自然と歌のセッションが始まる家庭だった

──メロディーさんは幼少期から音楽に囲まれた環境で育ったそうですね。

はい。父がミュージシャン、母が歌手という家庭で育ったので、家では常に音楽が流れていました。父がロック、母はJ-POPやカントリーが好きだったので、流れている楽曲の幅もかなり広かったように思います。ホームビデオを見返すと私が2歳くらいから楽しそうに歌っている映像が残っているんですよ。

──妹のアンジェラ・チューバックさんも音楽活動をされているそうですが、そんな一家がそろうとどうなるんでしょうか？

自然とセッションが始まります（笑）。妹がリビングでピアノを弾き始めると私が合わせて歌って、お母さんもハモって……みたいな。ウチではそれが普通でしたね。

──メロディーさん自身はどんな音楽が好きだったんですか？

よく聴いていたのは、いきものがかりさん。初めて買ったCDもいきものがかりさんの「YELL」なんですが、まずは歌声に惹かれて、ストレートな歌詞も素敵だなって思って好きになりました。中学生になってからは洋楽も聴くようになって、私がすごく影響を受けてるなって思うのはメラニー・マルティネス。衣装や髪型、ミュージックビデオの雰囲気はポップでキュートなのに、歌にはネガティブな要素や毒っ気があるというか。そういうギャップを表現できるところが魅力的だなと思います。

──本格的に音楽の道を志そうと思ったきっかけはなんだったんですか？

幼少期に子役として芸能活動を始めて、小学校の高学年から「天才てれびくんMAX」という番組に出演したんです。そこで人前で歌う経験をたくさん積ませてもらって、それが本当に楽しくて。歌も小さいときから大好きだったし、こういうお仕事をずっと続けていけたらなって思いました。

──もともと人前に出るのは好きなほうなんですか？

あまり人前に出て緊張したことはないですね。「天才てれびくんMAX」では歌だけじゃなくダンスやバラエティ、演技にも挑戦したんですが、人前で何かパフォーマンスをするってこと自体が好きなんだと思います。

CLIFF EDGEさんとの共演で多くの人に知ってもらえた

──歌手への夢はどのように追いかけていきましたか？

高校生から歌のオーディションをいろいろ受け始めて、その過程で関係者の方に声をかけていただき、CLIFF EDGEさんのアルバム「あなたの声が聞こえる」の1曲「Endless Tears～終わらないメロディー～ feat. メロディー・チューバック」に参加させてもらうことになったんです。これがのちのち自分のデビューにもつながっていくのですが、当時はそんなチャンスが訪れるなんて思ってもみなくてすごくビックリしましたね。CLIFF EDGEさんと一緒にイベントに出させてもらう機会もあって、とても刺激的な経験でした。

──ご自身のデビューにはどうつながっていったんですか？

CLIFF EDGEさんとの共演を機に多くの人に知ってもらえて、そこから音楽関係者の方にデビューのオファーをいただいて。去年の頭くらいの話でしたね。

──9月からは自分で立ち上げたYouTubeの公式チャンネルも話題になりました。これもデビューに向けた助走のような形で始めたんですか？

正確には、もともとInstagramなどで歌声はアップしていたんです。でも次第に「YouTubeのチャンネルも立ち上げて」という声を多くいただくようになって。デビューまでにたくさんの人に知っていただきたいタイミングでもあるし、ここで始めてみようかなと思って始めることにしました。

──再生回数を見ると、1人の歌はもちろん、姉妹で歌うカバー動画も人気がありますね。

妹も私と同じように幼少期から芸能活動をしていて、歌うことが大好きで。自分たちも楽しみながらやっているので、姉妹動画の反響が大きいのはすごくうれしいです。ちなみに妹と撮るときは「ここで目を合わせて歌おうね」と決めて臨んだり、お互いの歌にアドバイスをしあったりすることも。ちょっとでも気になった方は、ぜひYouTubeも観ていただきたいです。