もう3年くらい一緒にやってる感じがする

──関さんはTEMPURA KIDZ（以下KIDZ）のメンバーと会うのはひさしぶりですか？

関和亮　ちょうど1カ月くらい前に「ピザハット」のCM撮影をしたんですけど、それ以来ですね。まさかこうやってみんなとお話する機会がくるとは思ってもみなかったです（笑）。

──関さんがKIDZの皆さんと初めて会ったのはいつぐらいのことですか？

関　初めてお会いしたのは去年「CIDER CIDER」のPVを作るというお話をいただいたときですね。彼らもほとんど結成したばかりの頃です。

KARIN　そんな前でしたっけ？

NaNaHo　今年のような気もするけどもう去年なんだ。時間が経つの早い（笑）。

AO　けっこう寒かった記憶があります。

YU-KA　9月らしいよ？ そんなに経ってたんですね。

──けっこう記憶があやふやですね（笑）。そういう意味では濃い時間を一緒に歩んできたという感じでしょうか。

関　そうですね。なんだかんだで会う機会は多いので、個人的にはもう3年くらい一緒にやってる感じがします（笑）。

KIDZ一同　あはははは（笑）。

出るべくして出てきたという感じ

──出会ってからもうすぐ1年が経ちますけど、関さんはKIDZの皆さんの成長を間近で見てきてどうですか？

関　最初はライブか何かの映像で彼らを観たんですけど、まあすごい子たちが出てきたなと。これだけパフォーマンスに特化して5人が一糸乱れずひとつになっているのがとても新鮮に感じられました。今の時代、ダンスも学校の授業で必須科目になりましたからね。求められるときに出るべくして出てきたという感じでしょうか。

──KIDZの皆さんは関さんと初めて会ったときはどういう印象を持ちました？

NaNaHo　優しそうな方だと思いました。

KARIN　関監督のお名前は以前から知ってました。サカナクションさんとかPerfumeさんとか、いろいろなPVを作っているのですごい人に作ってもらえるんだと思いました。

YU-KA　本当にびっくりして「すごい！」って思ったよね。

──じゃあ「監督さんは怖い」っていうイメージはほとんどなかった？

KIDZ一同　はい。

──ということらしいです（笑）。

関　どうですかね（笑）。やっぱり歳の差はすごくありますし、お互い気を遣いながら接していたような気もしないではないですが（笑）。

すべてのテイクで全力疾走

──関さんとKIDZの皆さんは普段どんなお話をするんでしょうか？

関　普通の会話はもう完全に合わないですよね（笑）。20歳くらい離れているし、完全にお父さん世代ですから。

──撮影中にアドバイスなどをするくらいですか。

関　そうですね。でも彼らはダンスに関しては完璧にできちゃうチームなので僕からは本当に微調整くらいです。カメラに収めたときに見栄えのいい感じに映るにはこうしたほうがいいよ、とか。あとは表情の部分だったり振りの細かいところはまいこ先生がビシビシやってるので。

──では関さんからはそこまで細かい指示は出さなかったと。

関　彼らの場合、パフォーマンスに関しては僕がどうこう言う必要がないので、ただカッコよく撮ればそれで成立しちゃうというのはあります。もちろん撮影現場は普通のステージとは違うので、そういう意味で立ち位置やレンズの違いとかはアドバイスしてきました。

P→★　えへへ（笑）。

──でもPV撮影は何テイクも撮るわけですよね。あれだけ全力のパフォーマンスだと体力的にも厳しいのでは？

関　ステージの場合、1回の演技に集中できますけど撮影はすごく長い時間にわたって行うので、最初の「CIDER CIDER」の頃は大変だったと思いますよ。それこそ6回くらいすべてのテイクで全力疾走みたいな。

KARIN　あれは大変でしたね（笑）。

関　「まだ撮るんですか？」って言われるかと思ったよ（笑）。