「病気の前にハムスターとの戦い」内村ら立教大学でボク妻トークイベント

現在NHK BSプレミアムにて放送中のドラマ「ボクの妻と結婚してください。」のトークイベント「内村光良とキャンパストーク in 立教大学」が6月6日、東京・立教大学 池袋キャンパスにて開催された。イベントには内村光良、酒井若菜、演出を務めた深川栄洋監督が出席し、オンエアを観た感想や撮影裏話などを語った。

まずは「完成したドラマを観てビックリしたことはありますか？」というテーマでトークを展開。このお題に内村は「私の登場シーンで拍手が起こったとき、1度後ろを振り返ったんですよ。まさかテレビから聞こえてきたとは思わなくて。そのくらい衝撃を受けました」と、深川の斬新な演出に驚かされたと語った。また内村が深川へ「病院の談話室にハムスターがいたのはどういったわけだったんでしょうか？」という質問を投げかけると、深川は「つらい告知をしなければいけない部屋に、癒しの空間として使ってみたらアリかもしれないと思って」と回答。すると内村は「がんを告知される、私にとっては重要なシーンなんですけど、後ろのほうでカリカリ、カサカサって音がして（笑）。私は病気と闘う前にまずハムスターとの戦いがあったんです」と明かして笑いを誘った。

さらに立教大学の学生からの質問に答えるコーナーでは、「主人公の三村修治（内村）が家族の笑顔を守るためにとった行動は、本来すべき行動とは違うのではないか」という物語の核心に触れる疑問がぶつけられる。これに内村は「まったくその通りです」と即答。しかし「僕なら家族に病気のことを告げて、一緒にたくさんの時間を過ごすと思います。三村だってそうしたかったはずなのに、その時間を削って妻の婚活に躍起になるということは僕にはできない。男の中の男だと尊敬の念を持って演じました」と真摯に答えていた。

内村光良 コメント

大昔、大学の講堂でコントをしたことはありましたが、「キャンパストーク」は初めての経験でした。いやー、白熱しましたね。こんなに熱い質疑応答はなかなか経験できないことだと思います。大学生の皆さんは自分の考えをとても明確に持っていて、「共感できない」という意見も含めてきっぱり伝えられるところがすごくいいですね。ドラマを通して、いろいろな考えがあることもわかりましたし、とても新鮮でした！ キャンパスライフは憧れだったので、こういう場所はこれからもぜひ足を運びたいです。

酒井若菜 コメント

あっという間でした！ 大学でのこうしたイベントは初めての経験で、あと5時間くらいやりたかったですね。大学生の皆さんと話す機会もなかなかないので、現役の皆さんがこんなにしっかりしていることに驚き、自分も負けないように大人として返さないと、と思いながら臨みました。若い皆さんの意見は切り口がとても鋭いんです。隣で内村さんがどんどん無口になっていくのが少し心配でしたが（笑）。でも聞きながら、このドラマはこう見てもらうのが正解だ、といつのまにか自分の価値観に縛られていたことに気づかされました。1人ひとり違う意見を持っていて、それぞれの見方で楽しんでいただける表現こそが大切なんだなと気づくきっかけになりました。