ブッチャーブラザーズにずっと褒めてもらった

──スクール時代に皆さん自身はどんな生徒でした？

篠木　相方が皆勤賞でした。

関　楽しかったですよ。ダンスの授業はちょっと苦手でしたけど。けっこうスパルタなんです。音楽にあわせた腹筋をやったりして。

カズレーザー　ぽ～くちょっぷは、そのトレーニングが今でもネタで生かされてますよね。

安藤　タイミングがいいもん。

関　本当に？ じゃあ、あの腹筋も無駄じゃなかったです。

──先ほどからお話によく登場しますが、ブッチャーブラザーズさんの教えで今でも印象的なことは、ほかにありますか？

カズレーザー　お2人には基本的にずっと褒めていただきました。めっちゃスベッても「あそこはよかった。面白かった」と。そのおかげで自信が付きましたね。不安がなかったです。それでずっとやってきたから、今がある気がします。

ブッチャーブラザーズ・リッキー　よほど「ないな」と思うネタ以外は、僕はどのネタを見ても「それがやりたいんだったら、そのやり方でどこまでいけるのか」と言っています。

──どんな生徒が芸人として成功すると思いますか？

カズレーザー　親が権力者！（笑） 絶対コネが一番強いっすよ。

関　芸人には誰でもなれると思います。ほかと違っていれば芸人だと思う。

篠木　ヤバければヤバい人ほどいいんでしょうけど。普通も普通で極めていればそれを評価されるんじゃないでしょうか。

リッキー　ダメな人でもこの世界にまずは身を置ける。そういう環境があるのが芸人界なのかもしれませんね。

ほかの事務所だったら僕はこうなっていない

──皆さんの今後の目標を教えていただけますか？

カズレーザー　僕は文化人になりたいです！ 人の話を聞くのがけっこう好きなので、「カンブリア宮殿」みたいな番組に出て、会社を立ち上げた人や町工場を作った人に話を聞きたいです。Eテレでも番組持ちたいです。考古科学講座のマスコットキャラクターとか。もともと勉強は好きなので。

安藤　スクールに入ると、そうなっちゃうの？

カズレーザー　入ると自分が見えなくなっちゃう（笑）。で、なつさんの目標は、幕内……？

安藤　いや、もう土俵上がれねーよ！ この歳で。「この歳で」とか、そういう問題でもねーよ！ 私は、来年も「M-1」の決勝に行きたい、というのが目標ですね。

カズレーザー　そういえばそれも！

篠木　僕も「M-1」に出たいですけど、ゆくゆくはアプリを作りたいです。ネタを溜めたりしているので。

関　芸風的にも男子高校生の憧れになりたいです。クラスで1人か2人がキャッキャしゃべるくらいの芸人になりたい。万人にウケないにしても。

篠木　お笑い界にも流れがあって、今は三四郎の小宮さんがやってるようにツッコミの人がいっぱいしゃべるのが流行っている。僕らは「小宮シンドローム」って呼んでるんですけど。僕らが喜んでもらえるのは乱暴なネタなので、その時代がいつか来るんじゃないかと思っています。

──最後にサンミュージック・アカデミーのお笑いコースが気になっている読者の方々へメッセージをお聞かせください。

篠木　サンミュージックに入ると、先輩方が「ぬるい場所」って言うんですよ。そのわりには結果を残している方が大勢いる。いろんなところを経験した先輩たちが教えてくれる。このスクールも「好きなことをやっていいよ」って自由にさせてくれるわりには、挨拶や礼儀はきっちり教えてくれる。ポイントを押さえて教えてくれるので、いいところだと思います。

関　個性を伸ばしたい人が来るといいと思います。自分のよさを、より引き出してくれるので、よさを生かしたいんだったらここが一番いい。基本がどうとかガチガチに言われるよりは、いいんじゃないかなと思います。

安藤　義務教育っていうより大学っていう感覚なんでしょうね。本当にいい学校だと思います。

──最後にカズレーザーさんお願いします。

カズレーザー　サンミュージックのスクールに来たら、メイプル超合金くらいにはなれるんじゃないですかね、たぶん。

──「M-1」の決勝も狙える？

カズレーザー　決勝まで行けるんじゃないですかね？ ほかの事務所に行っていたら、たぶん僕はこうなっていないと思うので。カズレーザーになりたかったら、サンミュージックに来たらいいと思います！