音楽ナタリー Power Push - イナズマロック フェス 2015

T.M.Revolution

TAKUYA∞(UVERworld)

滋賀の“祭り”が魅せるもの

地元のステージに立つということ

TAKUYA∞ 僕、ここ何カ月間で月の半分くらいは曲作りのために滋賀に帰ってるんですよ。曲を作るときとかに滋賀に帰ると安心感が得られるというか。西川さんも「イナズマ」絡みでけっこう帰ってますよね。

西川 先々週も行ってきたよ。

TAKUYA∞ なんかいいですよね。東京も好きですけど、滋賀にしかない落ち着きっていうのがある。離れて初めてわかった。

西川 うん。

──凱旋公演のときはどうでしょう。ステージに向けての思いは違ってきますか?

T.M.Revolution

西川 親が観ていても恥ずかしくない自分でいられるように考えてステージに立とう、という気持ちになりますね。それを確認できる場所になっているような気はします。

TAKUYA∞ UVERworldはここ5年くらい、滋賀ではホールとかでやってなくて。例えばB-flatっていう200人キャパぐらいのところとかでやってるんです。

西川 うん。

TAKUYA∞ だからライブハウスだと気持ちは変わらないんですが、「イナズマロック フェス」には親族が大量に来るおかげでいい緊張感を持ってライブができます。というか僕にとっては、ある種戦いの場。あいつら、わかってへんくせに身内だからってめちゃくちゃ言うてくるんですよ。じゃあお前がステージ立てや!ってくらい(笑)。まあでもリラックスしすぎるライブって自分的にもつまらないですからね。

西川 ははは(笑)。そういう意味でも観られる以上はやりきらなあかんなって気合いが入るよな。

イナズマの魅力

──いずれにせよお2人にとって「イナズマ」のステージは、並々ならぬ気合いが入ったものになるんですね。

西川 そうは言っても気負ったものというより、まず自分たちが楽しむっていう感じですね。こんなラインナップがひとつの場所に集まる、ここまでごちゃごちゃなイベントってなかなかないと思いますし。いち出演者としてまず楽しむっていう。

TAKUYA∞ そうなんですよね。

西川 自分がいいステージを観せられるかどうかってところには試される部分もあって、さらにその緊張感が楽しみにもなる。そこがこのイベントのよさかなって思いますね。

TAKUYA∞ 「イナズマ」はもう初回から、というか開催前日から楽しかったですね。仲間たちがみんな集まって、ホテルでそれぞれの部屋を行き来するとか、修学旅行みたいだし(笑)。

西川 ははは(笑)。

TAKUYA∞ これまでイベントに出ても、アーティスト同士で関わることがなく、出番を終えた順に帰っていくことがほとんどだったので、そういった意味でも自分にとって「イナズマ」に出演することは特別です。僕は開催日が近付いてくると今でも興奮する。独特な高揚感に包まれるんです。

滋賀の人に観てもらいたい

──今年はT.M.RevolutionだけでなくUVERworldも2日間出演ですね。

西川 UVERworldに今年も出てほしいなと思って話をしてたら「いいですよ」って言ってくれたんですけど、忙しいやろうし「どっちの日がいいの?」って聞いたら「両方出ますよ」って言うてくれたんで、「ほなそうしよか!」って。そんな感じです(笑)。

TAKUYA∞ 「出してもらえるなら両方出してください」って。

TAKUYA∞(UVERworld)

西川 逆に「ええのん!?」って聞き返しちゃいました(笑)。「大丈夫なん!?」って。

──初日と2日目で演目を変えるとか、そういうことは考えてらっしゃいますか?

TAKUYA∞ 両方楽しんでもらえるようにはしたいなと思ってます。

──ファンにはうれしいですよね。特に県外の方でしたら「2日間だったら泊まりで」みたいなことにもできるし。

TAKUYA∞ そもそも地元の方で2日間来る方が多いみたいですね。滋賀で“現場の声”を聞く限り。

西川 ははは(笑)。リアルな声を聞いてるなあ。

TAKUYA∞ 滋賀の人に「イナズマ」で自分たちを観てもらいたいなと思ってますね。一昨年僕が西川さんをステージ袖で観ながら思ったことなんですけど、例えば僕がもしまだデビューしてなくて「イナズマ」で西川さんのライブを観たら、悔し涙とかいっぱい流して「明日からがんばろう」って刺激されるんやろなって。それと同じで、滋賀に住んでいた僕たちが「イナズマ」の大きなステージで凱旋ライブをやるというのは観る人にとってすごく夢があることやなって。

イナズマロック フェス 2015

2015年9月19日(土)滋賀県 烏丸半島芝生広場

<出演者>

雷神STAGE
アーティスト:UVERworld / NMB48 / 倖田來未 / T.M.Revolution / Fear, and Loathing in Las Vegas / ももいろクローバーZ / 藍井エイル(オープニングアクト)
パフォーマー:アンガールズ / ジャルジャル / スギちゃん / ダイノジ / U字工事
風神STAGE supported by Eggs
愛笑む / AKIRA / Gacharic Spin / SuG / Civilian Skunk / Thinking Dogs / SKY'S THE LIMIT / 杉恵ゆりか / THREE LIGHTS DOWN KINGS / and more

2015年9月20日(日)滋賀県 烏丸半島芝生広場

<出演者>

雷神STAGE
アーティスト:[Alexandros] / UVERworld / AKB48 / キュウソネコカミ / 超特急 / T.M.Revolution / BACK-ON(オープニングアクト)
パフォーマー:じゅんいちダビッドソン / 天竺鼠 / ニッチェ / ハマカーン / やしろ優
風神STAGE supported by Eggs
ASH DA HERO / THE Hitch Lowke / THE HOOPERS / Signal / Doll☆Elements / NOISEMAKER / MAGIC OF LiFE / 武藤彩未 / 山猿 / and more
T.M.Revolution(ティーエムレボリューション)
T.M.Revolution

1970年滋賀県生まれの西川貴教によるソロプロジェクト。1996年5月にシングル「独裁-monopolize-」でメジャーデビュー。キャッチーな楽曲と激しいライブパフォーマンスで人気を集め、「HIGH PRESSURE」「HOT LIMIT」「WHITE BREATH」などのヒット曲を連発する。2008年には「滋賀ふるさと観光大使」に任命され、翌2009年から滋賀県初となる大型野外ロックフェス「イナズマロック フェス」を毎年開催。ほかにも舞台やミュージカルなど幅広い分野にて精力的な活動を展開している。2013年には水樹奈々とのコラボシングル「Preserved Roses」「革命デュアリズム」を発表。2015年5月に通算10枚目となるオリジナルアルバム「天」を発売し、8月にはシングル「DOUBLE-DEAL」をリリースする。

T.M.Revolution ニューシングル「DOUBLE-DEAL」
2015年8月5日発売 / EPICレコードジャパン
完全生産限定盤A [CD2枚組] 1944円 / ESCL-4490~1
完全生産限定盤B [CD+DVD] 1620円 / ESCL-4492~3
UVERworld(ウーバーワールド)
UVERworld

滋賀出身で幼なじみのTAKUYA∞(Vo)と信人(B)らを中心に結成されたロックバンド。関西を中心に活動を続け、2004年末に上京。2005年7月にシングル「D-tecnoLife」でメジャーデビューを果たす。2008年11月には12thシングル「儚くも永久のカナシ」で初のオリコン週間ランキング1位を獲得し、同年12月には東京・日本武道館、大阪・大阪城ホール公演を成功させる。そして2010年11月に初の東京・東京ドーム公演を実施。一方で地元滋賀にある200人規模の会場での公演やZeppを中心としたライブハウスツアーも行っている。2014年にはサポートメンバーだった誠果(Manipulator, Sax)が正式メンバーとして加入し6人編成に。結成15周年とメジャーデビュー10周年を迎える2015年には7~9月、9~12月にそれぞれ全国ツアーを実施する。

UVERworld ニューシングル「I LOVE THE WORLD」
2015年8月26日発売 / gr8!records
初回限定盤 [CD+DVD] 1700円 / SRCL-8895~6
通常盤 [CD] 1300円 / SRCL-8897