最初のきっかけは“ルームメイト同士”

──皆さんはナタリー初登場ですので、バンド結成の経緯から聞かせてください。4人ともバークリー音楽大学に通っていたんですよね？ 出会いはそのときに？

Charm（G）　4人が同時に出会ったわけではないんです。実は、IsaacとOgachingの2人は在学中には会ったことがなかったんですよ。

Ogaching（B）　入学した時期は同じなんだけど、在学中は1回も会わなかったんです。

Isaac（Vo, G）　そうなんですよ。

──それは意外でした。では、どういうふうにしてこの4人が出会ったんですか？

Charm　まずは僕とToshiくんが、3年間ルームメイトだったんです。

Toshi（Dr）　少し大きな家を借りて、4人でシェアしてたんですけど、その中の1人がCharmでした。

──そのときのCharmさんとToshiさんのお互いの印象は。

Toshi　入学したのは僕のほうが1年早かったんです。入学して1年ぐらい経った頃は、今思い返してみるとすごく運の悪い時期でしたね。泥棒に入られたり、置き引きに遭ったり、道で殴られたり、道で銃を突きつけられたり。

──ええ?! それは酷い。

Toshi　あと、スノーボードで頭をケガしたこともあって、3カ月か4カ月ぐらい学校を休学したんですが、そのときにCharmと仲良くなったんです。しょっちゅう飲みに行ったりして。最初の印象は、名前も“Charm”だし、年齢も下なので、すごくかわいいというか、楽しいヤツだなって感じでしたね。でも、ギターの音を聴いたときは衝撃を受けました。

──普段のイメージとは全然違う感じですよね？

Toshi　そうなんです。かけ離れてました（笑）。演奏しているときには、自分自身に対する厳しさも見えましたし、そのギャップが面白いなって。学校で何度かセッションをしたり、誰かのリサイタルに参加したり、一緒に音を出す機会もあったんですが、一緒に音を出してて楽しいプレイヤーだなって思いました。

Toshiくんは音楽の幅がすごく広い

──逆に、Charmさんから見たToshiさんの印象は？

Charm　最初の印象は「ちょっと怖そう」でした。でも、話をしたら全然そんなことはなくて、好きなアーティストが同じだったり共通点も多かったりしたので。それに、Toshiくんは音楽の幅がすごく広いんです。元々ジャズが好きでバークリーに入ったみたいなんですが、ロックバンドの経験もありましたし、そういう幅の広さを持つドラマーとしてのToshiくんがいいなあって。

──なるほど。プレイヤーとしてもお互いに興味を持つようになったんですね。では、Ogachingさんはどういうつながりが？

Toshi　僕と一緒にバンドをやってたんです。

Ogaching　Toshiくんとの共通の友達の知り合いでブルースバンドっていうのかな？ どちらかというとカントリーミュージックなのかもしれませんけど、その知り合いの人がやってたバンドで一緒だったんです。

Toshi　その人、楽譜とかを使わないで、曲を口で説明するんですよ。

Ogaching　すごく大変だったよね（笑）。

Toshi　うん。口で説明しながら、途中から言ってることが変わったりしたので。

Ogaching　でも、それはそれで楽しかったんですけどね。そういう出会いがあって、プライベートでもちょくちょく遊びに行くようにもなったんです、Toshiくんの家に。ToshiくんとCharmがシェアしていた家で週末にパーティが行なわれていて、そこによく顔を出していました。