乗客に感謝！ダーリンハニーが高田馬場漫才で月笑初優勝

昨日12月9日、東京・新宿明治安田生命ホールにて、太田プロライブ「月笑」クライマックスシリーズが行われ、ダーリンハニーが初優勝した。

今年2013年の「月笑」クライマックスシリーズは、年間ランキング3位のダーリンハニーと2位のアルコ＆ピースがセミファイナルに進出。1位の風藤松原が2組のうちの勝者を待ち受ける形となった。まずは年間ランキングで惜しくも21位となったくじらが前説で散々客や芸人たちからイジられたあと、20位から16位までのナインボール、FREE MONKEY、メンソールライト、神宮寺しし丸、サイクロンZのネタと、セミファイナル2組のネタ。スペシャルゲストには今年も松村邦洋が登場し、得意のモノマネでテレビではできないジョークを交えながら観客を笑わせた。

15位から11位のやさしい雨、コブラナッツ、アンバランス、アイデンティティ、タイムマシーン3号のネタのあとは、セミファイナルの勝者が発表され、ダーリンハニーがファイナル進出。続いて、10位から4位の360°モンキーズ、ブラックパイナーSOS、マシンガンズ、新宿カウボーイ、インスタントジョンソン、火災報知器、トップリードがネタを披露した。いよいよファイナルでは、電車漫才師・高田馬場ことダーリンハニーと、「THE MANZAI 2013」ファイナリストの風藤松原が激突。マニアックな電車ニュースから、電車用語三昧の昔話を披露したダーリンハニーに対して、風藤松原の漫才では雨男に始まりさまざまな○○男が登場。観客投票の結果、249票対100票で、ダーリンハニーが悲願の初優勝を果たした。

電車好きの吉川は「乗客の皆様、ありがとうございました」と感謝。UK好きの長嶋は「昨日はジョン・レノンの命日で。ジョンありがとう」と、天に向かってお礼を言っていた。2人には、北原里英（AKB48）からトロフィーを授与。日刊スポーツ、リアルライブから副賞をプレゼント。今後はご褒美ライブなどが開催される予定だ。

大会後2人に話を聞いたところ、「優勝するとは、まったく思ってなかった」とビックリ。「これまでずっとコントをやってきて、この形は今年の6月にできてまだ半年。最初は賭けみたいな感じだったんですけど」「今日は乗客のみなさんの波長と我々の波長がうまく合っていい列車が運行できました」と語った。誰でも知っている駅名からマニアックな単語までさまざまな電車用語を使った漫才を編み出した2人。吉川は2歳からの電車好き、長嶋は人より少し知っている程度ということで、ネタは「鉄道ニュースからこれは言っておきたい」「こういうことを言いたいんだけど、これに近い電車の名前ある？」と話し合いながら作っているそう。「僕は元々鼻声ができるんですけど、長嶋くんもたまたまできたのがよかったです」と電車ネタに欠かせない素質を持ち合せていることを明かした。最後に「今年はいっぱい出発進行できたので、来年はあまり急ぎすぎずに、急行くらいの感じでいきたいです」と抱負を語った吉川。長嶋は「UKロックが好きなので、そういうのも入れていきたいですね。キーポンロッキンで。太田プロ50周年、ウドー音楽事務所も50周年ということで、ローリング・ストーンズの懸け橋になりたいです」と壮大な夢を描いていた。

来年の「月笑」は、1月27日（月）に「増刊号ライブ」を開催。レギュラーの「月笑」は2月10日（月）からスタートする。詳しくは太田プロオフィシャルサイトにて確認を。