この番組では、母親の故郷・加計呂麻島を旅する又吉に密着。又吉は、鹿児島・奄美大島の南に位置する加計呂麻島で、母親の記憶を語る。18歳のとき母親とともに訪れているものの、記憶に残っている風景はガジュマルの木だけ。15年ぶりの再訪で記憶の中の風景はよみがえるのか。
コンビニもスーパーもないこの島では、奄美大島まで毎日フェリーで通勤している人も珍しくない。旅の途中又吉は、半農半漁の暮らしを続ける男性やシマ唄教室を開く女性に出会い、島民たちの暮らしについて考える。また島に伝わる伝説の妖怪・ケンムンにも接近。ケンムンが出ると言われる場所を辿り、「ケンムンを見た」と話す人物にも話を聞く。
母親が19歳まで住んでいた勢里にも15年ぶりに訪れる。道中の節目には、又吉が「島」と「自分」について自由律詩スタイルで短い作品を執筆。母親へ宛てる形でハガキに記入し、島内のポストに投函する。又吉の思索の旅の模様を、ぜひ放送で確かめよう。
ピース又吉 コメント
東京では厚手のコートを着込まなければ凍えてしまうほど気温が低かった1月の末に、加計呂麻島に行ってきました。加計呂麻島は、日中なら半袖でも充分に過ごせる暖かい気候でした。
この島は僕の母が生まれ育った場所です。僕が幼い頃、母は口癖のように、加計呂麻島の海がいかに美しかったかを話してくれました。その嬉々とした表情を見ているうちに、「自分も、いつか加計呂麻島に行ってみたい」という気持ちが強くなりました。そして、上京を目前に控えた高校生の頃、母に志願し、母とともに加計呂麻島を訪れました。しかし、その時の記憶はなぜか漠然としていて頼りないものばかりでした。
あれから15年が経ちました。東京でいろいろな人と出会い、様々な影響を受けて、あの頃と種類は違えど相変わらず混乱しながら生きている自分の中で、再び加計呂麻島を見たいという気持ちが強まりました。加計呂麻島の美しい風景は優しく僕を迎えてくれました。自然と人間の境界は曖昧に溶け、島の人達の暮らしを見て、幸福の根源を垣間見ることができたような気がしたのは、僕のおごりでしょうか。自分の人生にとって、忘れられない旅になりました。
又吉直樹、島へ行く。 母の故郷~奄美・加計呂麻島へ
BSジャパン 2014年3月8日(土) 21:00 ~ 22:55
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