──新ビジュアルを見た感想は？

超カッコいい！ 星野くんの「鉄仮面テツオ」のビジュアル、素顔でいいなあ。こんなにカッコいいんだったら、俺の素顔のビジュアルも見たかった（笑）。「三津谷寛治」は、頭の後退の仕方もカッコいいよね。「妖怪どうしたろうかしゃん」も超シブい。剣の達人みたいな感じ（笑）。「まっすぐ彦介」もカッコいい。どれもすごく特徴を捉えていて、おしゃれにまとまっていて、「LIFE!」らしいなあという気がします。今までやってきた甲斐があるってものです。

──DVDが完成した感想は？

やってきたことの財産、宝物です。積み上げていったものがこうして後に残る作品になっているのが何よりもうれしいです。BSのときからなので、懐かしい。後にシリーズ化された作品も、1回目のコントでは初々しさとインパクトの強さがありました。「まっすぐ彦介」も「スポーツ番長」も1回で終わる予定でしたし、「宇宙人総理」も2回で終わる予定だったんです。それぞれキャラクターが立って、よかったです。あとは、ムロくんと星野くんの成長の記録でもあります。まあムロくんはドラマ主演でちょっと調子に乗ってますけど（笑）。

──特に思い出に残っているコントは？

いっぱいありますけど、初期の頃はガラス窓に突っ込んだり（「鍵がない」）、将棋で対局しているときに池に突っ込んだり（「大詰め」）、と大掛かりな“身体張り系”が目立ちました。そのシリーズ化が「まっすぐ彦介」。あと「イカ大王」は完全にブームに乗っかりました（笑）。ここまで一人歩きするとは。「あまちゃん」のパロディは本物のセットでやれたのがよかったです。ゲストの方も豪華で、DVDに残せるのがうれしい。「宇宙人総理」には「マモー・ミモー」も入っている（笑）。すごいですね！

──「LIFE!」ならではのコントの魅力は？

大規模なロケやセットが印象に残っていて、すごく恵まれてるなあ、と思っています。「宇宙人総理」の生放送のセットやUFOみたいに、気合いの入ったセットを作ってもらうと「ハズすわけにはいかない！」という気持ちにもなるので、相乗効果です。

──ご自身では番組をご覧になりますか？

こうしてDVDのボックスとしてきちんとまとまったので、休日に家でじっくり観てみよう、という気になっています。

──新ビジュアルを見た感想は？

これ、なんですか？ スゴいですね！ 想像してたんと全然違いました！ 「プラス車掌」は、アゴまわりに気を遣っていただいて（笑）。寝てるときに夢の中で見る自分、みたいな二枚目（笑）。シャクれてなくてうれしいです。皆さん特徴を捉えていらっしゃる。テンション上がります。

──内村さんとの思い出は？

もう番組スタートから4年になるんですよね。僕が「LIFE!」で最初に出たコントが「日本人58番目の宇宙飛行士の憂うつ」。DVDでも1枚目の1本目に入っています。内村さんとほとんどサシでやらせてもらって、すごく緊張したのを鮮明に覚えています。そのとき、内村さんは何をしても受け止めてくれはったんです。「なんでもいいよ」と。たとえばリハーサルで「ここをこうしたらいい、という部分はありますか？」と伺ったときに「何もないよ。大丈夫だよ。自由に好きなように」みたいなことをおっしゃってくれはって、スッと肩の力が抜けたのを覚えています。そういった意味でも印象深いコントです。緊張していたんですけど、楽しくやれました。内村さんのそのスタイルは今でも変わりません。

──新ビジュアルを見た感想は？

すげー！ パッケージがおしゃれ！ 皆さんカッコいいです。これは人気出ますよ。でも「イカ大王」は、俺自身より太ってる？（笑） 顔はかわいらしいので、そういうイメージなんでしょうか。皆さん、シュッとした感じですけど、僕の鼻の穴だけは、あまり直されないんですね（笑）。

──内村さんとの思い出は？

「LIFE!」が始まる前から内村さんとは、バラエティ番組で素の状態でご一緒させていただいてましたけど、コントをご一緒できる日が来るとは思っていなかったです。僕らは「夢で逢えたら」で「コントって面白いな」と思った世代で、ウッチャンナンチャンさんにもダウンタウンさんにも「カッコいい」という憧れがあるんです。たとえば「スーパージャガーマスク」のコント（「マスクを継ぐ者」）で内村さんの隣に並んで、いざ話しかけたときに、役柄をやっていても一瞬我に返るんですよ。「ウッチャン、横におる！ ウッチャンとコントしてる！」って（笑）。その不思議さは、初期は特に感じていました。テレビコントのレジェンドの方やから頼もしい。この番組に加わらせてもらっているのはうれしいかぎりです。

竹脇みつると野田ちゃんのコント（「恋のチムニー」）もツーマンをやらせてもらっていました。歌謡ショーが実際に行われている会場に、内村さんが飛び入りで参加して、竹脇みつるとして歌いに行ったことがあるんです。お客さんはチンプンカンプンなんですよ。めちゃめちゃアウェーな空気が出ていて。そこで「恋のチムニー」を歌って。僕は袖から内村さんの動向を見ているマネージャー役で「みつるがんばれよ」と。内村さん自身も緊張なさっていたんですが、本番になったときに“会場の空気をまとった”瞬間が見えたんです。スイッチ入った瞬間が！ シーンとしては「よかったなみつる！ 紅白出場おめでとう！」という感じやったんですけど、それよりもバラエティ代表として歌っている感じがすごく伝わって、内村さんがカッコよくて、ステージから戻ってきたときに俺、泣いちゃって（笑）。シーンとかじゃなくて。内村さんに「何泣いてんだよ」って言われるくらい感動したんですよ。涙流しながら「見たか！ これがバラエティの、そしてコントの力だ！」という気持ちになって「コントってすばらしいな」って思った瞬間を味わえました。そのときは、僕も「イカ大王」として“見切れ”ではありますけど、「紅白でもがんばらなきゃな」と思いました（笑）。