この映画はみんな関西弁が自然やった

──お二人はよく映画を観られるんですか？

R-指定　僕はスプラッター系とかホラー系が好きで。1980年代のホラー映画はほぼ観てると思います。

DJ 松永　TSUTAYAに何時間もいるもんね。

R-指定　ほんま4、5時間ぐらいいる（笑）。DVDのパッケージを見て、監督のクレジットを見て数珠つなぎみたいな感じで「じゃあ、この監督の別の作品はなんやろう」ってチェックしてたら時間が経っちゃうんですよね。

DJ 松永　俺は「ホーム・アローン」や「ターミネーター2」、「ジュマンジ」ぐらいしかまともに観たことありません（笑）。

R-指定　あ、僕はVシネマもけっこう観ますね。あと「GONIN」とか「ヌードの夜」とか石井隆監督の映画も好きで。それと最近、五社英雄が好きなんですよ！ 「吉原炎上」や「肉体の門」を観ました。

DJ 松永　どういう監督なの？

R-指定　五社英雄は、かたせ梨乃のおっぱいが好きなおっさん。すぐおっぱいを出させる。女優をエロく撮る監督。

──ということは「破門 ふたりのヤクビョーガミ」は、普段お二人が観ているタイプからはちょっと離れている？

R-指定　いや、最初は「観たことないタイプかも」とは思ったんですけど、実際観てみたらVシネマっぽい質感で。関西が舞台というのもあるでしょうし、ストーリーの展開がVシネみたいやったので、すぐ入り込めました。「Vシネっぽいな」と思ったのが、夜の大阪の街を横山裕さんと北川景子さんが走り回るシーン。ネオンの感じとか、怪しげな店に聞き込みに回る感じとか。いい意味で絵面がスタイリッシュになりすぎてなくて関西独特の空気感があった。

DJ 松永　俺、関西人じゃないけど、それは確かに感じた。

R-指定　ここまで豪華なキャストだとおしゃれな感じにもできると思うんですよ。でも、そうじゃないのがいち関西人としてうれしくて。関西が舞台やったり関西人の人が絡むとこうなるんやなって。この映画に出てはる人は全員関西出身なんですか？

──橋本マナミさん以外は関西出身ですね。

R-指定　ですよね！

DJ 松永　わかるもんなの？

R-指定　うん、めっちゃわかる。ドラマとか観てても「こいつ下手クソやな」とか「無理して使ってんな関西弁」みたいなのはすぐわかるんです。でも、この映画はみんな関西弁が自然やったんです。特に北川景子さんの関西弁がよかったっすね。

DJ 松永　え、北川景子さんも関西人なの？

R-指定　神戸出身やよ。

DJ 松永　神戸はいいなあ。戸田恵梨香さんといい、そそられる女優さんを輩出してる。上品エロを輩出してる。

R-指定　上品エロって（笑）。でも、この映画に出てる北川さんの感じは、「マヨブラジオ」（読売テレビで放送されていた情報＆トークバラエティ番組）の川田裕美アナウンサーみたいやった。

DJ 松永　あー、わかる！

R-指定　ちょっとキツめで元気な関西弁のオネエちゃん。この映画の中で北川さんが演じてるキャラクターみたいに、きれいでハキハキした感じの気強い関西弁の女の子は実際におるし、そういう子は好きやな。

DJ 松永　俺も好き。桑原の内縁の妻役の中村ゆりさんもよかったなあ。

──確かに本作に登場する女性たちはキャラクターはもちろん、関西弁を話している雰囲気が魅力的ですよね。

R-指定　ええ。キムラ緑子さんが演じる二宮のオカンもよかったっすね。リアルで。

DJ 松永　とぼけ方が超リアルだよね。

R-指定　実際に俺とオカンのやり取りあんなんやろ？

DJ 松永　似てた（笑）。