「負けたと思った」博多大吉、スリムクラブ真栄田とD関大接戦

2011年5月6日 14:23 49 1 お笑いナタリー編集部

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昨日5月5日、東京・品川ステラボールにて開催された大喜利トーナメント大会「ダイナマイト関西GW」で博多華丸・大吉の大吉が優勝した。

東京・品川ステラボールにて開催されたバッファロー吾郎主催「ダイナマイト関西GW」の一場面。最後は全員で“Wヤング式”「W」のポーズを決めた。6月17日には東京・よみうりホールにてギャグイベント「秒殺」とのコラボイベント「ダイナマイト関西×秒殺」が開催。

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館長の木村は「今日本は大変なときですが、元気に楽しんで帰ってください」と冒頭で挨拶。竹若は「今年はコラボなどもありますが、まずはプレーンな試合を濃いメンバーで楽しんでください」と呼びかけた。

オープニングマッチはライセンス藤原と南海キャンディーズ山里の男前VSブサイク殿堂入り対決。登場前のVTRでは山里が「大喜利で負けたら僕の存在価値は何なんですか！」と憤慨、一方の藤原は「あちらサイドの人はこちらをフリにして笑いをとってるんですよ」とブサイク側を見透かす余裕を見せた。その藤原は1問目のお題で快進撃を見せたが、2問目の「チャラい男が言ったチャラい言葉とは」というお題で山里が形勢逆転し勝利。「男前に勝つというのはこんなにも気持ちいいもんですか！」と勝利の雄叫びをあげた。

トーナメント1回戦第1試合は同期のスリムクラブ真栄田とジャルジャル後藤の対決。「貸した1万円が返ってこない」と暴露した後藤に対し、「なんであんなに女性ファンがいるのか」と嫉妬を燃やした真栄田が終始リードし勝利した。第2試合は、それぞれ「ダイナマイト関西2010」で優勝者に敗退したつんく♂と山内圭哉（Piper）の異業種対決。悲願の1勝を狙いお笑いのステージで真剣勝負を繰り広げた結果、イラストの腕も見せた山内に軍配が上がった。第3試合はD関常連のサバンナ高橋と、初登場のキャプテン渡辺。高橋は「最も苦手とするタイプ。太鼓の打ち所が見つからないとけん制するも、渡辺は応援VTRに登場した事務所の先輩・ハリウッドザコシショウにまさかの足を引っ張られる形となった。試合はギャンブルワードでポイントを重ねた渡辺がリードしたが、高橋が時間ギリギリにポイントを奪取しサドンデスへ。先に回答を出した高橋は、さまざまな手段で渡辺にプレッシャーをかけるという姑息な手段に出たものの効果はなく敗退した。第4試合は、新人発掘イベント「D関無双」で活躍したどきどきキャンプ佐藤と、「ダイナマイト関西 second」優勝者の博多大吉の対決。佐藤の実力に以前から目をつけていたという大吉は気合十分、一方緊張気味の佐藤にはオードリーの若林が応援VTRに登場し、「僕より人見知りでガラスのハート」と暴露されたが「できる男」というお墨付きも得た。大吉は序盤から次々とポイントを連取。佐藤にエンジンがかかる前に勝利を決めた。

スペシャルシックスメンタッグマッチではスリムクラブ内間、レイザーラモンRG、バッファロー吾郎・竹若の「パパチーム」が自分の子どもがいかにかわいいかを語りながら登場。「子どもは早く寝がち」などの“子どもあるある”トークを繰り広げた。一方の「独身貴族チーム」は、「要るのは面白さだけ」と言うジャルジャル福徳、「スッキリしたもんですよ」と語る麒麟・川島、「女子どもなんて足かせ」と断言する木村。ところが川島が木村がバツイチであることを指摘すると、チーム内で論争が勃発。木村が代わりの人間を連れてくることになった。しかし登場したのはやはり木村。冒頭やらないと言っていた「ネタとトークと芸人将棋」の告知を始め、ほかの芸人たちがあきれていると、「川島君、僕ですよ」と木村がおもむろにメガネを外し、木村と思われていたのは木村のモノマネをしていたしあつ野郎であることが判明した。彼女いない歴34年という本物の独身貴族・しあつを交え、試合は独身貴族が俄然リード。パパチームはRGと内間がマイペースに進める中、竹若だけが奮闘し5-1まで攻め込むも及ばなかった。

準決勝第1試合の真栄田対山内戦では「偽物のドラえもんの特徴は」というお題で両者すぐに得点したもののその後真栄田がリードし早くもリーチに。問題チェンジ後さらに得点を決めた真栄田が決勝に駒を進めた。第2試合の渡辺と大吉は“北島三郎ファミリー”に関するお題で勝負。ギャンブルワードがなかなかハマらない渡辺に対して、終始ニヤニヤしながらファミリーのメンバーを使って回答を出した大吉があっという間に得点を重ね、5対0と完封勝利した。

初の決勝進出となった真栄田は「内間が『大吉さんが面白すぎて、コロッケさんのディナーショーみたいだ』と言ってる」と相方のとぼけたエピソードを披露。大吉は「ありがとうと言っておいて」と苦笑で答えた。試合はなかなか得点の動かない白熱の展開に。3問目で互いにリーチとなり「答えが芸術的になってきた」と竹若が解説するほど緊張した雰囲気に包まれた。4問目は両者ともにポイントが動かず、5問目に突入。そこに大吉の回答が見事にハマり、2度目の優勝を決めた。

エンディングで大吉は「（4問目に真栄田が出した）ヤドカリのイラストで負けたと思った」と胸の内を告白。川島は大吉の優勝を受けて、「“中学の時イケてない芸人”で決定戦やりましょう」と提案し会場を沸かせた。最後は「Wヤングさん方式で」（木村）両手の指で「W」マークを作り、司会の浅越による「G」のコールのあと「W！」と会場全員でレスポンス。次回は6月17日（金）にCOWCOW主催ギャグイベント「秒殺」との初コラボが開催されるので、お笑いファンはこの記念すべき大会を見逃さないように。

博多大吉＆バッファロー吾郎インタビュー

──優勝の感想を聞かせてください。

大吉：ほんとにもう決勝は危なかったですね、真栄田君強かったんで。ラッキーが重なった感じですかね。

バッファロー吾郎・木村：いや、今回もほんとすごい。早いですよね、回答が。去年よりまた早くなってたから、すごく驚きましたね。

バッファロー吾郎・竹若：多分拮抗した試合になるなとは思ったんですけど、客席の雰囲気がニューチャンピオン誕生の瞬間を求める空気になりやすいので、実際真栄田を推してる部分もあったと思うんですよね。その中で大吉君が優勝したのは、やっぱり力が本物やというのが証明されたなと。カッコイイ勝ち方やったと思います。

──1回戦でのどきどきキャンプ佐藤さんとの戦いはいかがでしたか？

大吉：ただもう、向こうにペースとらせたら負けると思ってたんで。このへんは豪快なベテランならではのやり方で。見る人が見たら汚い勝ち方だと思うかも（笑）。でも勝ちたかったんで。

──2回戦でのキャプテン渡辺さんはいかがでしたか？

大吉：もう、お題が面白すぎて。渡辺君のことを意識する前に頭の中でずっと北島ファミリーと追いかけっこしてる状態でした。楽しかったです。

──今回の大会全体を通していかがでしたか？

木村：全部上手いこといきましたね。シックスメンタッグマッチは完全な茶番ですが（笑）、オープニングマッチもそうであるように、あそこがやはり重要なんですよね。

──次回のD関にはどういう形で出たいですか？

大吉：出させていただけるなら出たいですが、正直このプレッシャーが……。

木村：誰とやりたい？

大吉：誰ですかねー、ケンドーコバヤシ。前回負けましたんで。ただ、よくわからない人はもう嫌です（笑）。

竹若：（笑）。確かにね、ちょっと門番的に当ててね。

大吉：前回のつんく♂さんといい、佐藤君、渡辺君、と未知数の方式に当てはめられると……（笑）。でもいずれにせよ全力で頑張ります。

──次回「ダイナマイト関西×秒殺」はどういうライブになるのでしょうか？

木村：これは一発ギャグのトーナメントです。僕にとってもまだ未知数ですね。多少変わりますけど、ダイナマイト関西のルールにのっとってギャグの1番を決めようと。普段ギャグやらへん人も出たらおもろいかなと。楽しみですね。

──5月26日の「D関無双」にはCOWCOWさんが出演しますね。

木村：まだわからないんですけど、1試合実験的なものを入れる予定です。合わせて観てみてください！

D関無双

日時：2011年5月26日(木) 19：00開場 19：30開演
東京・品川よしもとプリンスシアター
料金：前売3000円当日3500円
チケット Pコード597-791 Lコード35375
出演者：バッファロー吾郎 / アップダウン阿部 / R藤本 / ギンナナ / シューレスジョー / COWCOW / しずる村上 / 天津・向ほか