①第6回 喚き-1 GP
一般予選と推薦で選ばれた芸人たちが、自身のネタではなく、さまざまな「喚き」のクオリティを競う大会。「喚きアンバサダー」のザコシは審査員を務めるほか自らも出場する。予選には3兆人が参加したという。
審査員:バイきんぐ西村 / ハリウッドザコシショウ
出場者:こばんざめ佐藤 / ノボせもん・なべ / 桐野安生 / 虹の黄昏・野沢ダイブ禁止 / にゃんこスター・スーパー3助 / ウメ / スーパーニュウニュウ・ふるやいなや / ゆーびーむ☆ / 響・長友 / アキラ100% / ハリウッドザコシショウ
──このコーナーだけで1時間のボリュームです。
第1回から第3回まではYouTube用にネタをライブ会場で撮って、それを僕の家に持ち帰って「優勝は誰々!」って発表してました。その規模がだんだんデカくなって、今ではカメラが5、6台あります。出場を希望してくる芸人もいて、喚きのクオリティが年々上がってる。今年もけっこうよかったです。ノボせもんのなべくんなんて、これを撮ってからちょこちょこほかで見るようになりました。ブレイクのきっかけは「喚き-1」ですよ。
──出場メンバーが豪華ですよね。
「R-1」の決勝だと言ってもおかしくはない。審査結果とは関係ないですけど、僕の中で一番よかったのは、ゆーびーむ☆です。パンツが見えそうだったから(笑)。響・長友くんもよかったです。僕が「こうやってくれ」ってことがあんまり伝わってなかったですけど(笑)。長友くんは“激プライド高い”からね。この中でたぶん一番プライド高いですよ。次は桐野くんかな。プライド高い人を使うのが僕は好きなんです。
──審査員長のバイきんぐ西村さんとのトークも楽しいですね。「喚き-1」では2回目のタッグです。
前回もお願いしてたんですけど「喚きの仕事が入った」って言われて、スケジュールが合わなかったんです。西村とは話が合うから、いい感じに見えますよね。テレビでも「喚き-1」だけで番組作ってほしいです。深夜4時くらいだったらイケるかな?
──ザコシさん自らも参戦されていますが、今回はいかがでしたか?
このコーナーは「ものまね100連発ライブ」本編の前に撮るんですけど、ライブの前に声が飛ぶのが嫌だから、僕だけ本編のあとに撮ったんです。そしたら、もうヘロヘロで(笑)。そのハンデがありました。世代交代かな?ってちょっとは思いますけど、出る杭は打たないといけない。まだまだやります。
②ハリウッドザコシショウの口喧嘩の花道
芸人同士が椅子に着席したまま向かい合い、口喧嘩で対戦する。ルールはいたってシンプルで、先に手を出したほうが負け。互いの弱点を厳しく突くため、YouTubeの「ザコシの動画でポン」内で実施された際はピー音まみれになることも。
出演:響・長友VSハリウッドザコシショウ
審判:錦鯉・渡辺
──「口喧嘩の花道」をYouTubeを拝見すると「野田ちゃんVS誰か」という対戦が多いのですが、今回はザコシさんと長友さんの対戦です。ザコシさんの出場はこれが初めて?
僕がやるのは初めてです。いつもワイプで状況を見ながら解説してるんですけど、DVDなんで、あぐらかいてる場合じゃないから参戦しました。相手は長友。プライド高いやつの鼻を曲げてやろうと(笑)。
──実際に対戦されてみて、どうでしたか?
やりやすかったです。付き合いが長くて、いつも会ったら、そんなようなこと(口喧嘩)をやってるんですよ。あまりわざわざ撮ってるという感じもなく、いつもどおりにできました。
③ハリウッドザコシショウのクイズ嫌な気持ち
ザコシが出題者となり、誰もが嫌な気持ちになるようなクイズを回答者の芸人たちに出題していく。クイズの内容はもちろん、ザコシが芸人たちへ理不尽ないやがらせを続けるのも見どころ。優勝者は豪華賞品がもらえるというのだが……。
回答者:錦鯉・長谷川 / ゆっくんちゃん / 桐野安生
出題者:ハリウッドザコシショウ
MC:錦鯉・渡辺
──「クイズ嫌な気持ち」もYouTubeで恒例ですね。
恒例です。でも、これはギリギリのタイミングだったんです。コロナの中だったらできない内容ですから。今後はコロナ明けてからしかできない。貴重だと思います。まあ、クイズって言ってますけどクイズじゃねえって感じです。クイズ度外視。クイズ番組という名を借りたいやがらせ番組みたいなノリがいいですね。僕、この特典映像の中では、これが一番好きなんですよ。2番目が「ぐだぐだ天国」、3番目が「BIG対談」かな。
──どれもプライドが高い後輩をイジるような内容ですね。
後輩に限らずですけどね。先輩にも今後はやっていきたいです。
④らいす-1グランプリ
「○○してくれーい」のセリフも印象的な「キングオブコント2016」王者ライスをフィーチャーした企画。ただし今回、ライス本人は出演していない。彼らの代役として白羽の矢が立った街裏ぴんくは予想外の展開に翻弄されていく。
出演:街裏ぴんく / オシントン川
審査員:ハリウッドザコシショウ / 錦鯉・渡辺
──この内容は意外でした。
二転三転したんですよ。本当はガチのライスに出てほしかったんですけど、出られなかった。それで企画の意図を壊さずに、代役を立てる方向で見つけたのが今の感じです。「○○してくれーい」でライス自体をイジれなくなったから、僕の中ではおいでやす小田か街裏ぴんくか、になったんです。だから今回は、街裏ぴんくをいかにぞんざいに扱えるか。
──街裏ぴんくさんが、そういう扱いをされているのが新鮮です。
あいつもプライドがバカ高いんですよ(笑)。今はまだマシになってますけど、昔は大阪で、もうバシバシに高かったらしいです。今でもその片鱗は見せていて、「僕も顔ファンがいますからね」って言ったりしてる(笑)。
⑤ザコシのぐだぐだ天国!!
しゃべりで笑いを獲るコーナー。ザコシに「面白い話ちょうだいよ!」とけしかけられ、だーりんず・松本りんすがエピソードトークを披露する。りんすのトークを掘り下げていった先に待ち受けているものとは。
出演:だーりんず・松本りんす / ハリウッドザコシショウ / ロビンフットおぐ / 野田ちゃん / や団・本間キッド
──こちらも恒例です。
恒例ですね。トーク番組というていで、ひな壇でしゃべりで笑いを獲っていくんですけど、松本りんすがバカつまんねートークをするから、あいつのハゲを全国にさらしたい(笑)。結局やりたいのはそれです。めちゃくちゃオモんないからね、あいつのトークが。オモんないくせに「俺はセンスで笑いを獲んねん」みたいなことを平気で言うから、「お前の方向性はこっちだよ」ってナビゲーションをしてやってるだけです。コーナーの撮影が終わってからも「俺のおかげやで」「もうやれへんで」みたいなことを言うんすよ。アホちゃうか。だからお前は売れへんねんとは思います。しょーもねえ!
──りんすさんへのダメ出しが止まりませんね。
だーりんずはコンビでコンテンツリーグから「カツライブ」ってDVDを出していて、バイきんぐを真似して夕陽をバックにしたパッケージ写真をカッコよく撮ってるんです。「カツライブ」って言ってるのに、そういうパッケージ。バカじゃねーか!って思います。りんすがカツラ取ってる写真でいいじゃん!って。
⑥おもしろくないビデオコーナー スペシャル
ザコシの「面白くないビデオを撮ってこい」という指令のもと、芸人たちが自らビデオを撮影し、それを審査員のザコシとなだぎ武がチェックする。面白ければ趣旨と違うと文句を言われ、面白くなければそれはそれで文句を言われる八方塞がりのコーナー。
審査員:なだぎ武 / ハリウッドザコシショウ
MC:キャプテン渡辺
ビデオ投稿者:ジャック豆山 / 錦鯉・長谷川 / コウメ太夫 / 新宿カウボーイかねきよ / 響・長友 / 村越周司
──こちらも約30分とけっこうなボリュームです。
「喚き-1グランプリ」とはまた違うテイストで、コロナの最中でも何も影響なくできるコーナーです。リモートの基礎みたいな感じ。お金もかからないし、今風でいいコーナーだと思います。「面白いビデオを撮ってこい」という振りをすると、みんな恐縮するんですよ。でも「面白くなくてもいいから撮ってこいよ」って言うとやりたい放題やってきますんで。やりたい放題やってきたビデオを観つつ、こいつバカだなとか地獄だなって言えば芸人も報われるし企画も成立する。僕の企画力が光るコーナーです(笑)。
──なだぎ武さんが審査員をされていて、長い付き合いのザコシさんとは信頼関係があるように見えます。
そうでしょう? そこらへんの人選も僕がやってますから。
⑦スターぼっきり(秘)珍棒
ザコシと錦鯉が後輩芸人のゆっくんちゃんに寝起きドッキリをお見舞いする。その舞台はゆっくんちゃんの自宅。ザコシと錦鯉による過激な寝起きドッキリは、ただの「大成功!」に留まるはずもなく……。
出演:ゆっくんちゃん / ハリウッドザコシショウ / 錦鯉
──後輩のゆっくんちゃんが寝起きドッキリのターゲットです。
これは「ザコシの部屋」として前作でもやってる内容を、そのノリを残しつつ、ちょっと見せ方を変えてみようと。「スターどっきり(秘)報告」(フジテレビ系)みたいな感じで、寝起きドッキリにしてみました。伝えたいことは、ただ1つ。襲撃です(笑)。ゆっくんの家を襲撃する。何作出してもやりたいんですよ。
──ゆっくんちゃんはやられ役として光るものがありますか?
やられ役として光りますね。たとえばクサいものを嗅がされたときの「クセい!」というリアクションはめちゃくちゃ面白いです。いいにおいを嗅がせて「クセい!」というリアクションをしろと言っても、すげーつまんないです。ヘタクソですし。マジでクサいものを嗅がせると天下一品に面白い。いいにおいのものを何個か用意して、それとは別に本当にクサいものを1つだけ用意して、全部嗅がせる企画を今思いつきました。全部クサいリアクションしても絶対にどれがマジでクサいかわかる(笑)。
⑧ハリウッドザコシショウのゲロ喜利
観てる人に嫌な気持ちになってもらおうという大喜利。「IPPONグランプリ」(フジテレビ系)への出演を果たし、地上波対応も万全のザコシが芸の幅を示すべく、ここではゲロのような答えを連発する。
出演:ハリウッドザコシショウ
天の声:だーりんず小田
──「ゲロ喜利」は単独ライブでもおなじみですね。
「IPPONグランプリ」(フジテレビ系)に最近よく呼ばれるようになって、特典映像のボリューム的に今回はやらなくてもいいかなと思ったんですけど、やっぱりやろうとなって。本当はこっち(ゲロ喜利)だけど、「IPPONグランプリ」のような王道もできるよっていうのを見せたかった。芸の幅があるよっていうのを全国にさらしたい。りんすのハゲもさらしたいし、僕のどっちもできるよっていうのもさらしたい。さらしビデオです(笑)。
⑨ハリウッドザコシショウのBIG対談
紳士的な装いでホストを務めるザコシが、ゲストの松本りんすからスマートに話を聞き出していく対談のコーナー。りんすにまつわるさまざまな資料やサプライズが丁寧に用意され、そのたびにりんすの気持ちは少しずつ揺さぶられていく。
ゲスト:だーりんず・松本りんす
ホスト:ハリウッドザコシショウ
──この「BIG対談」は初めての企画ですが、何かモチーフがあるのでしょうか?
モチーフは、くりぃむしちゅー有田さんがやってる「全力!脱力タイムズ」(フジテレビ系)のノリと、前に松本人志さんがやってた「モーニングビッグ対談」(フジテレビ)。そのかけ合わせた内容を2で割った感じです。ゲストに「何これ?」ってノリで来てもらって、延々と持ち上げつつ、ずーっとイジってる。終わりがないイジりをやりたいなって。上品なコーナーです。
──りんすさんには何も内容を事前に伝えてないのですね?
まったく伝えてないです。内容を伝えておくと意識しちゃうから。最後に「なんなんですかこれ」って言われました。バカなんですよ(笑)。あいつは別にマジで言ってるわけじゃないんでしょうけど、僕に対しても無礼なことを言うんですよ。僕がなんかのライブの打ち上げで、みんなにおごるじゃないですか。りんすは酔っ払っていい気分になったのかしらんけど、僕を指差して「お前、俺におごれてうれしそうやな」って言うんです。そういうのって「ないよ」って。それをみんなに知ってもらいたい。こういう無礼な人間なんだよって(笑)。
──ここまでりんすさんへのダメ出しを含めて特典映像の解説をしていただきました。改めてどんな作品になりましたか?
どれも自信作です。モノマネ100連発ライブも観てほしいですけど、ぜひ特典映像のほうを観てほしいですね。ストリーミング配信とかだったら本編しか流れないから、DVDで買ってほしいです。それだと違った切り口で倍以上楽しめる。これだけで別にもう1本、DVD出せますもんね。5時間半はDVDとしてはギリギリなんです。これ以上超えると画質がモザイクみたいになる(笑)。1作目を出したときに「これはすごいよ」と思って、2作目で「超えたな!」と思ったんですけど、3作目で「まだまだ超えるか!」って。どんどんレベルが上がってますもん。本編も上がってますし。
──前2作を観てから3作目を観ると進化がわかって、より面白いでしょうね。
より面白い。あとこの3作はパッケージの色にこだわりがあるんですよ。僕、プロレスが好きで、WWEも好きなんです。WWEには番組が「ロウ」「スマックダウン」「NXT」と3つあって。1作目がロウの色、2作目がスマックダウンの色、3作目がNXTの色なんです。
──それはお聞きするまでわかりませんでした。
わかる人にはわかる! NXTっていうのはすごくマニアックで面白いと言われてるんです。ロウもスマックダウンも面白いんですけど、NXTは若手の勢いがすごい! その勢いがほしかったから、3作目は黒に黄色という色にしました。
──このDVDにはおまけの“隠しコマンド”もあるんですよね。
隠しコマンド、ありますよ。隅々まで観てくれると隠し要素がどこにあるかわかりますので、そこも探してみてください。
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