内容については)毎回ゲストが1人の人間として「毒」をどう使っていくか、その人間がどう変わっていくかを観てほしいですね。僕が演じる主人公がなぜ毒を人に渡すのかという秘密も、話が進むにつれて明らかになります。「日常の中に『毒』が入ってきて、普通の人達がどうなっていくか」という話なので、老若男女がハラハラドキドキしながら観られるドラマです。新しい綾部のイメージにもご期待ください。
(もし綾部さんがこの毒を持ってしまったらどうしますか?という質問に対して)相方(又吉)が「毒」のような存在なので「毒」には慣れているからなぁ(笑)。
原作者・赤川次郎のコメント
こんな毒があったら、どんな話が生まれるか? 新しい切り口の小説を書きたいという気持ちがあって、究極の「毒」が人手に渡るオムニバス形式の小説を書いた。
かなり前の作品だが、今でも面白いと思って映像化していただけるのは嬉しい。ドラマが放送されることで、新しい読者にも読んでほしい。今の時代でも通じる面白さが含まれた作品だと思っているので。
人を殺した人の方が敗北者になり、傷ついていく。殺してしまったら、取り返しがつかない。こんな時代だから、人の命を絶つ事の重みを知ってほしい。
この小説で言いたかったのは、「何故、人は人を憎むのか?」という事。
ドラマの原作としても、現代的な話なので、「人間って、こういう状況におかれたらどうなるのだろう?」「自分がこの毒を手に入れたらどうするか?」と思いながら、ドラマを楽しんで観ていただきたい。
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