お笑いナタリー Power Push - YATSUI FESTIVAL! 2015

260組が渋谷を席巻した「やついフェス2015」芸人の活躍中心にレポート!

【2日目】2015年6月21日(日)

熱戦が繰り広げられた「エレキシヶ原の歌合戦」

TSUTAYA O-EASTのオープニングには1日目と同じく、諸葛孔明の衣装を身にまとったDJやついいちろうが登場し、巨大やつい人形も運び込まれてさっそく連日のお祭り騒ぎを予感させる。ここでやついが迎えた魔法使いアキットはその名前の通り、仰向けのやついを空中浮遊させる本格的なマジックを見事に成功させた。さらに、O-EASTで次にステージへ登場するアイドルグループ・NegiccoのNao☆を、中に何も入っていなかったはずの大きな箱から瞬く間に出現させて会場中を驚かせ、やついに「マジで感動した!」と言わしめた。

コラボ曲「ニコらス!feat. Negicco」を披露した危険日チャレンジガールズ!とNegicco。(撮影:Yuji Honda)
コラボステージを披露した危険日チャレンジガールズ!とNegicco。(撮影:Yuji Honda)

エレキコミックと片桐仁による女装ユニット・危険日チャレンジガールズ!も序盤に姿を見せた。黒っぽいセクシーな衣装に身を包んだ3人にはフロアから大きな歓声が上がったが、ダッチー(今立)は「朝から見るもんじゃないでしょー!」と絶叫。懸命なパフォーマンスを繰り広げるセクシーJ(片桐)を、残る2人があえてただ静かに眺めるという演出でも笑いを巻き起こした。2曲目でNegiccoも加わり、「片桐がニコラス・ケイジに似てる」とやついが言い張ることから誕生したコラボ曲「ニコらス! feat. Negicco」を披露。全体的に黒くてゴツい危険日チャレンジガールズ!と、華麗に踊る白い衣装のNegiccoとのコントラストが際立つ演目となった。ラストの3曲目には、西寺郷太(NONA REEVES)とRAM RIDER、かせきさいだぁが参加。「FUNKY FUN!!!」で、出演者とファンがタオルを回しながら一体となって楽しんだ。

やついフェスの目玉の1つ「エレキシヶ原の歌合戦」では、ジャズバンドのカルメラを従えて多くのアーティストが歌で熱戦を繰り広げた。やつい率いるやつい軍として、コムアイ(水曜日のカンパネラ)、ゴンチ(Charisma.com)、蛭子能収が、レキシ率いる池田軍として、いとうせいこう、いつか(Charisma.com)、片桐仁が参戦。池田軍が、小沢健二とスチャダラパーの名曲「今夜はブギー・バック」で先制攻撃を仕掛けると、やつい軍もEAST END×YURIの「DA.YO.NE」で対抗してみせた。

「X」のコスプレで登場した片桐。(撮影:Yuji Honda)

ソロで登場した片桐は、Xの派手なコスプレで「紅」を歌いながら、ヘッドバンギングを繰り返してオーディエンスを熱狂と笑いの渦に。蛭子と片桐が、それぞれ軍のリーダーの似顔絵を描く対決に臨んだ際には、2人がペンを走らせる間にエレキコミック今立がTOKIOの「LOVE YOU ONLY」を歌って間を埋めた。

忌野清志郎に扮してオーディエンスを盛り上げるワタナベイビー。(撮影:樋口隆宏)「もしかして PART II」をデュエットするやついいちろうと小林幸子。(撮影:Yuji Honda)

対戦は盛り上がりを見せながらも引き分けが続く均衡状態に入っていたが、突如として忌野清志郎に扮するワタナベイビー(ホフディラン)が出現して「雨あがりの夜空に」を歌い出し、両軍の間には和解ムードが漂い始める。最終的にはやついとレキシのエレキシによる「トロピカル源氏」が披露され、どちらの軍が勝ちということもなく平和的に幕を閉じた。この歌合戦のあとには、やついからの熱烈なラブコールを受けた小林幸子が登場。「雪椿」や生演奏の「おもいで酒」などを披露したあと、やついもステージに加わり、デュエットで「もしかしてPARTII」を歌い上げた。

フィナーレでは来年の開催日を発表

どぶろっかーず(撮影:Maya Ito)
どぶろっかーずの江口。(撮影:Maya Ito)

duo MUSIC EXCHANGEではトップバッターとして、どぶろっくのバンド編成版・どぶろっかーずが登場。1曲目の「◯◯な女」から「電車の中で堂々と化粧してる女は鏡汚い」といった歌詞を重厚なサウンドに乗せて歌い上げ、きっちりと会場の笑いを誘う。代表作「もしかしてだけど」を2曲目に歌い始めると会場のボルテージは最高潮に達した。

マキタスポーツ率いるマキタ学級は、森山直太朗の「さくら(独唱)」をマキタではなくドラムのウチノファンタジーが裏声を駆使して歌うといった小ネタの数々で笑いを巻き起こしたほか、尾崎豊の「15の夜」のアナザーストーリー「59の夜」や、「1995 J-POP」などの情熱的なパフォーマンスで、自身の標榜するロックンロールエンタテインメントショーを存分に見せつけていく。アンコールでは、マキタがやついとの縁を「僕が世に出る前からの付き合い」と語り、「『マキタさんはこの曲をやってればいいんだよ』と言われた」という「オレの歌」を熱唱した。

両会場のお笑いコーナーには、ハマカーン、流れ星、THE GEESE、じゅんいちダビッドソン、そしてトリのナイツまで多くの芸人が登場。エレキコミックのコントは、当初は4分の予定だったというが結果的に10分の長尺となり、最終的にふわっとしたオチで締めようとしたものの、会場から「えー?」と疑問の声が飛ぶという異例の展開を迎えている。そのほか、大槻ケンヂ with 人間椅子、銀杏BOYZ、東京女子流、ドレスコーズ、Awesome City Clubら多数の出演者たちがフェスを盛り上げた。

ナイツ(撮影:樋口隆宏)爆乳ヤンキー・手島優(撮影:YOPPY)大槻ケンヂ with 人間椅子(撮影:SUNAO HONDA)銀杏BOYZのステージ。(撮影:YUKA OCHIAI)
銀杏BOYZのステージ。(撮影:YUKA OCHIAI)東京女子流(撮影:木村泰之)ドレスコーズのステージ。(撮影:SUNAO HONDA)Awesome City Clubのステージ。(撮影:木村泰之)

終演間近になると、両日ともに曽我部恵一作詞・作曲によるやついフェスのエンディングテーマ「月が今夜笑ってるから、ぼくらそっと東京の空を見上げる」が出演者全員で歌われ、会場を最後まで沸かせる。フィナーレでは、やついの口から「来年(2016年)のやついフェスは、6月18日(土)、6月19日(日)の2DAYS開催」という発表が飛び出した。

2日目終演後に撮影された記念写真。(撮影:Yuji Honda)

「YATSUI FESTIVAL!」とは?

エレキコミックのやついいちろうが主催する、ジャンルレスの大型エンタテインメントフェス。通称「やついフェス」。4回目となる今年2015年は「YATSUI FEATIVAL! 2015」として6月20日と6月21日、東京・渋谷エリアの10会場にて初の2日間公演が開催された。出演者はアーティストや芸人、文化人など260組。チケットはこの4年間、すべて前売りで完売しており、今年も約1万人を動員した。来年2016年は6月18日(土)と6月19日(日)に開催される予定だ。

「YATSUI FEATIVAL! 2015」
6月21日(日)の出演者

DJやついいちろう / アナログタロウ / あゆみくりかまき / アルコ&ピース / Yes-man / 石川カズキ / いとうせいこう×村田シゲ(□□□) / ウエストランド / 氏神一番 / AR三兄弟 / エキストラ / 蛭子能収 / エネルギー / エレ片 / エレキコミック / エレキシ / エレファントジョン / Awesome City Club / おおたえみり / おおたさゆり / 大槻ケンヂ / 鬼ヶ島 / ORESKABAND / 快速東京 / カオポイント / カジヒデキ / かせきさいだぁ&ハグトーンズ / かもめんたる / Charisma.com / カルメラ / 川本真琴 with 久土'N'茶谷 / 危険日チャレンジガールズ! / 起(笑)転結 / キック / キャン×キャン / 銀杏BOYZ / GUEEN / クウチュウ戦 / くじら / Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / group_inou / 黒猫チェルシー / グローバー / ゲッターズ飯田 / ゴールドラッシュ / 小池美由 / GOING UNDER GROUND / コウメ太夫 / 小桃音まい / 小林幸子 / コンテンポラリーな生活 / サイプレス上野とロベルト吉野 / サ上と中江 / SAKANAMON / THE GEESE / ザ・チャレンジ / the peggies / サニーデイ・サービス / ザブングル / THE BOYS&GIRLS / 360°モンキーズ / SISTER JET / 鹿野淳 / しろたてるひさ / ジャポニカソングサンバンチ / シャムキャッツ / 住所不定無職LOVES Magic,Drums&Love / じゅんいちダビッドソン / 庄司信也 / 白波多カミン with Placebo Foxes / ジンカーズ / 新宿カウボーイ / 水曜日のカンパネラ / 杉作J太郎 / 空きっ腹に酒 / スタンプラリー / ストレンジサニィシアター / TAIGA / タイムマシーン3号 / Cheeky Parade / Chu-Z / ツィンテル / つしまみれ / DQS / DJ木下理樹 / DJニッチャメン / 寺嶋由芙 / 東京アヴァンギャルド / 東京女子流 / 飛石連休 / どぶろっかーず(どぶろっくバンドver.) / TRUE / トミドコロ / ドレスコーズ / drop / ナイツ / 中村愛 / 流れ星 / ななめ45° / ニューロティカ / 人間椅子 / Negicco / hy4_4yh / 爆乳ヤンキー / 爆烈Q / PASSPO☆ / X-GUN / ハマカーン / バンドじゃないもん! / phatmans after school / 浜口浜村 / ヒステリックパニック / BiSH / vivid undress / ピョコタン / FantaRhyme / 藤子 / 浮遊スル猫 / ホシカワ / ホフディラン / マカロニえんぴつ / マキタスポーツ(マキタ学級) / MAGiC BOYZ / 町あかり / 魔法使いアキット / 街裏ぴんく / ミオヤマザキ / 三戸なつめ / モグライダー / モーモールルギャバン / MOROHA / MOP of HEAD / モンブランズ / 安本精肉 / 柳原陽一郎 / 山田エリザベス良子 / 山森大輔 / ゆってぃ / 吉田豪 / 吉田凛音 / Lucky Tapes / ラブレターズ / RAM RIDER / Lantern Parade / LinQ / レッスン祐輝 / 綿めぐみ