ライブシーンから盛り上げたい

──2011年は事務所の垣根を越えた“吹きだまり芸人”のユニット「FKD48」の活動が印象的でしたね。

永沢　やっぱり、面白い人たちが集まってるんで。全員売れてないですけど（笑）。なんかもったいないなと思うんですよ、ライブでとどめておくのが。2012年は、メディアにもうちょっと発信できればいいなとは思います。みんな仲間なんですけど、やっぱりいい意味でのライバル意識があるんです。メンバーのトップリードと鬼ヶ島が「キングオブコント2011」の決勝に行ったのも刺激になりましたし、「THE MANZAI 2011」にもね、僕らのほかにHi-Hiとアルコ＆ピースが決勝に残りましたし。

佐々木　FKDも、どこかの番組とかで引っかかってくんないかなっていう感じですけどね。ライブ自体はみんなと楽しくやってるんで。お客さんの反応も上々ですし、それがうまく何かしら影響を与えて、そのままコント番組とかに……。

永沢　なったら一番いいですけどね。

──FKD48では第1回総選挙で1位（永沢）と3位（佐々木）という結果でした。

佐々木　なんかありましたね。

永沢　今考えてもあの企画は何だったんだろうっていう。

佐々木　総選挙って意味わかんないよね。

永沢　誰かが言ってたんですよね。「もう総選挙とかやったらいいんだよ」って。みんなケツに火がついてる状態なんで。「売れない、売れない」って言ってみんな10年くらいやってますし。何かにあやかろうとしてたんでしょうね。それでやったんですけど。

──永沢さんはセンターポジションなんですよね？

永沢　そうですね（笑）。何がセンターなのかよくわからないですけど。一応リーダーっていう形になるんで、すごく面倒臭いです。全員に連絡したりとか。ケータイのパケット代がねえ、本当に……。

──FKD48のみなさんは実力者揃いですが、ほかに何か共通点はありますか？

永沢　みんな「お金ない」って言ってますね。

佐々木　みたいですね。

永沢　やっぱりお笑いを元気にさせなきゃと思いますね。そういう意味でのFKDでもありますし。ネタ番組がないですからね。必然的にイベントとか営業とかにも呼ばれにくくなりますし。なかなか僕ら2人だけの力では難しいんで、ライブシーンから盛り上げたいです。

──FKDは入れ替え戦みたいなものもあるんですか？

永沢　そういうのもやろうかっていう話はあるんですけど。なにぶん1年くらいしかやってないんで。ちょっと落ち着いてから、研究生を入れたりしてみたいです。スパローズとか研究生にして。

佐々木　先輩なんですけどね。

──あはははは（笑）。

永沢　ライブは継続してやっていきたいなと思います。

2012年はブレイクしたい

──2012年はどんな年にしたいですか？

永沢　もうブレイクですね、ブレイク！

佐々木　どういう出方かわからないですけど、今年1年で全国の人に認知してほしい。一度はどっかで見たことあるっていう顔にはなりたいですね。

永沢　そういうふうにならなきゃダメな年ですもんね。クールポコみたいになりたいですね、やっぱり。

佐々木　ブー！（吹き出す）

永沢　あのくらいの知名度になりたいです。

佐々木　知名度の話ね。もっといたと思いますけど。クールポコね。

永沢　やっぱり地方とかに営業や学園祭で行くと、3分の1とか半分くらいなんですよね、僕らのことを知ってくれている人が。若い子はみんな知ってるくらいの芸人にはなりたいです。もうそろそろ。そのためには露出もしていかなきゃいけません。

佐々木　そうっすね。

──最後に読者に向けて、このDVDで特に見てほしいところを紹介してください。

永沢　普段、ネタ番組やライブでは基本的に漫才しかやってないんで、このDVDだとコントも見られます！ 我々のことをもともと好きでいてくれる方も、そうじゃない方も楽しめる作品になってると思います。ぜひぜひ買って見てください。よろしくお願いします！

佐々木　やっぱり地方で単独ライブに来られない方や、ライブを観に来られなかった方には、会場の熱気というのを見ていただきたいと思います。でもここで「買ってください！」って言って、買ってくれるんですかね、本当に。

永沢　かと言って「借りてください！」って言うのもね。

佐々木　買ってほしいですよね。

永沢　それはもう、買ってください！ 握手会もあるので。基本的に握手はしないので。

佐々木　なるほど。

永沢　かなり貴重な。この永沢と、握手ができる。

佐々木　うん。

永沢　民間人の方々には嬉しいんじゃないかな？ ……すいません、ひとりも来ない可能性が出てくるんで先に謝っておきます。

佐々木　民間人って（笑）。

永沢　僕も民間人なんで。

佐々木　神聖な永沢さんのお手を拝借できる、愚民どもが。

永沢　誰も来なくなっちゃう。

佐々木　いやあ、もうみなさんと逆に我々が握手したいですから。

永沢　本当ですよね。本来はそうなんですよ。みなさんのお宅にお邪魔させていただいて、握手をさせていただくべきですね。

佐々木　そうですね。ぜひみなさんと握手させてくださいということで。

永沢　ぜひぜひ買って見てください！